自作PCでは、正常に起動していたパソコンでも、ブルースクリーンやメモリエラーをきっかけに突然画面が映らなくなることがあります。特に「電源は入る」「ファンは回る」「しかしモニターには何も表示されない」という症状は、原因の切り分けが重要です。
この記事では、メモリ診断後にPCが起動しなくなった場合や、BIOS画面すら表示されない場合に確認すべきポイントを、自作PC初心者でも試せる順番で解説します。
画面が映らずBIOSも開けない時に考えられる主な原因
電源を入れるとファンが高速回転するものの画面が真っ暗な場合、Windowsの問題ではなく、PCがPOST(電源投入時の自己診断)を通過できていない可能性があります。
通常、BIOS画面はWindowsが起動する前に表示されるため、BIOSにも入れない場合は、OSやSSDではなく、メモリ・CPU・マザーボード・グラフィックボードなどハードウェア側の問題を疑います。
今回のように、最初はゲームが問題なく動作していたものの、ブルースクリーン発生後に起動不能になった場合は、メモリ関連のトラブルや設定情報の破損などが原因になるケースがあります。
最初に試したい放電リセットと最小構成での起動
まず行いたいのが、PC内部に残った電気を完全に抜く放電作業です。
- PCの電源を切る
- 電源ユニットのスイッチをOFFにする
- コンセントから電源ケーブルを抜く
- 電源ボタンを10秒ほど押す
- 数分待ってから再度起動する
また、接続されているパーツが多いほど原因特定が難しくなるため、最小構成で起動確認を行います。
具体的には、SSD、USB機器、増設カードなどを一旦外し、CPU・CPUクーラー・メモリ1枚・GPU・電源だけの状態でBIOS表示を確認します。
メモリ交換後でも起動しない場合に確認すること
Windowsメモリ診断後に起動しなくなった場合、メモリ関連のトラブルは特に確認が必要です。
メモリを交換した場合でも、単純に相性問題や装着不良で起動しないことがあります。メモリは「刺さっているように見える」状態でも、片側だけしか固定されていないケースがあります。
以下の点を確認してください。
- メモリを1枚だけ装着して起動する
- 別のメモリスロットでも試す
- メモリを奥までしっかり押し込む
- 端子部分にホコリや汚れがないか確認する
例えば8GB×2枚構成の場合でも、片方のメモリやスロットが原因でBIOSまで到達しないことがあります。2枚同時ではなく、1枚ずつ確認することで原因を絞り込めます。
CMOSクリア後にBIOSが表示されない場合の確認ポイント
CMOSクリアはBIOS設定を初期状態へ戻す有効な方法ですが、実施後すぐには起動しない場合があります。
特にAMD Ryzen環境では、CMOSクリア後にメモリの再学習が行われるため、初回起動に時間がかかることがあります。
ASUS PRIME B450M-AとRyzen 5 3600の組み合わせでは、CMOSクリア後に数分待ってから再起動を確認することも重要です。
グラフィックボード周辺の確認方法
画面が映らない場合、グラフィックボードも確認が必要です。RTX 2070 SUPERのような外部GPUを利用している場合、接触不良や電源ケーブルの問題で映像が出ないことがあります。
確認するポイントは以下です。
- GPUを一度取り外して再装着する
- 補助電源コネクタを確認する
- モニターケーブルをGPU側へ接続しているか確認する
- 別のHDMIやDisplayPortケーブルを試す
例えば、マザーボード側の映像端子にケーブルを挿してしまうと、Ryzen 5 3600は内蔵GPUを搭載していないため映像は表示されません。
BIOS画面すら出ない場合はCPUやマザーボードも疑う
メモリ、GPU、電源、CMOSクリアを確認しても改善しない場合は、マザーボードやCPU側の問題も考えられます。
中古パーツを組み合わせた自作PCでは、購入時には動作していても、経年劣化や相性によって突然不具合が発生することがあります。
特にB450マザーボードでは、BIOSバージョンによって対応CPUやメモリ設定が影響する場合もあります。ただし、一度正常動作していたのであれば、まずは接触不良や設定リセット後の状態確認を優先するとよいでしょう。
ブルースクリーンが発生していた場合に確認したいこと
Windowsメモリ診断でエラーが出た場合、それはメモリ自体だけでなく、メモリ設定、マザーボード、CPUのメモリコントローラーなどが原因の場合があります。
また、ブルースクリーンはストレージやドライバー、電源品質などでも発生します。そのため「メモリ診断をしたからメモリだけが原因」と決めつけることはできません。
PCが復旧した後は、BIOSでメモリクロック設定を確認したり、Windows上でメモリテストを再度行ったりして安定性を確認すると安心です。
BIOS起動まで進めるための確認手順まとめ
BIOSが表示されない場合は、以下の順番で確認すると原因を特定しやすくなります。
- 電源ケーブルを抜いて放電する
- USB機器やSSDなど不要なパーツを外す
- メモリを1枚だけで起動する
- GPUを抜き差しする
- CMOSクリア後に数分待つ
- 別の電源やメモリで検証する
一度に複数のパーツを交換すると原因が分からなくなるため、1つずつ確認することが重要です。
まとめ
自作PCでブルースクリーン後にファンが全開になり、画面が真っ暗でBIOSにも入れない場合、Windowsではなくハードウェア側の問題である可能性が高いです。
特に今回のようなメモリ診断後のトラブルでは、メモリの装着状態、1枚起動、CMOSクリア後の待機、GPUの接触確認などを順番に行うことで原因を絞り込めます。
中古パーツを組み合わせたPCでは、パーツ単体の状態確認も重要になります。焦らず最小構成で確認していくことで、BIOS画面まで復帰できる可能性があります。


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