Canon EOS R5 Mark IIは高精度なAF性能を持つフルサイズミラーレスカメラですが、撮影状況によっては「少し後ピン気味に感じる」「狙った場所より後ろにピントが合う気がする」と感じることがあります。実際にピントずれを疑った場合でも、すぐに修理へ出す前に確認できるポイントがあります。この記事では、EOS R5 Mark IIのピントが合わないように感じる原因や、自分で確認する方法、メンテナンスに出す判断基準について解説します。
EOS R5 Mark IIで後ピンに感じる主な原因
ミラーレスカメラであるEOS R5 Mark IIは、従来の一眼レフのような位相差AF専用センサーを使ったピント調整ではなく、撮像センサー上でAFを行います。そのため、基本的にはボディ側のAFズレは起こりにくい設計になっています。
しかし、実際の撮影ではレンズの特性、被写体認識、撮影距離、絞り値などによって、後ピンのように見えるケースがあります。
例えば人物撮影で瞳AFを使用していても、髪や耳、背景など別の場所を認識してしまう場合があります。この場合はカメラの故障ではなく、AF動作によるものです。
まず確認したい撮影条件と設定
ピントのズレを判断する前に、撮影条件を一定にして確認することが重要です。手持ち撮影では微妙な前後移動によってピント位置が変わるため、三脚を使用してテストすると正確に判断できます。
確認する場合は、明るい場所でコントラストの高い被写体を撮影します。新聞紙やAFチャート、細かい文字が書かれた対象物などを使うとピント位置を確認しやすくなります。
また、開放絞り(例:F1.2やF1.4など)では被写界深度が非常に浅くなるため、わずかなズレでも後ピンのように感じやすくなります。
レンズ側の影響も確認する
EOS R5 Mark IIで後ピンを感じた場合、ボディよりも装着しているレンズ側の影響を疑うことも大切です。
特定のレンズだけで後ピン傾向が出る場合は、レンズ側の調整や個体差の可能性があります。一方で、複数のレンズで同じような症状が出る場合は、ボディ側の確認が必要になります。
例えば、標準ズームでは問題ないのに、大口径単焦点レンズだけでピントがずれる場合は、レンズの特性や個体差による可能性があります。
EOS R5 Mark IIのAFマイクロ調整は必要なのか
一眼レフではレンズごとにAFマイクロ調整を行うことがありましたが、ミラーレスカメラでは基本的に必要ありません。EOS R5 Mark IIも撮像面AFを採用しているため、通常はユーザーがピント補正を行う仕組みではありません。
そのため、明らかなピント異常がある場合は設定で補正するよりも、撮影環境を確認したうえで点検や調整を依頼する方が適切です。
ただし、AFエリア設定や被写体検出設定によって意図しない場所へピントが合うことはあります。人物、動物、乗り物など、それぞれに適したAF設定になっているか確認しましょう。
あんしんメンテプレミアムに出すべきケース
Canonのあんしんメンテプレミアムでは、カメラやレンズの点検、清掃、各部の確認などを依頼できます。ピント精度に不安がある場合、専門スタッフによるチェックを受ける選択肢になります。
特に以下のような症状がある場合は、メンテナンスや点検を検討するとよいでしょう。
- 複数のレンズで同じ方向にピントがずれる
- 明らかに狙った位置へAFが合わない
- 以前は問題なかったのに急にピント精度が悪化した
- 落下や強い衝撃を与えた後から症状が出た
一方で、特定の撮影条件だけで発生する場合や、浅い被写界深度でのみ感じる場合は、故障ではない可能性もあります。
点検に出す前に自分でできるチェック方法
メンテナンスへ出す前に、ファームウェアが最新か確認しましょう。カメラ本体やレンズのファームウェア更新によってAF性能が改善される場合があります。
また、別のレンズでも同じ症状が出るか試すことも重要です。1本のレンズだけで問題が出る場合と、ボディ全体で問題が出る場合では対応が変わります。
可能であれば、三脚固定、低ISO、十分な明るさ、中央付近の被写体でテスト撮影し、ピント位置を確認してから判断するとよいでしょう。
まとめ|EOS R5 Mark IIの後ピンは原因を切り分けてから点検へ
EOS R5 Mark IIで後ピン気味に感じても、必ずしもカメラ本体の故障とは限りません。AF設定、撮影条件、レンズ特性によって同じような症状が発生することがあります。
まずは複数レンズでの確認やテスト撮影を行い、それでも明らかなピントずれが続く場合は、あんしんメンテプレミアムなど専門サービスで点検してもらうと安心です。
高性能なカメラほど細かな違いが写真に表れやすいため、原因を正しく切り分けることでEOS R5 Mark II本来の高いAF性能を最大限活用できます。


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