Creality Ender-3 S1で印刷前のベッドレベリングを行っていると、場所によってノズルとベッドの距離が変わり、何度調整しても高さが合わないことがあります。特にヒートベッド上で紙を挟んだ時、中央と端で抵抗感が大きく違う場合は、ベッドの水平や部品の取り付け状態を確認する必要があります。
この記事では、Ender-3 S1で手動レベリングが終わらない原因、ヒートベッド交換前に確認すべきポイント、湾曲への対策方法について詳しく解説します。
Ender-3 S1でレベリングが合わない主な原因
Ender-3 S1のような家庭用3Dプリンターでは、ヒートベッドやガントリーなど複数の部品が組み合わさって動作しています。そのため、必ずしもヒートベッド自体の湾曲だけが原因とは限りません。
よくある原因としては、以下のようなものがあります。
- ヒートベッド表面やアルミプレートのわずかな反り
- Y軸レールやベッド固定部分のガタつき
- X軸ガントリーの左右高さのズレ
- ベッドスプリングの締め付け不足
- オートレベリングセンサーの設定不良
例えば、X軸を左右に動かした時だけ紙の抵抗が変化する場合、ベッドではなくX軸自体が水平になっていない可能性もあります。
ヒートベッドの湾曲を確認する方法
ヒートベッドが本当に反っているか確認するには、まずベッド表面の複数箇所で高さを測定します。
一般的には以下の位置で確認すると分かりやすくなります。
- ベッド中央
- 四隅
- 各辺の中央付近
中央では紙が少し擦れる程度なのに、端に移動すると急激に抵抗が強くなる場合、ベッド中央が低くなっている「皿型」の反りが疑われます。
ただし、ビルドプレートを交換しても同じ症状が出る場合は、上に乗せるプレートではなく、その下にあるアルミ製ヒートベッドや取り付け部分に問題がある可能性が高くなります。
ヒートベッド交換前に試したい改善方法
ヒートベッド交換を考える前に、いくつか試せる対策があります。
ベッドの固定ネジを確認する
ヒートベッドを固定しているネジが均等に締まっていないと、プレートが歪んだ状態で固定されることがあります。
一度ベッドを取り外し、固定部分に異物やホコリがないか確認してから、均等な力で取り付け直してみてください。
ベッドスプリングを交換する
純正スプリングは使用しているうちに弱くなり、印刷中や調整中に高さが変化する場合があります。
硬めのスプリングやシリコンスペーサーに交換すると、ベッド位置が安定しやすくなります。
メッシュレベリングを利用する
Ender-3 S1にはCR Touchによる自動レベリング機能があります。多少のベッドの凹凸であれば、メッシュ補正によって印刷品質を改善できます。
ただし、大きな反りや極端な高低差は補正範囲を超えるため、物理的な調整が必要になります。
Ender-3 S1でベッドの反りが大きい場合の対策
ヒートベッドの反りが原因の場合、完全に平らにすることは難しいため、補助的な対策を行います。
代表的な方法としては、以下があります。
- ガラスプレートを使用して平面性を高める
- PEIプレートなど密着性の高いプレートへ交換する
- ベッドメッシュ補正を細かく設定する
- シリコンスペーサーで固定を安定させる
例えば、中央が低いベッドの場合、薄いシートなどを中央部分の下に入れて補正する方法もあります。ただし、熱伝導や固定状態に影響するため、慎重に調整してください。
ヒートベッド交換が必要になるケース
以下のような状態の場合は、ヒートベッド自体の交換を検討してもよいでしょう。
- どのプレートを使っても同じ場所だけ高さが大きくずれる
- アルミベースが目視で反っている
- ベッドを固定しても水平が維持できない
- メッシュ補正でも印刷品質が改善しない
Ender-3 S1の場合、ヒートベッドだけでなくY軸キャリッジや固定部品の歪みが原因になることもあります。そのため、交換前にベッドを外してアルミプレート自体の平面を確認することがおすすめです。
まとめ
Ender-3 S1で手動レベリングがいつまでも合わない場合、ヒートベッドの湾曲だけでなく、X軸の水平ズレや固定部分の問題も原因になります。
まずはベッド固定状態、スプリング、X軸の高さ、メッシュレベリング設定を確認し、それでも改善しない場合にヒートベッド交換を検討すると無駄な交換を防げます。
多少の反りであれば自動レベリングやプレート変更で対応できることも多いため、原因を一つずつ確認しながら調整することが大切です。


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