Fusion 360で作成した3Dモデルに色を設定した場合、そのカラー情報をそのままBambu Lab A1などの3Dプリンターで印刷できるのか気になる方は多くいます。特に複数色のモデルを作成している場合、設計時の色設定を活かして印刷したいと考えるのは自然なことです。
しかし、3Dデータのカラー情報と3Dプリンターが扱う色情報には違いがあります。この記事では、Fusion 360で設定した色をBambu Lab A1で反映する方法や、色付き3Dプリントを行うための正しいデータ作成方法について詳しく解説します。
Fusion 360のカラー設定はそのまま3D印刷できるのか
Fusion 360で設定するカラーは、主に3Dモデルの見た目を確認するための表示情報です。そのため、通常のSTL形式で書き出した場合、色の情報は基本的に保持されません。
STLファイルは形状情報のみを保存する形式であり、頂点や面の位置は記録されますが、各部分の色や材質情報は含まれないためです。
例えば、Fusion 360上で赤・青・白に色分けした部品を作成しても、STL形式で出力すると、Bambu Studio側では単色のモデルとして読み込まれることがあります。
Bambu Lab A1でカラー印刷するために必要な条件
Bambu Lab A1で色付きの3Dプリントを行うには、単純なカラー設定ではなく、プリンター側が認識できる色情報を含んだデータが必要です。
Bambu Lab A1はAMS Liteを使用することで多色印刷に対応していますが、印刷する色はBambu Studio側で設定する仕組みになっています。
| 方法 | カラー情報 | 特徴 |
|---|---|---|
| STL形式 | 基本的に色情報なし | 単色印刷向き |
| 3MF形式 | 色情報や部品情報を保存可能 | 多色印刷向き |
| OBJ形式 | 色情報を保持可能 | 対応ソフトが必要 |
多色印刷を目的とする場合は、STLではなく3MFなどカラー情報を保持できる形式で書き出すことが重要です。
例えば、Fusion 360で赤いパーツと白いパーツを別ボディとして作成し、それぞれの色情報を保持した状態でBambu Studioへ読み込むことで、色分けした印刷設定がしやすくなります。
Fusion 360からBambu Studioへカラー情報を渡す方法
Fusion 360で作成したモデルをBambu Lab A1で印刷する場合、一般的には以下のような流れになります。
- Fusion 360でボディごとにモデルを作成する
- 色を設定する場合は外観設定を行う
- 3MFなど対応形式で書き出す
- Bambu Studioでモデルを読み込む
- フィラメント色を割り当てて印刷設定する
ただし、Fusion 360の色設定が完全にBambu Studioへ引き継がれるとは限りません。読み込み後にBambu Studio側で色を割り当て直すケースもあります。
例えば、ロゴ部分だけ赤、ボディ部分を黒にしたい模型の場合、Fusion 360で別ボディとして作成しておくと、Bambu Studioで個別にフィラメントを指定しやすくなります。
Bambu Studioで色を設定する方法
Fusion 360側で色設定を行わなくても、Bambu Studio上で色を割り当てて印刷することができます。
Bambu Studioでは、読み込んだモデルを分割したり、面単位で色を指定したりする機能があります。
- モデルのパーツごとにフィラメントを指定する
- ペイント機能で表面に色を塗る
- 複数パーツを別々の色で印刷する
例えば、Fusion 360では単一ボディとして作成したキャラクター模型でも、Bambu Studioのペイント機能を使えば顔や服などに色を設定できます。
ただし、細かい模様や複雑な色分けを行う場合は、Fusion 360側で最初からパーツを分けて設計しておく方が効率的です。
3MF形式がおすすめされる理由
カラー3Dプリントでは、3MF形式がよく利用されます。3MFは3Dプリント向けに作られたファイル形式で、形状だけでなく複数パーツ、色、素材などの情報を保存できます。
STLが「形だけを保存するデータ」だとすると、3MFは「印刷設定に必要な情報も含められるデータ」と考えると分かりやすいです。
例えば、フィギュアを作成する場合、髪、顔、服、靴などを別パーツとして管理し、それぞれ異なるフィラメント色を指定した状態で保存できます。
カラー印刷を成功させるためのFusion 360設計のコツ
Bambu Lab A1で綺麗な多色印刷を行いたい場合、設計段階から印刷を意識することが重要です。
おすすめの設計方法は以下です。
- 色を変えたい部分は別ボディにする
- パーツの境界を明確にする
- 細かすぎる色分けは避ける
- フィラメント交換回数を考慮する
例えば、文字入りプレートを作る場合、文字部分を別ボディとして少し盛り上げて設計すると、Bambu Studioで別色を割り当てやすくなり、綺麗な仕上がりになります。
逆に、表面に細かい色を大量に指定したモデルでは、印刷時間やフィラメント交換回数が増えるため注意が必要です。
Bambu Lab A1でカラー印刷する際の注意点
Bambu Lab A1で多色印刷を行う場合、AMS Liteなどの対応機器や複数色のフィラメントが必要になります。
また、多色印刷では単色印刷よりも印刷時間が長くなる傾向があります。色変更のたびにフィラメント交換やパージ動作が発生するためです。
例えば、小さなロゴを4色で印刷する場合でも、色変更回数が多いと単色印刷より大幅に時間がかかることがあります。
まとめ
Fusion 360で設定したカラー情報は、通常のSTL形式ではBambu Lab A1へそのまま反映することはできません。カラー印刷を行う場合は、3MFなど色情報を保持できる形式を利用するか、Bambu Studio側で色設定を行う必要があります。
特に多色モデルを作成する場合は、Fusion 360の段階で色ごとにボディを分けて設計しておくと、Bambu Studioでの設定が簡単になります。
設計段階から3Dプリントを意識し、適切なファイル形式とBambu Studioの機能を活用することで、Fusion 360で作成したモデルを理想に近いカラーで印刷できます。

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