モバイルバッテリーを複数つないで充電容量を増やしたいと考える方もいますが、実際には連結した先まで電力が届かず、途中で充電が止まることがあります。これは故障ではなく、モバイルバッテリー内部の制御や電力変換の仕組みが関係しています。この記事では、モバイルバッテリーを連結したときに送電が途切れる理由や、安全に容量を増やす方法について解説します。
モバイルバッテリーを連結しても最後まで電力が届かない理由
モバイルバッテリーは単純な電池ではなく、内部に充電制御回路や電圧変換回路が搭載されています。そのため、入力された電力をそのまま次の機器へ流しているわけではありません。
例えば、1台目のモバイルバッテリーから2台目へ充電し、さらに2台目から3台目へ充電するようにつないだ場合、それぞれの機器で電力変換が行われます。この過程で電力の一部が失われ、最後の機器まで十分な電力が届かなくなることがあります。
5個程度連結した場合、最初のモバイルバッテリーでは電力があっても、途中の機器で電圧不足や制御による停止が発生し、末端まで充電されないケースがあります。
モバイルバッテリーには送電を止める保護機能がある
多くのモバイルバッテリーには、安全のために過電流保護、過放電保護、温度保護などの機能が搭載されています。
連結使用では、通常想定されていない電力の流れになるため、内部の制御回路が異常状態と判断して出力を停止することがあります。
例えば、スマートフォンを直接充電する場合は正常でも、別のモバイルバッテリーを充電する状態では「充電対象として認識できない」「必要な電流が流れていない」と判断され、自動的に出力を停止することがあります。
モバイルバッテリー同士の充電は効率が非常に悪い
モバイルバッテリーを連結すると、一見すると容量を増やせるように感じます。しかし実際には、電力変換を何度も行うため大きなロスが発生します。
例えば、10000mAhのモバイルバッテリーから別の10000mAhのモバイルバッテリーへ充電しても、変換ロスによって実際に使える容量は10000mAh分増えるわけではありません。
さらに複数台を連結すると、1台ごとに発生する変換ロスが積み重なり、最後の機器ではほとんど充電できない状態になる場合があります。
モバイルバッテリーを容量アップしたい場合の正しい方法
外出先で長時間スマートフォンなどを使いたい場合は、モバイルバッテリーを連結するよりも、大容量モデルを1台使用する方が効率的です。
例えば、20000mAhや30000mAhクラスのモバイルバッテリーを選べば、複数台を持ち歩くよりも軽く、安定して充電できます。
また、USB-C PD対応モデルであれば、高出力でスマートフォンやタブレット、対応ノートパソコンなどにも効率よく給電できます。
複数のモバイルバッテリーを使う場合のおすすめ方法
複数のモバイルバッテリーを持つこと自体は問題ありませんが、連結して容量を増やす使い方は避ける方が安全です。
おすすめは、1台を使い切ったら次のモバイルバッテリーへ交換する方法です。この使い方なら、それぞれの機器が本来想定している動作になるため、安定した充電ができます。
例えば旅行や災害対策では、大容量モデル1台と予備の小型モデル1台を用意する方が、連結するよりも実用的です。
まとめ
モバイルバッテリーを何台も連結しても最後まで充電が行き渡らないのは、電力変換によるロスや内部の保護機能、充電制御が原因です。
モバイルバッテリーは単純な電池のように電気を通過させる仕組みではないため、5台以上つないでも容量をそのまま足し算することはできません。
容量を増やしたい場合は、大容量のモバイルバッテリーを利用するか、複数台を個別に使う方法が最も安全で効率的です。


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