Canon EOS R6 Mark IIで、タムロンの「100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)」キヤノン用を使いたい場合、キヤノン純正のマウントアダプター EF-EOS Rを介して装着できます。ただし、重要なのはレンズ側のファームウェアです。
タムロンはA035キヤノン用について、レンズファームウェアをVer.3へ更新することで、Canon EOS Rシリーズと純正マウントアダプター EF-EOS Rの組み合わせに対応すると公式に案内しています。したがって、対応ファームウェアへ更新済みの個体なら、AFを含む基本的な機能を利用できると考えてよいでしょう。[参照:タムロン A035キヤノン用ファームウェア情報]
一方、中古で購入した古い個体などではファームウェアが更新されていない可能性があります。EOS R6 Mark IIとの組み合わせを考える場合は、レンズの型番だけでなく、ファームウェアが最新になっているかまで確認することが重要です。
- タムロン100-400mm A035はEOS Rシリーズ対応が公式に案内されている
- 最重要ポイントはレンズのファームウェアVer.3
- EOS R6 Mark II側はEF-EOS Rアダプター使用に対応している
- AFは動くが「RF純正レンズと完全に同じ」とは考えないほうがよい
- 人物・動物検出AFも基本的にはボディ側で利用できる
- 手ブレ補正VCも利用可能
- 電子シャッター・高速連写では相性を確認したい
- 中古のA035を買う場合はファームウェア確認が特に重要
- 純正マウントアダプターを使うのがおすすめ
- 100-400mmとR6 Mark IIの組み合わせはどんな撮影に向いている?
- RF100-400mm F5.6-8 IS USMとの比較もしておきたい
- AFが正常に動かないときの確認手順
- まとめ:最新ファームウェアのA035ならEOS R6 Mark IIでAF利用可能
タムロン100-400mm A035はEOS Rシリーズ対応が公式に案内されている
対象となるレンズは「TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD Model A035」のキヤノンEFマウント用です。タムロンは2019年2月に、このレンズについてファームウェアアップデートを行うことでEOS Rとマウントアダプター EF-EOS Rに対応すると発表しました。
タムロンの公式サポート情報では、A035キヤノン用について、最新ファームウェアを適用すると一眼レフカメラで利用できる一般的な機能をEOS Rシリーズでも利用できると案内しています。[参照:タムロン「EOS Rへの対応に関するお知らせ」]
したがって、EF-EOS Rアダプターを使ったこと自体が原因でAF専用のマニュアルレンズになるわけではありません。条件を満たしていればAFを使用できます。
最重要ポイントはレンズのファームウェアVer.3
A035のEOS R対応ファームウェアはVer.3です。タムロン公式では、このバージョンの更新内容を「EOS R対応」と明記しています。[参照:タムロン公式]
またタムロンによると、シリアル番号014551以降はEOS R対応アップデート済みの個体として案内されています。ただし中古品では修理歴や個体差も考えられるため、シリアル番号だけに頼るよりファームウェアを実際に確認するほうが確実です。
ファームウェアは別売りの「TAMRON TAP-in Console」を使用して自分で更新できます。TAP-in Consoleがない場合は、タムロン側へ預けてアップデートを依頼する方法も案内されています。
EOS R6 Mark II側はEF-EOS Rアダプター使用に対応している
EOS R6 Mark IIはRFマウントのミラーレスカメラですが、キヤノン純正のマウントアダプター EF-EOS Rを使用することでEF・EF-Sレンズを装着できます。キヤノン公式仕様にも、マウントアダプター使用時にEF/EF-Sレンズを使用可能と記載されています。[参照:キヤノン EOS R6 Mark II仕様]
EF-EOS Rは単純な金属製スペーサーではなく、ボディとEFレンズの電子接点を接続します。そのため対応レンズではAF、絞り制御、レンズ情報通信などを行えます。
ただしキヤノンが公式に動作保証しているのは基本的に自社EFレンズです。タムロンなどサードパーティー製レンズについては、レンズメーカー側の互換性情報を確認する必要があります。A035の場合はタムロンがEOS Rへの対応を公式に案内しているため、その点では比較的安心して使える組み合わせです。
AFは動くが「RF純正レンズと完全に同じ」とは考えないほうがよい
A035を最新ファームウェアにしたうえでEF-EOS R経由で使用すればAFを利用できますが、RFネイティブレンズと全く同じAF性能になることまで保証されているわけではありません。
例えば被写体追尾、低照度時の合焦速度、高速連写中の追従性などでは、レンズ側のAFモーターや通信仕様によって差が出る可能性があります。A035は2017年発売の一眼レフ用レンズなので、EOS R6 Mark II向けに設計された最新RFレンズとは前提が異なります。
そのため、AFが使えることと、R6 Mark IIのAF性能を100%引き出せることは別と考えておくとよいでしょう。静止した被写体や比較的ゆっくりした被写体では問題を感じなくても、野鳥やスポーツなど高速追従では差を感じる可能性があります。
人物・動物検出AFも基本的にはボディ側で利用できる
EOS R6 Mark IIの強みの一つが被写体検出AFです。人物、動物、乗り物などを検出し、追尾する機能があります。
EF-EOS R経由の対応EFレンズでも、ボディ側でAF制御が成立している限り、EOS R6 Mark IIの被写体検出機能を利用できます。サードパーティー製A035についても、最新ファームウェアでEOS Rシリーズとの一般動作に対応しているため、被写体検出と組み合わせて撮影できます。
ただし最終的なピント移動速度や追従の滑らかさはレンズ側のUSDモーター性能にも左右されます。そのためRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMなどRF専用望遠ズームと全く同じレスポンスを期待するのは適切ではありません。
手ブレ補正VCも利用可能
A035にはタムロン独自の光学式手ブレ補正「VC」が搭載されています。タムロンがEOS R対応ファームウェアで従来の一眼レフカメラで利用できる機能に対応するとしているため、VCも利用できます。
EOS R6 Mark II側にはボディ内手ブレ補正(IBIS)がありますが、サードパーティーEFレンズとの協調制御についてはRFレンズと同じ動作が保証されるわけではありません。
撮影時には実際にファインダー像を見ながらVCが正常に働いているか確認し、必要に応じてレンズ側VCスイッチのON/OFFを切り替えて比較するとよいでしょう。
電子シャッター・高速連写では相性を確認したい
EOS R6 Mark IIは非常に高速な連写性能を備えていますが、最高連写速度は使用するレンズ、シャッター方式、AF設定などによって制限される場合があります。
特に古いEFレンズやサードパーティーEFレンズでは、絞りやAF駆動速度の関係から、カメラ本体の最高連写性能を常に発揮できるとは限りません。
A035を野鳥、飛行機、モータースポーツなどで使う予定なら、購入前に実機でサーボAFと高速連写を試せると理想的です。単写でAFが合うことだけではなく、連写中に被写体へ追従し続けるかまで確認すると安心です。
中古のA035を買う場合はファームウェア確認が特に重要
現在A035は中古市場で見かけることも多いレンズです。中古で買う際には、外観やレンズ内部の状態だけでなく、ファームウェアについて販売店へ確認しましょう。
商品説明に「EOS R対応済み」「ファームウェアVer.3」などと明記されていれば分かりやすいですが、不明の場合は購入後にTAP-in Consoleで確認できます。
タムロン公式では、TAP-in Consoleへレンズを取り付けると自動的に最新ファームウェアか確認され、新しいバージョンがある場合はアップデートできます。[参照:タムロン公式ファームウェアアップデート]
純正マウントアダプターを使うのがおすすめ
EFレンズをRFマウントへ変換するアダプターには、キヤノン純正以外にもサードパーティー製があります。しかしAFの安定性や互換性を優先するのであれば、純正のマウントアダプター EF-EOS Rを選ぶのが無難です。
タムロン自身もA035のEOS R対応について、キヤノン純正「マウントアダプター EF-EOS R」を使用することを前提として案内しています。そのため第三者製アダプターで同じ動作になるとは限りません。
中古アダプターでも電子接点に問題がなければ使用できますが、接触不良やガタつきがないか確認しましょう。
100-400mmとR6 Mark IIの組み合わせはどんな撮影に向いている?
A035は100~400mmをカバーするフルサイズ対応望遠ズームです。EOS R6 Mark IIはフルサイズセンサーなので、レンズ表記通り100~400mm相当の画角で利用できます。
運動会、野鳥、鉄道、飛行機、屋外スポーツなどでは非常に使いやすい焦点域です。400mm側でF6.3なので非常に明るいレンズではありませんが、EOS R6 Mark IIは高感度性能が高いため、日中の屋外撮影なら扱いやすいでしょう。
またA035は約1.1kgクラスのレンズなので、EF-EOS Rを加えると全長・重量ともそれなりになります。長時間の手持ち撮影をするならストラップや一脚も検討すると使いやすくなります。
RF100-400mm F5.6-8 IS USMとの比較もしておきたい
これからA035を新規購入するのであれば、キヤノン純正のRF100-400mm F5.6-8 IS USMも比較する価値があります。RF100-400mmはRFマウント専用なのでアダプター不要で、非常に軽量なのが大きなメリットです。
一方、A035は400mm側F6.3なのでRF100-400mmのF8より約2/3段明るく、すでにA035を所有している場合には買い替えず使えるメリットがあります。
| 比較項目 | TAMRON A035+EF-EOS R | Canon RF100-400mm |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 100-400mm | 100-400mm |
| 400mm開放F値 | F6.3 | F8 |
| アダプター | 必要 | 不要 |
| 重量 | 重め | かなり軽い |
| EOS R対応 | 最新FWが必要 | ネイティブ対応 |
| AF互換性 | ○ | ◎ |
すでにA035を持っているなら、まずアダプターで使ってみる価値は十分あります。これから買う場合には、中古A035+アダプターとRF100-400mmの総額を比較して決めるのがおすすめです。
AFが正常に動かないときの確認手順
A035をR6 Mark IIへ装着したのにAFが動かない、動作が不安定という場合は、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
- レンズがキヤノンEFマウント用A035であることを確認する
- キヤノン純正EF-EOS Rアダプターを使用する
- レンズのAF/MFスイッチがAFになっているか確認する
- A035のファームウェアがVer.3以降になっているか確認する
- EOS R6 Mark II本体のファームウェアも最新にする
- レンズ・アダプター・ボディの電子接点を確認する
- 一度電源を切り、レンズとアダプターを装着し直す
特に古いA035でファームウェア未更新の場合は、最初にそこを疑うのがおすすめです。
まとめ:最新ファームウェアのA035ならEOS R6 Mark IIでAF利用可能
Canon EOS R6 Mark IIにキヤノン純正マウントアダプター EF-EOS Rを装着し、タムロン100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD Model A035のキヤノン用を使う場合、最新の対応ファームウェアへ更新されたレンズならAFを利用できます。
タムロンはA035キヤノン用について、ファームウェアVer.3でEOS Rと純正EF-EOS Rアダプターへの対応を公式に追加しています。EOS R6 Mark II自体もEF-EOS R経由でEFレンズを使用できる仕様なので、組み合わせとして成立します。
ただし、A035は一眼レフ用として開発されたサードパーティー製レンズです。そのためAFそのものは使えても、最新RFレンズと全く同じ追従速度・高速連写性能・協調制御になることまで保証されるわけではありません。特に野鳥やスポーツなどAF追従を重視する場合は、実機で確認できると安心です。
すでにA035を所有しているなら、レンズのファームウェアをVer.3へ更新したうえで純正EF-EOS Rアダプターを使用するのが基本です。これから100-400mmを新規購入する場合は、アダプター不要で軽量なCanon RF100-400mm F5.6-8 IS USMもあわせて比較すると、自分の撮影スタイルに合った選択をしやすくなります。


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