パナソニックのFAX電話機「KX-PD750DW」からA4原稿を送信したところ、相手側ではA3用紙で受信・印刷されることがあります。この場合、最初に知っておきたいのは、KX-PD750DWそのものはA3原稿を読み取って送る機種ではないという点です。
パナソニック公式仕様によると、KX-PD750DWが扱える定型原稿サイズはA4~A5で、有効読取幅は208mmです。A4用紙の幅210mmに対応した設計であり、A3幅297mmの原稿をA3として読み取る機能はありません。[参照:Panasonic KX-PD750DW仕様]
そのため、A4を正しくセットしているのに相手側から「A3で出てくる」と言われる場合は、受信側のFAX・複合機の用紙選択設定がA3になっている可能性をまず確認します。ただし、A3用紙にA4相当の大きさで印刷されているのか、画像そのものがA3いっぱいまで拡大されているのかによって原因が変わるため、順番に切り分けることが大切です。
- KX-PD750DWからA3サイズのFAXが直接送られるとは考えにくい
- まず確認したいのは「A3用紙に出る」のか「A3サイズに拡大される」のか
- 最も考えやすいのは受信側複合機の用紙設定
- 受信側で確認してもらいたい設定
- KX-PD750DW側では原稿ガイドをA4の幅に合わせる
- 原稿を縦向きに正しくセットする
- 別のFAXへ送信すると原因を簡単に切り分けられる
- 送信側のコピー機能でも確認できる
- A4がA3に「拡大」されている場合は受信側の倍率設定を確認
- A3用紙にA4サイズのまま印刷される場合は用紙トレイの問題を疑う
- 受信FAXは送信側と同じ紙がそのまま出てくる仕組みではない
- KX-PD750DWの記録紙自体もA4専用
- 原因を切り分けるおすすめ手順
- すべての相手でA3扱いになるなら本体の原稿送りも点検する
- 相手が業務用複合機なら管理者や保守会社への確認が早い
- まとめ:KX-PD750DWはA4幅までなので、まず受信側のA3設定を確認
KX-PD750DWからA3サイズのFAXが直接送られるとは考えにくい
KX-PD750DWの公式仕様では、FAX送信用の定型原稿サイズはA4~A5、最大原稿幅は210mmです。さらに有効読取幅は208mmとなっています。[参照:Panasonic KX-PD750シリーズ製品情報]
A3用紙は297mm×420mmなので、少なくとも横幅についてはKX-PD750DWの読み取り能力を超えています。つまり、本機がA4原稿を勝手に「A3幅の原稿」として読み取って送信している可能性は低いと考えられます。
したがって、相手側でA3用紙が出てくる場合には、送信元だけでなく受信側の複合機がどの用紙を選んで印刷しているのかを確認する必要があります。
まず確認したいのは「A3用紙に出る」のか「A3サイズに拡大される」のか
「A3で受信する」という表現には、実は2種類の状態があります。一つはA3用紙が排紙されるものの、中央や端にA4程度の大きさでFAX内容が印刷されている状態です。もう一つは、A4の内容そのものが約141%に拡大され、A3いっぱいに印刷される状態です。
前者であれば、受信側の複合機がA4ではなくA3トレイを自動選択している可能性が高くなります。後者であれば、受信側で自動拡大や用紙に合わせる設定などが有効になっている可能性も確認します。
相手に「A3の紙が出るだけですか。それとも文字や図も大きくなっていますか」と確認するだけで、かなり原因を絞り込めます。
最も考えやすいのは受信側複合機の用紙設定
A3対応の業務用複合機では、A3・A4・B4など複数サイズの用紙をセットできます。そして受信したFAXのサイズや機器設定に応じて、どの給紙トレイから紙を出すかを受信機側が判断します。
例えばA4トレイが空になっている、A4トレイの用紙サイズ設定が誤っている、FAX受信用トレイとしてA3が指定されている、といった場合には、本来A4のFAXでもA3用紙から出力される可能性があります。
エプソンのA3複合機でも、FAX受信時に用紙サイズや自動回転、自動縮小などの機能を持つことが公式に案内されています。つまり、受信FAXの最終的な印刷用紙は送信機だけではなく受信機側の給紙・印刷設定にも左右されるということです。[参照:エプソン A3複合機FAX機能]
受信側で確認してもらいたい設定
相手がA3対応FAX複合機を使用している場合には、まず以下の項目を確認してもらうとよいでしょう。
- A4用紙が正しくセットされているか
- A4トレイの用紙サイズ設定が「A4」になっているか
- FAX受信用トレイがA3固定になっていないか
- 自動用紙選択が正常に設定されているか
- 受信FAXの拡大・縮小設定が特殊な状態になっていないか
- A4トレイが用紙切れ・エラーになっていないか
特にコピー機能付きの業務用複合機では、実際に入っている紙と操作パネル上の「用紙サイズ設定」が一致していないと、意図しないトレイから印刷される場合があります。
相手側の機種が分かる場合は、そのメーカーの取扱説明書で「FAX受信」「受信紙サイズ」「給紙トレイ」「自動用紙選択」などの項目を確認すると原因を見つけやすくなります。
KX-PD750DW側では原稿ガイドをA4の幅に合わせる
送信側でも基本的なセット方法を確認しておきましょう。パナソニック公式FAQでは、KX-PD750シリーズでFAXを送る際、記録紙トレーを開き、原稿ガイドを原稿の幅に合わせたうえで原稿をセットするよう案内されています。[参照:Panasonic「ファクスを送信したい」]
A4原稿なら、水色の原稿ガイドをA4の左右端へきちんと合わせます。ガイドが大きく開いた状態だと原稿が斜めに送られ、読み取りが不安定になる可能性があります。
ただしガイド位置が多少ずれていたとしても、本機の有効読取幅自体がA4相当なので、それだけで正常なA4原稿がA3幅のデータへ変換されるとは通常考えにくいでしょう。
原稿を縦向きに正しくセットする
KX-PD750DWへ一般的なA4書類をセットするときは、説明書どおり原稿ガイドを用紙幅へ合わせて給紙します。紙が大きく斜めになったまま読み込まれると、原稿の長さが実際より長く認識されるなど、正常な読み取りにならない可能性があります。
またホチキス、クリップ、折れ、強いカールなどがある原稿は正常に給紙できない場合があります。まず折れのない普通のA4コピー用紙1枚でテストしてみると切り分けやすくなります。
同じ相手へ、そのテスト原稿を送ってもA3になるなら、原稿そのものではなく設定や受信側の問題を疑いやすくなります。
別のFAXへ送信すると原因を簡単に切り分けられる
最も分かりやすい確認方法は、同じA4原稿を別のFAX番号へ送ってみることです。例えば会社、家族、知人、コンビニFAXサービスなど、確認可能な別の受信先へテスト送信します。
別の受信先では正常にA4で出力されるのに、特定の会社や相手だけA3になるのであれば、KX-PD750DW側ではなくその受信機の設定が原因である可能性がかなり高くなります。
逆に、どの相手へ送っても受信データの縦横寸法がおかしい場合には、KX-PD750DWの原稿送りや読み取り部分について点検を検討します。
送信側のコピー機能でも確認できる
KX-PD750DWには等倍コピー機能があります。公式仕様ではコピーは「等倍コピー」に対応し、拡大・縮小コピーには対応していません。[参照:Panasonic KX-PD750DW仕様]
そこで、FAX送信に使用している同じA4原稿をKX-PD750DWでコピーしてみます。コピー結果の縦横比が正常で、文字も不自然に伸びたり縮んだりしていなければ、原稿読み取り機構が大きく異常を起こしている可能性は下がります。
反対にコピーした段階ですでに文字が縦へ大きく伸びる、途中が重複する、原稿が滑って異常に長く読み込まれるようなら、給紙ローラーや読取部分など本体側の点検が必要になる可能性があります。
A4がA3に「拡大」されている場合は受信側の倍率設定を確認
A4の文字や図がA3いっぱいへ拡大されている場合は、単にA3用紙を選択しているだけではなく、受信機側で「用紙サイズに合わせる」「自動倍率」などの処理が行われている可能性があります。
A4からA3への拡大倍率は、辺の長さで約141%です。そのため、相手から「文字まで1.4倍くらい大きくなっている」と言われるなら、A3への拡大印刷を疑いやすくなります。
業務用複合機には、用紙サイズに応じて自動で倍率を決める機能があります。FAX受信時の設定名称はメーカーごとに異なりますが、受信側の管理者メニューなどを確認するとよいでしょう。
A3用紙にA4サイズのまま印刷される場合は用紙トレイの問題を疑う
一方、紙自体はA3なのに、印刷内容の大きさはA4相当で余白が大量にある場合は、送信内容は正常である可能性が高くなります。
この場合は受信側でA4用紙が認識されていない、A4トレイをFAX受信用に利用しない設定になっている、またはA3トレイが優先されていることなどが考えられます。
送信側で直そうとしても改善しないため、相手側の複合機管理者や保守会社へ「A4のFAXを受信したときA3トレイから排紙される」と伝えるのが近道です。
受信FAXは送信側と同じ紙がそのまま出てくる仕組みではない
FAXは送信側の紙そのものを相手へ移動させているわけではなく、原稿を画像データとして読み取って電話回線経由で送り、受信側が自分のプリンターで再構成して印刷します。
そのため送信側がA4用紙を使用していても、受信側がどの用紙へどのような倍率で印刷するかは受信機の仕様・設定によって変わることがあります。
この仕組みを理解すると、「こちらはA4なのに、なぜ相手ではA3なのか」という現象も不思議ではありません。送信画像が正常でも、受信機がA3へ印刷するケースはあり得ます。
KX-PD750DWの記録紙自体もA4専用
KX-PD750DWは送信原稿だけでなく、自分がFAXを受信したときに使用する記録紙もA4です。公式仕様では記録紙サイズが「A4:210mm×297mm」とされています。[参照:Panasonic]
つまりKX-PD750DWは基本的にA4を中心とした家庭用FAXであり、本体には「送信するFAXをA3へ設定する」といった通常の機能はありません。
このことからも、A4原稿が毎回特定の受信先だけでA3印刷になるなら、受信側設定を第一候補として確認するのが合理的です。
原因を切り分けるおすすめ手順
A4送信がA3になる場合は、次の順番で調べると効率的です。
- A4原稿を原稿ガイドへ正しく合わせてセットする
- KX-PD750DWで同じ原稿をコピーし、縦横比が正常か確認する
- 問題の相手へもう一度FAXを送る
- 相手に「A3用紙なだけか、内容までA3へ拡大されているか」を確認する
- 別のFAX番号にも同じ原稿を送って比較する
- 特定の相手だけなら受信側のA4トレイ・FAX給紙・拡大縮小設定を確認してもらう
- すべての相手で異常ならPanasonicへ本体点検を相談する
「別のFAXではA4で正常に受信できるか」というテストが、送信側と受信側のどちらに原因があるか判断するうえで最も有効です。
すべての相手でA3扱いになるなら本体の原稿送りも点検する
もし複数の異なるFAX機へ送っても、すべてで異常に長い原稿として扱われたり、A3サイズ相当に拡大されたりするのであれば、KX-PD750DW側の可能性も考える必要があります。
例えば原稿送りローラーが滑り、同じ部分を長く読み続けるような異常が起きると、受信機からは通常より長いFAXデータに見える可能性があります。その場合はコピーでも縦方向の伸びや重複が出ることがあります。
コピーにも同じ異常が出るなら、原稿送りローラー周辺の汚れや故障などを疑い、Panasonicのサポートや購入店へ相談するとよいでしょう。[参照:Panasonic ファクスサポート]
相手が業務用複合機なら管理者や保守会社への確認が早い
相手側が会社で、リコー、キヤノン、富士フイルムビジネスイノベーション、シャープ、コニカミノルタ、エプソン、ブラザーなどのA3対応複合機を利用している場合は、FAX受信設定が細かく用意されています。
一般利用者が設定を変更できない場合もあり、管理者パスワードが必要な機種もあります。そのため受信側でA3印刷が続く場合には、複合機の管理担当者や保守会社へ確認してもらうのが確実です。
その際は「Panasonic KX-PD750DWからA4原稿を送っているが、A3で排紙される。他のFAXではA4になるかも確認したい」と伝えると原因を絞り込みやすくなります。
まとめ:KX-PD750DWはA4幅までなので、まず受信側のA3設定を確認
Panasonic KX-PD750DWは、公式仕様上の定型原稿サイズがA4~A5で、有効読取幅も208mmです。A3幅を読み取るFAXではありません。そのため、正しくセットしたA4原稿が相手側でA3用紙へ印刷される場合、まず受信側の複合機の用紙・給紙トレイ設定を確認するのがおすすめです。
特に確認したいのは、「A3用紙が出るだけで内容はA4サイズなのか」「内容そのものまでA3へ拡大されているのか」という違いです。前者ならA4トレイやFAX受信用紙設定、後者なら拡大・自動倍率設定などが原因候補になります。
送信側では、原稿ガイドをA4幅へ正しく合わせ、同じ原稿をKX-PD750DWでコピーして正常な比率になるか確認してください。そのうえで別のFAXへテスト送信し、そこではA4になるならKX-PD750DW側の故障である可能性は低くなります。
逆に複数の受信先すべてで原稿が異常に長くなったりサイズがおかしくなったりし、コピーにも同様の症状が出る場合は、原稿送りや読み取り機構の異常も考えられます。その場合はPanasonicのファクスサポートや購入店へ点検を依頼するのが確実です。

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