子供や家族の写真をきれいに残したいとき、候補になりやすいのがキヤノンのミラーレスカメラと一眼レフです。中古を含めて7〜8万円前後で探すと、比較的新しいEOS R100と、少し前の一眼レフEOS Kiss X9iが候補に入ることがあります。
どちらもAPS-Cサイズのセンサーを搭載したレンズ交換式カメラですが、単純に新しい機種を選べばよいとは限りません。特に子供撮影では、オートフォーカス、レンズの画角、液晶モニターの使い勝手、今後レンズを増やす予定があるかによって選び方が変わります。
ここではEOS R100とEOS Kiss X9iの違いを整理しながら、RF50mm F1.8 STMやEF50mm F1.8 STMを人物・子供撮影に使う場合の注意点、さらに予算内で検討したい別の選択肢まで解説します。
EOS R100とEOS Kiss X9iなら基本的にはEOS R100を優先したい
これからカメラを一からそろえるのであれば、基本的にはEOS R100を中心に検討するほうが将来性があります。EOS R100はRFマウントを採用するミラーレスカメラで、現在のキヤノンのEOS Rシステムに属するためです。
EOS Kiss X9iは2017年発売の一眼レフで、EF・EF-Sレンズを使用します。発売当時としては非常に使いやすい入門機で、ファインダー撮影では45点オールクロスAFを採用しています。一方、現在から新規にシステムを組む場合には、今後のレンズ選びまで含めてRFマウントのEOS R100のほうが選びやすいでしょう。
ただし、EOS R100にも注意点があります。背面モニターは固定式でタッチパネル非搭載です。子供を低い位置から撮影したり、画面をタッチしてピント位置を選んだりしたい人にとっては、この点が意外に大きな弱点になります。
| 比較項目 | EOS R100 | EOS Kiss X9i |
|---|---|---|
| タイプ | ミラーレス | 一眼レフ |
| マウント | RFマウント | EFマウント |
| センサー | APS-C | APS-C |
| 特徴 | 小型・軽量で比較的新しいシステム | 光学ファインダーを使える従来型一眼レフ |
| 液晶 | 固定式・タッチ非対応 | バリアングル式・タッチ対応 |
| これから一式そろえる場合 | おすすめしやすい | 中古価格とEFレンズ資産次第 |
子供撮影ではボディー以上にレンズ選びが重要
人物をきれいに撮影したい場合、カメラ本体だけでなくレンズが非常に重要です。F1.8のような明るい単焦点レンズを使うと背景をぼかしやすく、室内でもシャッタースピードを確保しやすくなります。
EOS R100ならRF50mm F1.8 STM、EOS Kiss X9iならEF50mm F1.8 STMという組み合わせが考えられます。どちらも約160gと軽量で、F1.8の明るさを持つため、低予算でボケを生かした人物写真を楽しみやすいレンズです。
ただし、ここで知っておきたいのがAPS-Cカメラに50mmレンズを付けると画角がかなり狭くなることです。キヤノンのAPS-Cでは50mmレンズは35mm判換算で約80mm相当の画角となります。キヤノンもEF50mm F1.8 STMについて、APS-CのEOSでは約80mm相当となりポートレート撮影に適すると案内しています。
50mm F1.8は人物には良いが子供の日常撮影では狭いこともある
約80mm相当という画角は、少し離れた場所から人物の上半身や顔を撮影するには使いやすい一方、狭い室内では扱いにくく感じる場合があります。例えばリビングで遊んでいる子供の全身を撮ろうとすると、自分がかなり後ろへ下がらなければ画面に入りきらないことがあります。
公園や運動会など、撮影者と子供との距離を確保できる場所では50mmが使いやすくなります。背景も整理しやすく、F1.8付近を使えば子供を背景から浮かび上がらせた印象的な写真も狙えます。
逆に自宅での日常、食事、誕生日、室内遊びなどをたくさん撮りたい場合は、最初から50mm一本に限定しないほうが使いやすいでしょう。まず標準ズームで撮影し、自分がよく使う焦点距離を確認してから単焦点を購入する方法も失敗が少なくなります。
EOS R100のメリットと注意点
EOS R100のメリットは、EOS RシリーズのRFマウントを採用していることです。これからキヤノンのカメラを長く使い、将来的にボディーやRFレンズを追加していく予定なら、EOS Rシステムから始めるメリットがあります。
静止画やフルHD動画ではデュアルピクセルCMOS AFを使用できます。AFエリアも撮像面の広い範囲を利用できるため、ファインダー内の限られた測距点を意識して撮影する従来型一眼レフとは操作感が異なります。
一方、先述した固定式・非タッチ液晶は子供撮影では確認しておきたいポイントです。子供と同じ目線までカメラを下げて撮る場合、可動式モニターがあるカメラのほうが圧倒的に構図を確認しやすくなります。価格だけでR100を選ぶのではなく、この操作性を許容できるか確認しておくことが大切です。
EOS Kiss X9iを選ぶメリットもある
EOS Kiss X9iは古いから撮れないカメラというわけではありません。光学ファインダー撮影では45点オールクロスAFを搭載し、ライブビューではデュアルピクセルCMOS AFを利用できます。発売当時、キヤノンのエントリークラスとしてAF性能を強化したモデルです。
さらにバリアングル液晶を搭載しているため、子供と同じ低い目線から撮影したり、カメラを高く持ち上げたりする撮影では便利です。中古で状態の良い個体とEF50mm F1.8 STMなどを安価に入手できるなら、写真中心の用途では十分魅力があります。
ただし中古カメラでは、価格だけでなくシャッターやボタン、液晶、バッテリー、センサー、レンズのカビや曇りなどの状態も重要です。保証のある中古カメラ店を利用するなど、本体コンディションまで含めて比較する必要があります。
予算7〜8万円ならEOS R50の中古も確認したい
予算が7〜8万円程度あるなら、購入時点の相場によってはEOS R50の中古も比較しておきたいところです。EOS R50もEOS R100と同じAPS-CのRFマウント機ですが、操作性やAF機能などを重視する場合に有力な候補となります。
特に子供を撮影する用途では、単純な画素数以上に「素早くピントを合わせられるか」「撮りたい姿勢で画面を確認できるか」が重要です。EOS R50はバリアングル式のタッチパネルを採用しているため、固定・非タッチ液晶のEOS R100より撮影姿勢の自由度があります。
新品のR50が予算を超える場合でも、中古ボディーやレンズキットの価格を確認する価値があります。カメラは何年も使うことが多いため、数千円から1万円程度の差で使い勝手が大きく改善するのであれば、少し予算を増やす選択も合理的です。
子供撮影なら「ボディー+50mm」だけで予算を考えない
初めてレンズ交換式カメラを購入するときは、本体価格だけで予算を使い切らないことも重要です。SDカード、予備バッテリー、レンズ、カメラバッグなど、実際には本体以外にも費用が発生します。
特に子供撮影では、標準ズームと明るい単焦点を使い分けられると便利です。例えば日中の公園や旅行では標準ズーム、室内やポートレートではF1.8の単焦点という使い分けができます。
またRF50mm F1.8 STMは最短撮影距離0.30m、質量約160gと小型軽量で、F1.8による背景ボケを楽しめます。将来的にEOS Rシリーズを使い続ける予定なら、R100などのRFマウント機から始めてレンズを少しずつ追加していく考え方もしやすいでしょう。
まとめ:これから買うならEOS R系を軸に、50mmの画角には注意
EOS R100とEOS Kiss X9iの二択なら、これからカメラとレンズを一からそろえる場合はEOS R100を軸に検討するのが無難です。RFマウントのシステムを今後も利用でき、小型軽量な構成を作りやすいためです。
ただし子供撮影という用途では、EOS R100の固定式・非タッチ液晶は明確な注意点です。予算内で見つかるのであれば、バリアングル式タッチパネルを備えたEOS R50の中古なども比較すると、より納得して選びやすくなります。
またRF50mm F1.8 STMやEF50mm F1.8 STMは人物撮影に魅力的ですが、APS-Cでは約80mm相当の画角になるため、室内で子供を撮るには狭い場合があります。最初は標準ズームを含めて撮影し、50mm相当の画角が自分の撮り方に合うか確認してから単焦点を追加すると、レンズ選びで失敗しにくくなります。
カメラ選びではスペック表だけでなく、実際に子供を撮る場面を想像することが大切です。室内中心なのか、公園や行事中心なのか、背景を大きくぼかした写真を撮りたいのかを整理すると、自分に合ったボディーとレンズの組み合わせが見えてきます。


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