iPad Pro M4とiPad Air M4はイラスト・ToonSquid用ならどっち?8GBと12GBメモリの違いも解説

タブレット端末

iPadでイラスト制作や手描きアニメーションを始める場合、悩みやすいのが「iPad ProとiPad Airのどちらを選ぶか」と「メモリ容量はどのくらい必要か」という点です。特にToonSquidのようにレイヤーを重ねながらアニメーションを制作するアプリでは、単純なCPU性能だけでなく、メモリ容量やディスプレイ、ストレージ容量まで含めて考える必要があります。

現在はM4搭載iPad Proの整備済製品に加えて、M4搭載iPad Airという選択肢もあります。M4搭載iPad Airは12GBのユニファイドメモリを搭載しているため、8GB RAMのiPad Pro M4と比較するとメモリ容量では有利です。一方、iPad Pro M4にはProMotion対応OLEDディスプレイなど、イラスト制作で魅力になる部分があります。

この記事では、イラストや手描き動画、ToonSquidを中心とした用途でiPad Pro M4とiPad Air M4を比較し、8GBでも足りるのか、12GBを選ぶメリットは何かを整理します。

ToonSquidは8GBメモリでも使える?

結論から整理すると、一般的なイラスト制作や比較的軽~中規模のToonSquidプロジェクトであれば、8GB RAMだから使えないということはありません。ToonSquid公式のシステム要件はiPadOS 15以降であり、「最低12GB必要」といった条件は設定されていません。

ただし、ToonSquid公式FAQでは、1フレームで扱えるレイヤー数には固定された上限がなく、解像度、レイヤーの種類、描画領域、透明度、ブレンドモード、グループ、オニオンスキンなどによって必要なメモリ量が変化すると説明されています。また、RAMが多いiPadほど、一般的に1フレームでより多くのレイヤーを扱えるとされています。[参照]

例えば、1920×1080程度の手描きアニメーションを比較的少ないレイヤーで制作する場合と、4096×4096のキャンバスで大量のレイヤー、ブレンドモード、オニオンスキンなどを併用する場合では負荷が大きく異なります。後者ほど12GBや16GBといった大容量メモリのメリットが出やすくなります。

iPad Pro M4の8GBモデルとiPad Air M4の12GBモデルを比較

M4搭載iPad Proは、256GB・512GBモデルが8GB RAM、1TB・2TBモデルが16GB RAMです。一方、2026年に登場したM4搭載iPad Airは12GBのユニファイドメモリを搭載しています。Apple公式情報でもM4搭載iPad Airが12GBのユニファイドメモリを備えることが案内されています。[参照]

比較項目 iPad Pro M4 256GB・512GB iPad Air M4
メモリ 8GB 12GB
チップ M4 M4
画面の大きな特徴 Ultra Retina XDR・OLED・ProMotion Liquid Retina
Apple Pencil Pro 対応 対応
クリエイティブ用途 特にディスプレイ性能を重視する人向け 性能と価格、メモリ容量のバランスを重視する人向け

メモリ容量だけで判断するなら、12GBのiPad Air M4が8GBのiPad Pro M4より余裕があります。しかし、イラスト制作ではRAMだけが使い心地を決めるわけではありません。

特にiPad Pro M4はOLEDを採用したUltra Retina XDRディスプレイと10Hz~120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応するProMotionを搭載しています。Apple Pencilを使って長時間描く場合、こうした表示性能も選択理由になります。[参照]

イラスト制作ではメモリよりディスプレイの違いも重要

静止画のイラストを中心に制作するのであれば、8GBと12GBの差だけでiPadを決める必要はありません。キャンバスサイズやレイヤー数にもよりますが、8GBのiPad Pro M4でも十分に高性能なクリエイティブ端末です。

むしろ毎日Apple Pencilで描く人にとっては、iPad Pro M4のProMotion対応ディスプレイが大きな魅力になります。最大120Hzで表示できるため、スクロールやApple Pencilによる描画の追従を重視する場合はProの価値が高くなります。

また、iPad Pro M4はタンデムOLEDによる高いコントラスト性能を備えています。作品の色や明暗を確認する用途まで重視するなら、単純なRAM容量だけでは比較できない強みがあります。

手描き動画・アニメーションでは12GB RAMが生きやすい

一方、ToonSquidを本格的に使う予定なら、メモリ容量を重視する考え方にも合理性があります。アニメーションでは複数レイヤー、オニオンスキン、背景、エフェクトなどを同時に扱うことがあり、静止画だけを描く場合とはメモリの使い方が変わってきます。

ToonSquid公式も、利用できるレイヤー数はプロジェクトの条件によって変わり、RAMが多いほど一般的に多くのレイヤーを扱えると説明しています。そのため、大規模な作品を作る可能性まで考えるなら12GB RAMは安心材料になります。

動画素材をToonSquidへ読み込む場合はさらに注意が必要です。公式マニュアルでは、動画はハードウェアビデオデコーダーやRAMなど多くのシステムリソースを使用すると説明されています。複数の動画素材を同時に扱うような制作では、メモリの余裕がより重要になります。[参照]

8GBと12GBで迷ったときは作品規模で判断する

選択を簡単にするには、制作予定の作品を基準に考えると分かりやすくなります。イラストが中心で、アニメーションは短い作品を時々作る程度なら、8GBのiPad Pro M4でも十分実用的です。

例えば、SNSへ投稿する短い手描きアニメ、数秒~数十秒程度のループアニメーション、一般的な解像度のイラスト制作などであれば、最初から「8GBでは不足する」と考える必要はありません。

反対に、長期間iPadを使い、大きなキャンバス、多数のレイヤー、複雑なアニメーション、動画素材の読み込みなどへ制作範囲を広げたい場合は、12GBのiPad Air M4が魅力的です。メモリ容量に4GBの差があるため、将来プロジェクトが大型化した際の余裕を確保できます。

ストレージ容量も256GB以上を検討したい

アニメーション制作ではRAMだけでなくストレージ容量も重要です。ToonSquid公式によると、アニメーションそのものに固定された長さ制限はありませんが、作品データや書き出す動画を保存できる空きストレージが必要になります。[参照]

例えば、完成作品だけでなく元のプロジェクト、参考画像、効果音、BGM、書き出した動画などをiPad内へ残していくと、ストレージは徐々に消費されます。そのため、本格的に制作するなら価格だけを理由にストレージ容量を小さくしすぎないことも重要です。

特に数年間使用する予定なら256GB以上を一つの候補にし、作品数が多い場合や動画編集も行う場合は512GBも検討すると管理しやすくなります。外部ストレージやクラウドへ定期的に作品を移す運用ができるなら、本体容量を抑える方法もあります。

結局iPad Pro M4とiPad Air M4のどちらがおすすめ?

コストパフォーマンスとToonSquidでのメモリ余裕を優先するなら、12GB RAMを搭載するiPad Air M4は非常に合理的な選択です。M4自体の性能も高く、イラストや手描きアニメーション用途では十分強力です。

一方で、Apple Pencilを使った描き心地、ProMotion、OLEDの表示品質を重視するなら、整備済製品のiPad Pro M4にも明確なメリットがあります。256GB・512GBモデルは8GB RAMですが、通常規模のイラストやアニメーション制作なら、それだけを理由に候補から外す必要はありません。

つまり「12GBだからAir」「Proだから必ずPro」という選び方ではなく、制作時のメモリ余裕ならAir M4、画面品質と描画体験ならPro M4という軸で比較すると、自分に合ったモデルを判断しやすくなります。

まとめ

ToonSquidは8GB RAMのiPadでも利用でき、一般的なイラストや手描きアニメーションであればiPad Pro M4の8GBモデルでも十分有力です。ただし、ToonSquidではプロジェクトの解像度やレイヤー構成などによってメモリ使用量が変わり、RAMが多いほど多数のレイヤーを扱いやすくなるため、12GBには実用上のメリットがあります。

価格を抑えながら12GB RAMとM4の性能を得たいならiPad Air M4、Apple Pencilを使う時間が長く、ProMotionやOLEDなどディスプレイ品質まで重視するなら整備済iPad Pro M4が向いています。

イラスト・ToonSquid用として購入するなら、RAM容量だけで決めるのではなく、作品規模、ディスプレイ、ストレージ、Apple Pencilでの描画体験、価格の5点を比較して選ぶのがおすすめです。

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