iPhoneのロック解除用パスコードを何度も間違えると、画面に「iPhoneは使用できません」「○分後・○時間後にやり直してください」といった表示が出て、一時的に操作できなくなることがあります。特に家族が使っているiPhoneでは、本人がパスコードやApple Account(旧Apple ID)の情報を覚えておらず、家族が対応に困るケースも珍しくありません。
この状態では、むやみに思いつく番号を入力し続けないことが重要です。待ち時間が表示されている段階なら、まず時間が経過するのを待ち、正しいパスコードを思い出せるか確認します。本記事では、パスコードが分かる場合・分からない場合、さらにApple Accountのパスワードまで不明な場合に分けて対処方法を整理します。
「iPhoneは使用できません」と表示されるのはなぜ?
この表示は、iPhoneの故障を意味するとは限りません。第三者による不正なロック解除を防止するため、パスコードを繰り返し間違えた際にiPhoneがロックされるセキュリティ機能です。
パスコードを間違え続けると、すぐには再入力できなくなり、一定時間待つ必要があります。そのため「1時間58分後」などの待ち時間が出ている場合は、その時間が経過するまで待つのが基本です。
注意したいのは、待ち時間が終わった後に適当な番号を何度も試さないことです。正しいパスコードに心当たりがないのであれば、入力を繰り返すより、Apple公式の復旧方法を確認したほうが安全です。
パスコードを覚えているなら待ち時間が終わってから入力する
ロック画面に「○時間後にやり直してください」などと表示されていて、普段使用していたパスコードが分かっている場合は、指定された時間が終了してから慎重に入力します。
例えば、高齢の家族が使っているiPhoneの場合、本人が「番号が分からない」と言っていても、普段どのようにロックを解除していたのかを確認すると手掛かりが見つかる場合があります。4桁または6桁の数字を入力していたのか、家族が初期設定を手伝ったのかなどを確認するとよいでしょう。
なお、ここで必要なのは通常iPhone本体のロックを解除するためのパスコードです。Apple Accountのパスワードとは別物なので、混同しないようにしてください。
最近パスコードを変更した場合は以前のパスコードを使えることがある
比較的新しいiOSでは、パスコードを変更した直後に新しいパスコードを忘れてしまった場合の救済機能があります。Appleによると、iOS 17以降ではパスコードを変更してから72時間以内であれば、条件を満たす場合に以前のパスコードを利用してアクセスを回復できます。
ロックアウト画面に「パスコードをお忘れですか?」が表示される場合はタップし、「以前のパスコードを入力」といった選択肢が利用できないか確認します。昨日や一昨日に家族がパスコードを変更してから入れなくなった、というケースでは特に確認する価値があります。
この機能にはiOSのバージョンなど条件があります。詳しい手順はApple公式サポートの[参照:以前のパスコードを使ってロックを解除する方法]で確認できます。
パスコードを完全に忘れた場合はiPhoneのリセットが必要になる
現在のパスコードも以前のパスコードも分からず、通常の方法でロックを解除できない場合は注意が必要です。Appleの案内では、パスコードを忘れてiPhoneへアクセスできなくなった場合、利用可能なパスコードリセット機能がないケースではiPhoneをリセットして再設定する必要があります。
リセットするとiPhone本体に現在保存されているデータは消去されます。ただし、事前にiCloudやコンピュータへバックアップしてあれば、初期設定時にバックアップからデータを復元できる可能性があります。
機種やiOSの状態によっては、ロック画面の「パスコードをお忘れですか?」などからリセットできる場合があります。画面上からリセットできない場合には、MacまたはWindowsパソコンとケーブルを使用し、iPhoneをリカバリモードにしてリセットする方法があります。機種ごとに操作方法が異なるため、実際に作業するときはApple公式の[参照:iPhoneのパスコードを忘れた場合の対処方法]に沿って進めるのが確実です。
Apple Accountのパスワードも分からない場合は先に復旧を試す
iPhone本体のパスコードとは別に重要なのがApple Accountです。Apple IDは現在「Apple Account」という名称になっています。iPhoneを消去した後の再設定などで、これまで使用していたApple Accountの情報が必要になる場合があります。
Apple Accountのパスワードを忘れた場合でも、直ちに諦める必要はありません。信頼済みのApple製デバイスがあれば、そこからパスワードを変更できる場合があります。また、家族などからApple製デバイスを借り、Appleサポートアプリの「パスワードのリセット」から「ほかの人を助ける」を選択して復旧を進める方法もAppleから案内されています。
Webから復旧を進めることもできます。具体的な選択肢はApple公式の[参照:Apple Accountのパスワードを忘れた場合]を確認してください。本人確認に必要な情報が不足している場合、アカウント復旧に数日以上かかることもあります。
家族のiPhoneを復旧するときに確認しておきたい情報
高齢の家族など、本人が設定内容をほとんど覚えていない場合には、いきなり初期化するのではなく、まず利用している情報を整理するのがおすすめです。
- 普段入力していた4桁または6桁のiPhoneパスコードに心当たりがないか
- 最近パスコードを変更していないか
- Apple Accountとして使用しているメールアドレスまたは電話番号
- Apple Accountのパスワードに心当たりがないか
- 信頼済み電話番号を現在も利用できるか
- 別のiPhone、iPad、Macなど同じApple Accountでサインインした端末がないか
- iCloudまたはパソコンにバックアップが残っていないか
例えば、家族が以前そのiPhoneの初期設定を手伝っていたなら、そのとき使用したメールアドレスや電話番号、パスワード管理アプリ・手帳などに記録が残っていないかを確認します。ただし、推測したパスコードを何度も入力するのは避けましょう。
また、「iCloudの番号」というものが別に存在するわけではありません。混同しやすいのですが、iPhone本体を開くための「パスコード」と、iCloudなどAppleのサービスで使用する「Apple Accountおよびそのパスワード」は分けて考えると状況を整理しやすくなります。
初期化する前にバックアップの有無を意識する
パスコードを忘れたiPhoneをリセットすると、本体内のデータが消去されます。そのため、写真、連絡先、メッセージなど大切な情報がある場合には、バックアップの有無が非常に重要です。
iCloudへ同期・バックアップされていた情報や、過去にパソコンへ作成したバックアップがあれば、リセット後に戻せる可能性があります。一方、どこにも保存されていないiPhone本体だけのデータについては、パスコードを忘れた状態から通常の方法で取り出せるとは考えないほうが安全です。
特に家族の端末を代わりに操作するときは、本人の了承を得ないまま初期化を進めず、まずApple Accountやバックアップの状況を可能な範囲で確認してから判断するとよいでしょう。
まとめ:待ち時間中は入力を繰り返さず、パスコードとApple Accountを順番に確認する
iPhoneに「使用できません」「○時間後にやり直してください」と表示された場合、まずは指定された時間が経過するまで待ちます。正しいパスコードが分かるなら、待ち時間終了後に慎重に入力します。
パスコードを最近変更したのであれば、iOS 17以降では条件次第で72時間以内に以前のパスコードを使える可能性があります。それも利用できずパスコードを完全に忘れている場合は、Apple公式の手順に従ってiPhoneをリセットすることになります。
さらにApple Accountのパスワードも分からない場合には、信頼済みデバイス、電話番号、Appleサポートアプリ、Web上のアカウント復旧などを利用してアクセスの回復を試します。「分からない番号を何度も試す」のではなく、「待つ→パスコードを確認→Apple Accountを確認→必要なら公式手順でリセット」という順序で進めることが大切です。


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