Canon TS5330で黒インクだけを使って印刷する方法|カラーインクが減る理由と「ブラックのみ」の正しい設定

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Canon PIXUS TS5330で文書を白黒印刷しているのに、なぜかカラーインクまで減ってしまうことがあります。実は、「モノクロ印刷」や「グレースケール印刷」と「ブラックインクだけを使用する設定」は同じものではありません。TS5330には、Windowsのプリンタードライバーから印刷に使用するFINEカートリッジを指定する機能があり、条件を満たせばブラックのFINEカートリッジだけを指定して印刷できます。一方、用紙や印刷方法によってはブラックのみの設定が機能しないほか、プリンターのメンテナンスではカラーインクが使用される場合があります。ここではTS5330でカラーインクの消費をできるだけ抑えるための設定と、インク残量検知を無効化するときの注意点を整理します。

TS5330は条件を満たせばブラックインクだけを指定して印刷できる

CanonのTS5300 series向け公式マニュアルには、取り付けられているFINEカートリッジの中から、印刷に使用するカートリッジを指定する機能が案内されています。TS5330でWindows用プリンタードライバーを利用している場合は、「使用するインク」を「ブラックのみ」に設定することがポイントです。

Windowsではプリンタードライバーの設定画面を開き、「ページ設定」→「印刷オプション…」→「使用するインク」と進み、ブラックのみを選択します。その後「OK」で設定を確定して印刷します。単純に「モノクロ印刷」を選択するだけではなく、「使用するインク」そのものを指定するところが重要です。

たとえばWordやPDFの文字中心の資料をA4普通紙へ印刷する場合、ブラックのみを指定することで、通常の白黒設定よりも「黒カートリッジだけを使いたい」という目的に合った設定になります。

「白黒」「グレースケール」にしてもカラーインクを使うことがある理由

プリンターの「モノクロ印刷」は、完成した印刷物を白黒にするための設定です。必ずしも「カラーインクを一滴も使わない」という意味ではありません。CanonもTS5300 seriesの案内で、黒のみの文章やモノクロ印刷でもカラーインクが使われる場合があることを説明しています。

そのため、カラーのPDFをグレースケールに変換して印刷した場合でも、設定や印刷条件によってはカラー側のFINEカートリッジが使われる可能性があります。「印刷結果が白黒であること」と「ブラックインクだけで印刷すること」は分けて考える必要があります。

カラーインクの使用を抑えることを優先するなら、モノクロ設定だけではなく、プリンタードライバー側の「使用するインク=ブラックのみ」まで確認するのが重要です。

「ブラックのみ」が機能しない印刷設定に注意

TS5300 seriesでは、「ブラックのみ」を選択していても、一定の印刷条件ではカラーFINEカートリッジが使用されます。特に確認したいのが用紙の種類とフチなし全面印刷です。

Canonの公式マニュアルでは、「普通紙」「封筒」や対応するはがき系の設定以外の用紙種類を選択している場合、ブラックのみの指定が機能しないことが案内されています。また、ページレイアウトを「フチなし全面」にしている場合もブラックのみの設定は機能しません。

文字中心の資料を印刷するのであれば、まず用紙の種類を「普通紙」にし、フチなし全面印刷を使用しない設定で試すのが分かりやすい方法です。

確認項目 推奨する設定
使用するインク ブラックのみ
用紙の種類 普通紙
フチなし全面印刷 使用しない
印刷内容 文書・文字中心

カラーのFINEカートリッジを外す方法はおすすめできない

「カラーインクを使わせたくないなら、カラーのカートリッジを外せばよいのでは」と考えるかもしれません。しかしTS5300 seriesでは、FINEカートリッジを取り外した状態では印刷できません。ブラックだけで印刷したい場合でも、必要なカートリッジは本体へ取り付けた状態にしておきます。

つまり、物理的にカラーFINEカートリッジを抜いてカラーインクを封じるのではなく、プリンタードライバーの「使用するインク」でブラックを指定するのが本来の使い方です。

また、ブラックのみを指定して通常の印刷でカラーインクを使わないようにしても、カラーインクの残量が完全に減らなくなるとは限りません。プリンターには別の理由でインクを消費する動作があるためです。

ブラックのみ設定でもカラーインクが完全に減らなくなるとは限らない

TS5330では、プリンターの性能を維持するために行われるクリーニングや強力クリーニングでも両方のインクが使用されます。したがって、通常印刷をブラックのみへ変更した後も、カラーインクの残量が少しずつ変化する可能性があります。

インクジェットプリンターはノズルの状態を維持する必要があるため、「ブラックだけで文書を印刷している=カラーインクをまったく消費しない」とは限りません。この点は故障ではなく、プリンターの仕組みとして理解しておく必要があります。

特にクリーニングを何度も手動実行すると、その分インクを消費します。印刷品質に問題がない状態で頻繁にクリーニングを実行する必要はありません。

インク残量検知機能は好きなタイミングで強制的に無効化できるとは限らない

再生・補充インクを使用している場合に気になるのが、インク残量検知機能です。TS5300 seriesでは、インク残量を正しく検知できなくなった場合や、特定のインク関連エラーが発生した際に、ストップボタンを5秒以上押すことでインク残量検知機能を無効化する手順が案内されています。

ただし、これは通常の設定メニューから好きなタイミングで残量表示をゼロにしたり、任意の残量で強制的に無効化したりするための機能ではありません。対応する状態・エラーになった際に行う操作として考えたほうが安全です。

そのため、「ブラックの残量表示を意図的に無効化すれば、カラーの代用動作を止められるのでは」という方向よりも、まずはプリンタードライバーで使用するインクをブラックのみに指定する方法を試すのが適切です。

再生インクを使っている場合に知っておきたい注意点

再生カートリッジでは、実際に内部へ入っているインク量とプリンターが表示する推定残量が一致しないケースがあります。カートリッジへインクが十分残っていても、プリンター側では以前の使用状況などから残量が少ないと判断することがあります。

インク残量検知を無効化した場合、その後はプリンターが正確な残量を知らせてくれなくなるため、実際の印刷状態を利用者自身で確認する必要があります。かすれや色抜けが出た状態で無理に印刷を続けるのは避けましょう。

また、非純正カートリッジや補充インクを使用したことが原因となる故障についてはメーカー保証の扱いが異なる場合があります。再生インクを利用する場合は、価格だけでなく保証条件も確認しておくと安心です。

ブラックだけで印刷したいときの確認手順

TS5330で「白黒にしたのにカラーが減る」という場合は、設定を一つずつ確認すると原因を切り分けやすくなります。Windowsのプリンタードライバーを利用している場合は、次の順番で確認するとよいでしょう。

  1. プリンタードライバーの設定画面を開く
  2. 「ページ設定」を開く
  3. 「印刷オプション…」を選択する
  4. 「使用するインク」を「ブラックのみ」にする
  5. 用紙の種類を「普通紙」にする
  6. 「フチなし全面」を使用しない
  7. テスト用の文字文書を1枚印刷して確認する

ここで重要なのは、アプリ側の「白黒」「グレースケール」だけで判断しないことです。プリンターのドライバー設定まで確認することで、目的の設定になっているか判断しやすくなります。

なお、OS、ドライバーの種類、アプリからの印刷方法によって表示される設定項目が異なる場合があります。「使用するインク」が見つからない場合は、Canon純正のTS5330対応ドライバーが導入されているかも確認してください。

まとめ|TS5330では「モノクロ」と「ブラックのみ」を使い分ける

Canon PIXUS TS5330では、単に「モノクロ印刷」や「グレースケール」を選択するだけでは、カラーインクを使用する場合があります。Windowsのプリンタードライバーには使用するFINEカートリッジを指定する機能があるため、「ページ設定」→「印刷オプション」→「使用するインク」から「ブラックのみ」を指定するのがポイントです。

ただし、用紙種類やフチなし全面印刷などの条件によってブラックのみの設定が機能しない場合があります。また、プリンターのクリーニングでは両方のインクが使われるため、ブラックのみで文書を印刷していてもカラーインクの消費を完全にゼロにできるとは限りません。

インク残量検知機能についても、任意の残量で強制的に無効化する設定として考えるのではなく、対応するインク関連エラーなどが発生した際にCanonが案内している手順に従うのが安全です。まずは普通紙・フチあり・ブラックのみという条件でテスト印刷し、カラーインクを使わない印刷環境を整えるのが現実的な対処方法です。

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