iPhoneの小さい充電器でiPadを充電すると遅いのはなぜ?iPadに適した充電器の選び方を解説

タブレット端末

iPhoneに付属していた小さな正方形の充電器でiPadを充電すると、満充電までかなり時間がかかることがあります。これは故障とは限らず、充電器の出力がiPadに対して小さいことが主な原因です。

特に昔のiPhoneに付属していたUSB-Aタイプの小型電源アダプタは5W程度のものがあり、iPhoneには十分でも、バッテリー容量の大きいiPadでは充電速度が遅くなりやすいです。

iPad専用という名前の充電器が必須なわけではありませんが、iPadが対応する出力を持つUSB-C電源アダプタを使うと、かなり快適に充電できます。

iPhoneの小さい充電器でiPadを充電すると遅い理由

充電速度は、主に充電器の出力とiPad側が受け取れる電力で決まります。昔のiPhone付属充電器には5V・1A、つまり約5Wのものがありました。

一方、iPadはiPhoneよりバッテリー容量が大きいため、5Wで充電すると単純に時間がかかります。充電しながら動画を見たりゲームをしたりすると、消費電力が増えるため、残量がなかなか増えないこともあります。

例えば、画面を消して放置している時は少しずつ増えていても、YouTubeを見ながらでは充電速度がかなり遅く感じることがあります。

iPadに「専用充電器」はある?

「iPad専用」としてしか使えない充電器があるわけではありません。重要なのは、iPadの端子と充電規格に合い、十分な出力を持っていることです。

現在のiPadの多くはUSB-C端子を採用しており、USB-C電源アダプタとUSB-Cケーブルを使って充電します。AppleもiPad用としてUSB-C電源アダプタを販売しています。

また、対応するUSB-C PD(Power Delivery)充電器であれば、Apple純正以外の信頼できるメーカー製品でも使用できます。

何Wの充電器を選べばいい?

一般的には、20W前後以上のUSB-C充電器を選ぶとiPadを実用的な速度で充電しやすくなります。多くのiPadでは20Wクラスが基準として使いやすい出力です。

より大きなiPad Proなどでは、30W以上のUSB-C充電器を使う選択肢もあります。ただし、充電器の数字が大きいほど無制限に速くなるわけではありません。iPad側が受け取れる最大電力には上限があるためです。

例えば100WのUSB-C充電器を使っても、iPadが100Wを受け取るわけではありません。端末と充電器が通信し、iPadが対応する範囲内で充電されます。

高出力の充電器を使ってもiPadは壊れない?

USB-C PDなど適切な規格に対応した充電器であれば、必要以上の電力が無理やりiPadへ流れ込む仕組みではありません。

例えば65WのUSB-C PD充電器をiPadにつないでも、iPadが対応する範囲の電力だけを受け取ります。そのため「20W対応のiPadに65W充電器をつないだら65W流れて壊れる」という理解は正しくありません。

ただし、極端に安価で安全規格や品質が不明な充電器は避け、Apple純正や信頼できるメーカー製を選ぶのがおすすめです。

昔のUSB-A充電器でも使えるが、速さは期待しにくい

古いiPadやLightning端子のiPadでは、USB-A充電器とLightningケーブルでも充電できます。

ただし、5W程度の小型充電器では非常に時間がかかることがあります。壊れていなくても、満充電まで何時間も必要になるケースがあります。

特にバッテリー残量が少ない状態から急いで充電したい場合は、USB-C PD対応充電器へ替えたほうが体感差は大きいです。

ケーブルも充電速度に関係する

充電器だけ高出力にしても、ケーブルが対応していなければ本来の充電速度が出ないことがあります。

USB-C端子のiPadなら、USB-C to USB-Cケーブルを使うのが基本です。Lightning端子のiPadで高速充電を利用する場合は、USB-C to Lightningケーブルが必要になることがあります。

断線しかけた古いケーブルや品質の低いケーブルでは、充電が不安定になったり遅くなったりすることもあります。

充電しながら使うと遅く感じる理由

iPadは充電中にも電力を消費します。画面を高輝度で表示しながら動画を再生したり、ゲームやビデオ通話をしたりすると、その分だけ充電器から入ってきた電力が消費されます。

例えば5Wの充電器を使っている時にiPad自身が4W前後消費していれば、バッテリーへ回る電力はごくわずかになります。

急いで充電したい場合は、画面を消す、重いアプリを終了する、機内モードを使うなどで消費電力を減らすと、充電が進みやすくなります。

「充電しているのに減る」こともある

出力の小さい充電器で高負荷の操作をしていると、充電中なのにバッテリー残量が減ることもあります。

これは充電器から供給される電力より、iPadが消費する電力のほうが大きい場合に起こります。

特にゲーム、動画編集、長時間のオンライン会議などでは消費電力が大きくなりやすいため、20W以上の充電器を使ったほうが安定します。

iPadのモデルによって最適な充電器は違う

iPadには無印iPad、iPad mini、iPad Air、iPad Proなどがあり、世代によって端子や対応充電速度が異なります。

古いモデルではLightning端子、新しいモデルではUSB-C端子が使われているため、まず自分のiPadのモデルを確認することが重要です。

モデル名は「設定」→「一般」→「情報」から確認できます。

20W充電器なら十分?

多くのiPadでは20WのUSB-C電源アダプタは非常に使いやすい選択肢です。小型で持ち運びやすく、5W充電器より大幅に快適になります。

Web閲覧、動画視聴、学習用途など一般的な使い方であれば、20Wクラスでも大きな不満は出にくいでしょう。

ただし大型のiPad Proや、充電しながら高負荷作業をする場合は30W以上を選ぶと余裕が出ることがあります。

30Wや65W充電器を選ぶメリット

30W以上の充電器は、iPadだけでなくMacBook Airや一部のAndroidスマートフォンなどにも使えるため、複数端末を1つの充電器でまとめたい人に便利です。

65W前後のUSB-C充電器なら、ノートパソコンとiPadを兼用できる製品もあります。

ただし複数ポート式充電器では、2台同時に接続すると1ポートあたりの出力が下がる製品があります。購入時は合計出力だけでなく、各ポートの出力も確認しましょう。

iPhoneとiPadで同じ充電器を共用しても大丈夫

適切なUSB-C PD充電器であれば、iPhoneとiPadで同じ充電器を共用しても問題ありません。

例えば30WのUSB-C充電器を使い、昼はiPad、夜はiPhoneを充電するという使い方もできます。

端末ごとに専用充電器を何個も持つ必要はなく、信頼できるUSB-C PD充電器を1つ用意するほうが便利な場合もあります。

急速充電はバッテリーに悪い?

適切な規格に対応した充電器であれば、急速充電を利用したからといって、それだけで直ちにバッテリーが大きく傷むわけではありません。

リチウムイオンバッテリーでは高温が劣化に影響しやすいため、充電中に異常に熱くなる環境を避けることのほうが重要です。

真夏の直射日光が当たる車内や、布団の中など熱がこもる場所で充電するのは避けましょう。

充電速度が遅い時に確認したいポイント

20W以上の充電器へ変えても遅い場合は、充電器以外にも原因がある可能性があります。

  • ケーブルが古い・断線しかけている
  • 充電端子にホコリや異物がある
  • iPadが高温または低温になっている
  • 重いアプリを使いながら充電している
  • 充電器が十分な出力を出していない
  • 複数ポート充電器で他の端末にも給電している
  • バッテリーが劣化している

充電が極端に遅い場合は、充電器・ケーブル・iPad本体のどこに原因があるか一つずつ切り分けると分かりやすくなります。

コンセントではなくパソコンのUSBから充電すると遅い場合もある

パソコンのUSB端子からiPadを充電すると、コンセントのUSB-C充電器より遅くなることがあります。

USBポートによって供給できる電力が異なるためです。古いUSB-Aポートでは出力が小さく、iPadでは充電が非常に遅くなることがあります。

急いで充電するなら、パソコン経由ではなくコンセントにUSB-C電源アダプタを接続するほうが適しています。

具体例:昔のiPhone付属5W充電器を使っている場合

昔のiPhoneに付属していた小さな正方形の5W充電器をiPadへつないでいる場合、充電そのものはできてもかなり遅く感じる可能性があります。

例えば夜に充電を始めても、使用状況によっては朝までに100%にならないこともあります。

この場合は20W以上のUSB-C PD充電器へ替えるだけで、かなり使いやすくなることがあります。

具体例:iPadを使いながら充電したい場合

動画視聴やゲームをしながら充電したい場合、5Wでは不足しやすくなります。

20W~30W程度のUSB-C充電器を使えば、使用中でもバッテリーが増えやすくなります。

それでも高負荷のゲームなどでは本体が発熱し、充電速度が自動的に抑えられることがあります。

具体例:iPhoneとiPadを1個の充電器で済ませたい場合

30W前後のUSB-C PD充電器を1個用意し、iPhoneとiPadを交互に充電する方法があります。

より便利にしたいなら、USB-Cポートが2個ある充電器を選ぶ方法もあります。

ただし同時充電時の出力配分は製品によって違うため、「2台同時でも20W以上ずつ出せるか」など仕様を確認すると失敗しにくくなります。

買うならどんな表記を見ればいい?

充電器を選ぶ際は、まず「USB-C PD対応」「20W以上」などの表記を確認すると分かりやすいです。

iPadだけを充電するなら20W~30W程度、ノートパソコンとも兼用したいなら45W~65W以上を選ぶ方法があります。

ただし必要以上に高出力な製品を買う必要はありません。自分が充電したい機器に合わせて選ぶことが重要です。

Apple純正でなければいけない?

Apple純正充電器でなければiPadを充電できないということはありません。USB-C PDなど適切な規格に対応していれば、他社製でも利用できます。

ただし、安全性や耐久性を考えると、極端に安価でメーカー不明の製品より、信頼できるブランドを選ぶほうが安心です。

充電器は毎日コンセントへ接続して高い電力を扱う機器なので、価格だけで選ばないことも大切です。

小さい充電器だから悪いわけではない

最近ではGaNと呼ばれる技術を使い、非常に小型でも30W、45W、65Wなど高出力を出せる充電器があります。

そのため「小さい充電器=遅い」というわけではありません。重要なのは外見の大きさではなく、W数と対応規格です。

昔のiPhone付属の四角い充電器が遅いのは、小さいからではなく出力が5W程度と低いことが理由です。

まとめ:iPadには20W以上のUSB-C充電器が使いやすい

iPhoneに付属していた昔の小さな充電器でiPadを充電すると時間がかかるのは、充電器の出力が低いためであることが多いです。

iPad専用と書かれた充電器である必要はありませんが、USB-C PD対応で20W前後以上の充電器を使うと、5W充電器よりかなり快適になります。

一般的なiPadなら20W~30W程度、大型iPad Proやノートパソコンとの兼用を考えるなら30W~65W程度の充電器も候補になります。ただし、実際の充電速度はiPad側の対応上限によって決まり、高出力充電器を使えば無制限に速くなるわけではありません。

現在の充電器に「5V 1A」や「5W」と書かれている場合は、遅さの原因である可能性が高いです。まず自分のiPadの端子がUSB-CかLightningかを確認し、それに合った20W以上の信頼できる充電器とケーブルへ替えるのが最も分かりやすい改善方法です。

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