iPad Pro 11インチ第4世代のテザリングはSwitch 2を5GHzで接続できる?2.4GHzになる条件も解説

タブレット端末

iPad Pro 11インチ(第4世代)のWi-Fi + Cellularモデルでインターネット共有(テザリング)を行い、Nintendo Switch 2をWi-Fi接続する場合、2.4GHz帯しか使えないわけではありません。条件が合えば5GHz帯で接続できます。

ポイントになるのは、iPad側の「互換性を優先」という設定です。Appleは、この設定をオンにするとインターネット共有で5GHz帯などを無効にして2.4GHz帯へ制限すると説明しています。したがって、5GHzでSwitch 2を接続したい場合は、基本的に「互換性を優先」をオフにして試すことになります。

また、Nintendo Switch 2自体も5GHz帯を利用できます。任天堂はSwitch 2の通信機能を「無線LAN(Wi-Fi 6)」と公表しており、公式サポートでも2.4GHz帯から5GHz帯へ接続先を変更する方法を案内しています。[参照:任天堂「Nintendo Switch 2 機能・仕様」]

結論:iPad Pro 11インチ第4世代からSwitch 2へ5GHzでテザリングできる

iPad Pro 11インチ(第4世代)のWi-Fi + Cellularモデルを親機としてインターネット共有する場合、Switch 2を5GHz帯で接続できる条件があります。Switch 2側も5GHz帯へ対応しているため、「Switch 2だから2.4GHzしか使えない」という制限ではありません。

Appleのセキュリティガイドでは、iOS・iPadOSのインターネット共有における「互換性を優先」モードについて、5GHz帯(該当する場合は6GHz帯も)をオフにして、2.4GHzのみを使用するようデバイスを制限すると説明しています。[参照:Apple「AppleデバイスでのWi-Fiセキュリティ」]

つまり逆に考えると、通常のインターネット共有では5GHzを利用でき、「互換性を優先」をオンにすると互換性確保のため2.4GHzへ切り替わる仕組みです。

iPad Pro 11インチ第4世代はWi-Fi 6E対応

iPad Pro 11インチ(第4世代)は、2022年に登場したM2搭載モデルです。Appleの公式仕様では、全モデルが2×2 MIMO対応Wi-Fi 6E(802.11ax)に対応し、最大2.4Gbps、同時デュアルバンドに対応するとされています。[参照:Apple「iPad Pro 11インチ(第4世代)技術仕様」]

ただし、ここで注意したいのは「iPad Pro自体がWi-Fi 6Eに対応していること」と「インターネット共有で相手機器へどの周波数帯を提供するか」は別の話だという点です。

「Wi-Fi 6E対応だからテザリングでも必ず6GHzになる」と考えるのは正確ではありません。今回Switch 2との接続で重要なのは、5GHz帯を利用できるかどうかと、「互換性を優先」がオンになっていないかです。

Nintendo Switch 2も5GHz帯に対応している

Nintendo Switch 2の公式仕様では、通信機能として「無線LAN(Wi-Fi 6)/Bluetooth」が掲載されています。[参照:任天堂「Nintendo Switch 2 機能・仕様」]

さらに任天堂のSwitch 2サポートでは、Bluetoothオーディオ使用時に2.4GHz帯のWi-FiとBluetoothが干渉して音飛びなどが発生する場合があるとして、5GHz対応アクセスポイントを使用している場合には「接続先を5GHz帯に変更」することを案内しています。つまり任天堂自身がSwitch 2の5GHz Wi-Fi接続を前提とした案内をしています。[参照:任天堂「Bluetoothオーディオを使う」]

したがって、iPad側とSwitch 2側の両方に5GHzを利用する能力があります。問題になるのはインターネット共有時のiPad側設定です。

5GHzで使いたいなら「互換性を優先」をオフにする

iPad Pro 11インチ(第4世代)で確認したいのが、「設定」から開ける「インターネット共有」の画面です。ここに「互換性を優先」という項目があります。

5GHz帯で接続したい場合は、この「互換性を優先」をオフにした状態でSwitch 2から接続を試します。

「互換性を優先」は、名前のとおり古い機器などとの接続互換性を高めるための設定です。Appleは、このモードをオンにすると5GHz帯などを無効にして2.4GHzのみへ制限し、セキュリティについてもWPA2パーソナルへ変更すると説明しています。[参照:Apple「インターネット共有のセキュリティ」]

設定手順を整理すると簡単

iPad ProからSwitch 2へインターネット共有する場合は、まずiPad側でモバイルデータ通信とインターネット共有を利用できる状態にします。

  1. iPad Proで「設定」を開く
  2. 「インターネット共有」を開く
  3. 「ほかの人の接続を許可」をオンにする
  4. 5GHzを利用したい場合は「互換性を優先」をオフにする
  5. 表示されているWi-Fiパスワードを確認する
  6. Switch 2の「設定」を開く
  7. 「インターネット」から接続設定を開く
  8. iPad Proのネットワーク名を選択する
  9. iPadに表示されているパスワードを入力して接続する

なお、インターネット共有が利用できるのは基本的にiPad Pro 11インチ(第4世代)のWi-Fi + Cellularモデルです。Wi-Fiモデルだけではモバイル回線そのものを持たないため、今回想定しているモバイル通信のテザリング親機としては使用できません。

AppleもiPadのインターネット共有について、Wi-Fi + Cellularモデルのモバイルインターネット接続をほかの機器へ共有する機能として説明しています。[参照:Apple「インターネット共有でiPadのインターネット接続を共有する」]

「互換性を優先」をオンにすると2.4GHzになる

Switch 2からiPadのテザリングへ接続できない場合、Appleのサポートでは対処法として「互換性を優先」をオンにすることがあります。iPad Pro 11インチ(第3世代以降)はこの設定の対象として案内されているため、第4世代も該当します。[参照:Apple「iPhoneやiPadでインターネット共有が機能しない場合」]

ただし、この対処をするとWi-Fiは2.4GHz帯へ制限されます。そのため「とにかく接続できればよい」場合には便利ですが、「Switch 2を5GHzでつなぎたい」という目的では反対の設定になります。

iPadの設定 インターネット共有の周波数帯 用途
互換性を優先:オフ 5GHzを利用可能 Switch 2など比較的新しい機器で速度・混雑回避を重視
互換性を優先:オン 2.4GHzのみ 接続できない機器との互換性を優先

したがって、Switch 2を5GHzで接続したいのに「互換性を優先」をオンにしている場合は、まずオフへ戻して接続し直してみましょう。

Switch 2側で本当に5GHz接続になったか確認できる

「つながったけれど、2.4GHzなのか5GHzなのか分からない」という場合も確認方法があります。

任天堂の公式サポートによると、Switch 2のHOMEメニューから「設定」→「インターネット」と進むと、「接続状況」の項目で現在使用している周波数帯を確認できます。[参照:任天堂「接続状態の確認方法」]

そのため、iPadの「互換性を優先」をオフにしてSwitch 2を接続したあと、Switch 2側の接続状況を確認するのが最も確実です。「たぶん5GHzだろう」と推測する必要はありません。

5GHzと2.4GHzでは何が違う?

一般的に5GHz帯は2.4GHz帯より高速通信に向き、周囲の2.4GHz Wi-FiやBluetoothなどとの干渉を避けやすいというメリットがあります。特に集合住宅など周囲に多数のWi-Fiアクセスポイントがある環境では、2.4GHz帯が混雑していることがあります。

一方、2.4GHz帯は5GHz帯より障害物や距離に強い傾向があります。iPadとSwitch 2を同じ部屋の近距離で使用するなら5GHzのメリットを得やすいですが、壁を何枚も挟んだ場所では2.4GHzのほうが安定する場合があります。

テザリングでは通常iPadとSwitch 2を近くに置くため、5GHzとの相性は比較的よい使い方です。

Bluetooth機器を使うなら5GHzにするメリットもある

Switch 2でBluetoothイヤホンやヘッドホンを使う場合にも、5GHz Wi-Fiはメリットがあります。Bluetoothは2.4GHz帯を利用するため、2.4GHz Wi-Fiと同時に使用すると電波干渉が発生する場合があります。

任天堂もSwitch 2のBluetoothオーディオについて、2.4GHz帯で無線インターネット接続している場合はBluetooth通信と干渉して音飛びが発生しやすくなる場合があるため、5GHz帯対応アクセスポイントなら接続先を5GHzへ変更するよう案内しています。[参照:任天堂「Bluetoothオーディオを使う」]

iPad ProをSwitch 2のすぐ近くに置いてテザリングする用途なら、「互換性を優先」をオフにして5GHzで接続し、Switch 2側でも5GHzになっているか確認する使い方が分かりやすいでしょう。

5GHzならオンラインゲームの通信速度も必ず速くなる?

ここは誤解しやすいポイントです。iPadとSwitch 2の間を5GHzで接続しても、インターネットそのものが必ず高速になるわけではありません。

テザリングの場合、通信経路は「Switch 2→Wi-Fi→iPad Pro→携帯電話回線→インターネット」となります。そのため最終的な速度や遅延には、iPadの5G・4G回線の電波状況、契約している通信会社、基地局の混雑、時間帯、ゲームサーバーまでの経路なども影響します。

例えばSwitch 2とiPad間では高速な5GHz接続ができていても、iPadのモバイル回線が混雑して5Mbpsしか出ていなければ、インターネット通信全体が5GHz Wi-Fiの性能まで高速になるわけではありません。

オンラインゲームでは速度よりPing・安定性も重要

ゲームでは「100Mbps出るか」だけではなく、通信遅延や揺らぎ、パケットロスなどが操作感へ影響します。

例えばダウンロード速度が200Mbpsでもモバイル回線の遅延が大きく変動する環境では、対戦ゲームでラグを感じることがあります。反対に30Mbps程度でも遅延が安定していれば快適に遊べるゲームは多数あります。

5GHz接続はiPadとSwitch 2の間の無線環境を改善する手段の一つですが、携帯電話回線を使うテザリングそのものの遅延までなくす機能ではありません。

iPad Proが5G回線なら5GHz Wi-Fiになるわけではない

「5G」と「5GHz」は名前が似ていますが、まったく別の意味です。5Gは携帯電話の第5世代移動通信システムを意味し、5GHzはWi-Fiで使用する電波の周波数帯を意味します。

iPad Proが5G携帯回線につながっていても、インターネット共有が2.4GHzになる場合があります。反対に携帯側が4G/LTEでも、iPadとSwitch 2の間を5GHz Wi-Fiで接続することは可能です。

したがって「iPadの画面に5Gと表示されているからSwitch 2も5GHz」という判断はできません。Switch 2の「設定」→「インターネット」→「接続状況」で確認するのが確実です。

iPadが自宅Wi-Fiにつながっていれば、そのWi-FiをSwitch 2へ中継できる?

iPadのインターネット共有について、もう一つ重要な制限があります。Appleは、iPadのインターネット共有はモバイルインターネット接続を共有する機能であり、iPadをWi-Fiネットワークへ接続して、そのWi-Fiをさらにほかの機器へ共有することはできないと案内しています。[参照:Apple「iPadのインターネット共有」]

つまりiPad Proを家庭のWi-Fiルーターへ接続し、それを中継器のようにSwitch 2へ再配信する用途とは異なります。

Switch 2をiPadのインターネット共有へつなぐ場合、基本的にはiPad Pro Wi-Fi + Cellularモデルが契約している携帯電話回線のデータ通信を利用します。

テザリングでは通信容量にも注意

Switch 2をテザリングで使う場合は、iPadで契約しているモバイルデータ通信容量にも注意しましょう。オンライン対戦そのものは比較的通信量が少ないゲームもありますが、ゲーム本体や更新データのダウンロードは別です。

数GBから数十GB規模のゲームや更新データをテザリングでダウンロードすると、短時間で大量のモバイルデータ通信を消費する可能性があります。

通信会社によっては一定量を超えると速度制限がかかったり、テザリングに利用条件が設定されていたりします。大容量のソフト更新は、可能であれば容量制限の少ない固定回線のWi-Fiを利用するほうが安心です。

Switch 2からiPadのSSIDが見つからない場合

インターネット共有をオンにしてもSwitch 2側へiPadのネットワーク名が表示されない場合は、まずiPadで「設定」→「インターネット共有」を開き、「ほかの人の接続を許可」がオンになっているか確認します。

Appleはインターネット共有で問題が起きる場合、各デバイスを最新ソフトウェアへ更新し、再起動して接続し直す方法を案内しています。また接続できない場合には「互換性を優先」をオンにして試す方法も案内しています。[参照:Apple「iPhoneやiPadのインターネット共有に接続する」]

ただし前述のとおり、「互換性を優先」をオンにすると2.4GHz接続になります。まずオフの状態で5GHz接続を試し、どうしても接続できない場合の切り分けとしてオンを試す、という順番がよいでしょう。

5GHzでつながらない場合の切り分け手順

iPad Pro 11インチ(第4世代)とSwitch 2で5GHz接続を試す場合は、次の順番で確認すると分かりやすくなります。

  1. iPadがWi-Fi + Cellularモデルか確認する
  2. iPadでモバイルデータ通信が利用できることを確認する
  3. iPadOSを最新状態へ更新する
  4. 「設定」→「インターネット共有」で「ほかの人の接続を許可」をオンにする
  5. 「互換性を優先」はオフにする
  6. iPadとSwitch 2を近くに置く
  7. Switch 2からiPadのSSIDへ接続する
  8. Switch 2の「設定」→「インターネット」→「接続状況」で周波数帯を確認する
  9. 接続できなければiPadとSwitch 2を再起動する
  10. それでも接続できない場合は、一時的に「互換性を優先」をオンにして2.4GHzでは接続できるか確認する

「互換性を優先=オンなら接続できる、オフだと接続できない」という結果になった場合は、少なくとも2.4GHz経由のインターネット共有自体は動作していることが分かります。

5GHz接続を確認できたらそのまま使って大丈夫?

Switch 2の接続状況で5GHzと確認でき、オンライン機能も安定しているなら、そのまま利用して問題ありません。「互換性を優先」をオンにする必要もありません。

むしろSwitch 2は比較的新しいWi-Fi 6対応機器なので、接続に問題がない環境であれば互換性確保のため2.4GHzへ固定する積極的な理由はありません。

ただしiPadから離れた場所で通信が不安定になる場合には、5GHzにこだわらず2.4GHzも比較してください。周波数帯は「数字が大きいほうが常に優秀」というものではなく、距離や障害物を含めた実際の安定性で選ぶのが基本です。

まとめ:iPad Pro 11インチ第4世代+Switch 2は5GHzテザリングが可能

iPad Pro 11インチ(第4世代)のWi-Fi + CellularモデルからNintendo Switch 2へインターネット共有する場合、2.4GHz限定ではなく、5GHz帯で接続できます。iPad Pro 11インチ(第4世代)はWi-Fi 6E対応機であり、Switch 2もWi-Fi 6を搭載しています。[参照:Apple「iPad Pro 11インチ(第4世代)技術仕様」][参照:任天堂「Nintendo Switch 2 機能・仕様」]

最も重要なのはiPadの「互換性を優先」です。Appleによると、この設定をオンにすると5GHzなどが無効になり、インターネット共有は2.4GHzのみに制限されます。Switch 2を5GHzで接続したい場合は「互換性を優先」をオフにした状態で接続するのが基本です。[参照:Apple「AppleデバイスでのWi-Fiセキュリティ」]

接続後はSwitch 2のHOMEメニューから「設定」→「インターネット」を開き、「接続状況」で実際の周波数帯を確認できます。任天堂もSwitch 2で2.4GHzと5GHzを区別して案内しているため、ここを見れば現在どちらで接続しているか確認できます。[参照:任天堂「Switch 2 接続状態の確認方法」]

したがって、まずは「iPadのインターネット共有をオン→互換性を優先はオフ→Switch 2を接続→Switch 2の接続状況で5GHzを確認」という手順で試すのが最も分かりやすい方法です。

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