サイクリングや登山を楽しみながら、YouTubeやSNSへ投稿する動画を趣味で作りたい場合、最初から高価な業務用カメラをそろえる必要はありません。むしろアウトドア撮影では画質だけでなく、軽さ、手ブレ補正、防水性、バッテリー、取り付けやすさ、音声、撮影を始めるまでの速さが重要になります。
特にサイクリングでは走行中の大きな振動があり、登山では機材の重量がそのまま負担になります。そのため最初の1台には、GoProやDJIなどのアクションカメラが非常に使いやすい選択肢です。一方、自転車を含めた自分自身を第三者視点のように撮影したいなら360度カメラ、山頂の景色や人物をより高画質に撮りたいならミラーレスカメラという使い分けができます。
趣味で始めるなら「アクションカメラ1台+予備バッテリー+必要なマウント」からスタートし、撮影を続けて必要性を感じた時点で360度カメラやミラーレス、ワイヤレスマイクを追加する方法がおすすめです。この記事では、2026年時点で選びやすい機種を例にしながら必要な機材と撮影方法を整理します。
- サイクリング・登山動画では普通のカメラと求められる性能が違う
- 最初の1台はアクションカメラがおすすめ
- DJI Osmo Action 5 Proはアウトドア用途との相性が良い
- Osmo Action 5 Proはマイクを追加しやすいのも魅力
- GoPro HERO13 Blackもサイクリングでは定番候補
- 360度映像ならInsta360 X5が面白い
- Insta360 X5は撮影後の編集を楽しみたい人向け
- アクションカメラと360度カメラはどちらがいい?
- 山頂や景色を高画質に撮るならミラーレスを追加する
- 軽量な動画用ミラーレスならSony VLOGCAM ZV-E10 II
- 趣味なら最初から3台そろえる必要はない
- サイクリング動画で必要になるマウント
- 登山ならバックパックマウントが便利
- 自撮り棒・ミニ三脚が1本あると撮影の幅が広がる
- 予備バッテリーはかなり重要
- モバイルバッテリーは容量だけでなく重量も考える
- microSDカードは適当なものを選ばない
- 128GBと256GBならどちらがいい?
- 動画は4K/30fpsから始めれば十分
- サイクリングでは手ブレ補正を有効にする
- 風切り音対策で動画の完成度が変わる
- 動画クリエイターらしく見せるコツはカメラの台数より画角の変化
- 登山動画では「全部撮る」必要はない
- 自転車走行中のカメラ操作は避ける
- 登山では撮影より安全装備が優先
- 初心者向けの最小構成はこれで十分
- 少し本格的にするなら追加したい機材
- 具体例:日帰りサイクリング動画なら
- 具体例:日帰り登山動画なら
- 具体例:映像表現を重視したサイクリングなら
- 編集ソフトは最初から高価なものを買わなくてもいい
- カメラ選びで一番大切なのは「持って行けること」
- 結局どのカメラを買えばいい?
- まとめ:趣味ならアクションカメラ1台から始めて必要な機材だけ追加する
サイクリング・登山動画では普通のカメラと求められる性能が違う
街中でVlogを撮影する場合と、ロードバイクやクロスバイクで走ったり山道を歩いたりする場合では、カメラに必要な性能がかなり違います。アウトドアでは雨、汗、砂ぼこり、振動、転倒などがあり、毎回三脚を立てて丁寧に撮影できるわけでもありません。
例えば自転車のハンドルへ一般的なミラーレスカメラを取り付けると、重量が大きいうえに強い振動を受けます。走行映像を撮る目的なら、小型で振動を前提に設計されたアクションカメラのほうが扱いやすくなります。
登山でも同様です。山頂の風景だけならミラーレスが魅力的ですが、登っている途中を継続的に記録するには、バックパックのショルダーストラップなどへ装着できる小型カメラが便利です。
最初の1台はアクションカメラがおすすめ
サイクリングと登山の両方を撮影したい場合、最初に購入するカメラとして最も汎用性が高いのはアクションカメラです。小型・軽量で、電子式手ブレ補正が強く、防水性能を持つ製品が多いためです。
自転車ならハンドル、チェストマウント、ヘルメットなどへ取り付けられます。登山なら手持ち、自撮り棒、バックパックのストラップなど複数の撮影方法を使えます。
また、きれいな映像を撮るために毎回細かな設定をする必要が比較的少なく、「電源を入れて録画する」という使い方がしやすいのも趣味の動画制作では大きなメリットです。
DJI Osmo Action 5 Proはアウトドア用途との相性が良い
2026年時点でサイクリングや登山用途の候補にしやすいのがDJI Osmo Action 5 Proです。1/1.3インチCMOSセンサー、155度の広角レンズを搭載し、RockSteady 3.0/3.0+やHorizonSteadyなどの電子式手ブレ補正に対応しています。[参照:DJI「Osmo Action 5 Pro スペック」]
重量は約146gで、防水ケースを使わなくても水深20mまでの防水性能があります。登山中の突然の雨やサイクリング中の水しぶきなどを考えると、防水性能は大きな安心材料になります。ただし使用時にはバッテリーカバーやUSB-Cポートカバーなどを確実に閉じる必要があります。
バッテリーは1950mAhで、DJI公称では特定の1080p/24fps条件において最大240分の動作時間とされています。実際の撮影時間は解像度、フレームレート、画面、Wi-Fi、気温などによって変化しますが、登山のように長時間持ち歩く用途では注目したいポイントです。[参照:DJI「Osmo Action 5 Pro」]
Osmo Action 5 Proはマイクを追加しやすいのも魅力
動画を続けていくと意外に気になってくるのが音声です。山頂で感想を話したり、休憩中にカメラへ向かって話したりするなら、映像以上に音声の聞きやすさが動画の印象を左右することがあります。
Osmo Action 5 ProはDJIのOsmoAudioエコシステムに対応し、DJI Mic 2やDJI Mic Miniのトランスミッターを直接接続できます。DJIによると最大2台のトランスミッターを接続でき、別途レシーバーをカメラへ装着せず音声を収録できます。[参照:DJI「Osmo Action 5 Pro」]
ただし趣味で始める段階なら、最初から外部マイクを購入する必要はありません。まず内蔵マイクで撮影し、風切り音や声の聞き取りにくさが気になった時点で追加すると無駄がありません。
GoPro HERO13 Blackもサイクリングでは定番候補
アクションカメラの代表的な選択肢としてはGoPro HERO13 Blackもあります。5.3K/60fps動画やHyperSmooth手ブレ補正に対応し、スポーツやアウトドア撮影向けの豊富なマウント類を利用できます。[参照:GoPro「HERO13 Black」]
GoProの大きな魅力の一つは、長年アクションカメラを展開しているためマウントやアクセサリーの選択肢が多いことです。ハンドルバー、チェスト、ヘルメットなど、サイクリングの撮影スタイルに合わせた構成を作りやすくなっています。
既にGoPro用マウントを持っている場合や、今後さまざまなアクセサリーを組み合わせたい場合には有力な選択肢です。機種を比較するときは解像度だけでなく、実際のバッテリー持続時間、マウント方式、アプリの使いやすさまで確認するとよいでしょう。
360度映像ならInsta360 X5が面白い
普通のアクションカメラとは違う映像を作りたい場合は、Insta360 X5のような360度カメラも候補になります。X5は前後のレンズを使って周囲を360度記録し、最大8K/30fpsの360度動画撮影に対応しています。[参照:Insta360「X5」]
360度カメラの面白さは、撮影時にカメラを正確な方向へ向け続けなくても、後から編集で好きな方向を切り出せることです。自転車の前方、横を流れる景色、自分自身などを一度の撮影から選べます。
特に「見えない自撮り棒」効果を利用すると、ドローンが自分の近くを追いかけているような第三者視点の映像を作れます。サイクリングや登山の動画に変化を付けたい場合には非常に相性の良いカメラです。
Insta360 X5は撮影後の編集を楽しみたい人向け
X5は1/1.28インチセンサーを採用し、重量は約200gです。FlowState手ブレ補正と360度水平維持にも対応しています。公式仕様では防水性能は15mとなっています。[参照:Insta360「X5 ハードウェア仕様」]
一方、360度動画は普通のアクションカメラより編集工程が増えます。撮影した映像から「どの方向を見せるか」を後から決めるリフレーミング作業が必要になるからです。
「撮ってすぐ簡単に編集したい」なら通常のアクションカメラ、「編集作業も趣味として楽しみ、普通とは違う映像を作りたい」なら360度カメラという選び方が分かりやすいでしょう。
アクションカメラと360度カメラはどちらがいい?
| 用途 | 向いているカメラ | 理由 |
|---|---|---|
| 自転車の前方映像 | アクションカメラ | 簡単・軽量で編集しやすい |
| ヘルメット視点 | アクションカメラ | 軽さとマウントのしやすさ |
| 登山中の記録 | アクションカメラ | 小型・防水・手ブレ補正 |
| 自分と自転車を同時に撮る | 360度カメラ | 後から画角を選択できる |
| 第三者視点のような映像 | 360度カメラ | 見えない自撮り棒効果を利用できる |
| 編集を簡単にしたい | アクションカメラ | 通常動画をそのまま編集できる |
初めて動画制作をするなら、まずアクションカメラから始めるほうがシンプルです。360度カメラは2台目として追加すると、映像表現を一気に増やせます。
山頂や景色を高画質に撮るならミラーレスを追加する
アクションカメラは非常に便利ですが、風景の細かな描写、背景ボケ、暗所画質などでは大きなセンサーを搭載したミラーレスカメラにメリットがあります。
例えば登山中はアクションカメラをショルダーストラップへ取り付けて行程を記録し、山頂に着いたらミラーレスへ持ち替えて景色や自分自身を撮る、という使い分けができます。
ただしミラーレス本体、レンズ、予備バッテリーを追加すると荷物が一気に重くなります。登山では数百gの差も長時間になると負担になるため、「本当に必要か」を考えて追加するのがおすすめです。
軽量な動画用ミラーレスならSony VLOGCAM ZV-E10 II
動画用のミラーレスを追加するなら、Sony VLOGCAM ZV-E10 IIのような小型APS-C機があります。約2600万画素のAPS-C Exmor R CMOSセンサーを搭載し、4K/60pや10bit記録に対応しています。[参照:ソニー「VLOGCAM ZV-E10 II 主な仕様」]
バッテリーとメモリーカード込みで約377gと、レンズ交換式カメラとしては比較的軽量です。人物だけでなく動物や鳥のリアルタイム瞳AFにも対応しています。
ただし本体内手ブレ補正を搭載するタイプではなく、動画ではレンズ側の補正または電子式アクティブモードを利用します。そのため自転車へ直接取り付けて激しい振動を撮る用途ではなく、休憩中や山頂、歩行を止めた状態などで高画質なカットを撮影する「サブカメラ」として考えるほうが向いています。
趣味なら最初から3台そろえる必要はない
YouTubeで人気のアウトドア動画を見ると、アクションカメラ、360度カメラ、ミラーレス、ドローンなど大量の機材を使っている場合があります。しかし同じ構成を最初からそろえる必要はありません。
機材が増えるほど充電、SDカード管理、データコピー、編集、持ち運びが大変になります。特に登山では機材重量そのものが安全性や疲労へ関係します。
最初はアクションカメラ1台で十分です。実際に5~10本程度動画を作ってみると、「自分を撮りたい」「山頂だけもっと高画質にしたい」「音声を改善したい」など、自分に本当に必要な追加機材が見えてきます。
サイクリング動画で必要になるマウント
サイクリングではカメラ本体と同じくらいマウント選びが重要です。代表的なのがハンドルバーマウント、チェストマウント、ヘルメットマウントです。
ハンドルバーマウントは前方を安定して撮りやすく、操作もしやすいのがメリットです。一方で路面からの振動を直接受けやすくなります。
チェストマウントではハンドルや腕が映像へ入り、自転車に乗っている臨場感を出しやすくなります。視点も低めになるため、スピード感のある映像になります。
ヘルメットマウントでは自分が見ている方向に近い映像を撮れますが、カメラの重量が頭部へ加わります。安全性やヘルメット本来の保護性能を損なわないよう、取り付け位置やメーカーの注意事項を確認する必要があります。
登山ならバックパックマウントが便利
登山中にずっとカメラを手で持っていると、転倒時に危険なうえ、両手を使いたい場所で邪魔になります。そこで便利なのがバックパックのショルダーストラップへ取り付けるマウントです。
胸の近くから前方を撮影でき、必要なときだけ録画ボタンを押すという使い方ができます。休憩時にはカメラを取り外して手持ち撮影もできます。
ただし岩場や鎖場など危険な場所では撮影を優先せず、安全な行動を最優先にしてください。カメラ操作のために足元から視線を外すことは避けるべきです。
自撮り棒・ミニ三脚が1本あると撮影の幅が広がる
登山やサイクリングの休憩中に自分自身を撮るなら、小型の自撮り棒兼ミニ三脚が便利です。
例えば山頂でカメラを岩の上へ直接置くのではなく、ミニ三脚を設置して自分が景色を見る様子を撮れば、単なる風景映像から「登山の物語」が感じられるカットになります。
ただし風の強い山頂では軽い三脚が倒れることがあります。転落する可能性のある場所へカメラを置かず、十分安定した場所で使用してください。
予備バッテリーはかなり重要
アウトドア動画で困りやすいのがバッテリー切れです。4K撮影や高フレームレート撮影、手ブレ補正、液晶表示などを使用すると電力を消費します。
また冬山や寒い季節のサイクリングでは低温によってバッテリー性能が低下することがあります。メーカー公称の最大撮影時間がそのまま実際の撮影時間になるとは限りません。
半日以上撮影するなら予備バッテリーを1~2本用意するか、休憩中にUSB-C対応モバイルバッテリーから充電できる構成にすると安心です。
モバイルバッテリーは容量だけでなく重量も考える
10,000mAhや20,000mAhなどの大容量モバイルバッテリーは便利ですが、容量が増えるほど重くなります。サイクリングならバッグへ入れられますが、登山では水、食料、防寒着なども必要になるため重量管理が重要です。
日帰り登山なら必要以上に大容量のものを持たず、カメラの予備バッテリーと組み合わせて必要量を考えましょう。
雨天時にモバイルバッテリーから給電する場合は、USB端子を開放することでカメラ本来の防水性を維持できなくなる場合があります。雨の中で安易にケーブル給電しないことも大切です。
microSDカードは適当なものを選ばない
4Kや5.3K、8Kといった高解像度動画は大量のデータを書き込みます。そのため容量だけでなく書き込み速度の規格が重要です。
例えばDJIはOsmo Action 5 Proについて複数のU3・V30クラスのmicroSDカードを推奨リストへ掲載しています。Insta360 X5もUHS-I V30以上を案内しています。[参照:DJI「Osmo Action 5 Pro 推奨microSD」][参照:Insta360「X5」]
安価なカードで書き込みが追いつかないと録画停止などの原因になります。購入したカメラの公式推奨カード・必要速度を確認して選ぶのが安全です。
128GBと256GBならどちらがいい?
趣味で4K動画を撮るなら、128GBまたは256GB程度から始めると扱いやすいでしょう。ただし必要容量はビットレートと撮影時間で大きく変わります。
一枚の巨大なカードへ旅行全体を保存すると、そのカードが故障・紛失した場合にすべての映像を失うリスクもあります。長期間の旅行では128GBを複数枚に分ける方法もあります。
帰宅したらPCや外付けSSDへコピーし、可能なら別ドライブにもバックアップしてからカードを初期化する習慣を作ると安心です。
動画は4K/30fpsから始めれば十分
最新のアクションカメラには5K以上や120fpsなど多くの撮影モードがありますが、初心者がすべて最高設定にする必要はありません。
通常の登山Vlogや景色なら4K/30fpsを基本にすると、画質と容量のバランスを取りやすくなります。自転車のスピード感を滑らかに見せたい場合や、後でスローモーションにしたい場面では4K/60fpsなどを使います。
高フレームレートになるほどデータ量、発熱、バッテリー消費などが増える傾向があります。「高い数字ほど常に良い」ではなく、用途に合わせて使い分けることが重要です。
サイクリングでは手ブレ補正を有効にする
自転車走行では路面の細かな振動が絶えずカメラへ伝わります。アクションカメラを使用する大きな理由が強力な電子式手ブレ補正です。
DJIならRockSteady、GoProならHyperSmooth、Insta360ならFlowStateといった手ブレ補正機能があります。舗装路だけでなく砂利道や登山道などでは効果を実感しやすいでしょう。
ただし手ブレ補正も万能ではありません。マウント自体が緩んで大きく揺れている場合や極端な衝撃では映像が乱れるため、マウントをしっかり固定することが前提です。
風切り音対策で動画の完成度が変わる
サイクリング動画では、内蔵マイクだけで走行中に話そうとしても「ゴーッ」という風の音で声が聞こえなくなることがあります。これはカメラの故障ではなく、マイクへ高速の空気が直接当たるためです。
走行中の音声を重視するなら、ウインドスクリーンやワイヤレスマイクを検討します。ただし高速走行中に完璧な音声を収録するのは難しいため、休憩中に解説を収録したり、帰宅後にナレーションを追加したりする方法も非常に有効です。
むしろ初心者には「走行中は映像と環境音、説明は安全な場所へ停止して収録」という方法が編集もしやすくおすすめです。
動画クリエイターらしく見せるコツはカメラの台数より画角の変化
一本の動画を最初から最後までハンドルマウントの前方映像だけにすると、どれだけ高画質でも単調に感じやすくなります。
例えば「前方走行映像→道路脇から自転車が通過する固定カット→休憩中の自撮り→景色のアップ→再び走行映像」のように視点を変えるだけで、一本の作品らしくなります。
これはカメラ1台でも可能です。安全な場所へ停止してカメラをミニ三脚へ置き、自転車で一度通過した後に回収すれば、第三者が撮影したような映像を作れます。
登山動画では「全部撮る」必要はない
登山開始から下山まで何時間も録画し続けると、バッテリーとSDカードを大量に消費するだけでなく、帰宅後の編集が非常に大変になります。
登山口で10秒、歩行中に10~20秒、特徴的な景色で10秒、休憩でコメント、山頂で数カットというように短い素材を積み重ねるだけでも十分一本の動画になります。
趣味を長く続けるには撮影より編集で疲れないことも大切です。「使いそうな場面だけ撮る」という意識を持つと、動画制作の負担を大幅に減らせます。
自転車走行中のカメラ操作は避ける
サイクリング動画では映像より安全を優先する必要があります。走行中にカメラの小さな画面を見たり、設定を変更したりすると周囲への注意が散漫になります。
録画開始や設定変更は安全な場所へ停車して行うことを基本にしましょう。マウントが緩んだ場合も走りながら直さず、安全な場所で停止して確認します。
またカメラやマウントが脱落すると自分だけでなく後続車両や歩行者にも危険です。定期的にネジや固定部を確認し、必要に応じて脱落防止用のストラップも検討してください。
登山では撮影より安全装備が優先
登山動画を始めるとカメラ、三脚、バッテリーなどをたくさん持って行きたくなります。しかし登山ではレインウェア、防寒着、水、食料、地図・ナビゲーション用品、ライトなど必要な装備を削って撮影機材を増やすべきではありません。
特に高山や長距離登山では重量が疲労につながります。動画撮影のために無理な場所へ移動したり、崖や滑落リスクのある場所で自撮りしたりすることも避けましょう。
「安全に行動した結果として撮れる映像だけを使う」という考え方が、アウトドア動画を長く楽しむうえでは重要です。
初心者向けの最小構成はこれで十分
初めてサイクリング・登山動画を作るなら、以下の程度から始められます。
- アクションカメラ1台
- 128GB~256GB程度のメーカー要件を満たすmicroSDカード
- 予備バッテリー1~2個
- 自転車用ハンドルまたはチェストマウント
- 登山用バックパックマウント
- 小型自撮り棒またはミニ三脚
- USB-C充電器
すでにスマートフォンを持っているなら、休憩中のトークや風景撮影はスマホでもできます。つまりアクションカメラとスマートフォンの2台だけでも、かなり多彩な動画を作れます。
少し本格的にするなら追加したい機材
何本か動画を制作して物足りなくなったら、必要なものから追加していきます。
- 360度カメラ:自分を含めたダイナミックな映像
- ミラーレスカメラ:山頂や風景、人物の高画質カット
- ワイヤレスマイク:トーク音声の改善
- NDフィルター:明るい屋外でシャッタースピードを調整したい場合
- 大容量モバイルバッテリー:長時間撮影
- 外付けSSD:撮影データの保存
この段階になって初めて、「自分の動画には何が足りないか」が分かります。機材レビューを見て全部欲しくなるより、実際の撮影で必要になったものだけ買うほうが費用を抑えられます。
具体例:日帰りサイクリング動画なら
日帰りのサイクリングなら、Osmo Action 5 ProやGoPro HERO13 Blackなどをハンドルまたはチェストへ装着し、4K/30fpsまたは60fpsで必要な区間だけ撮影する構成がシンプルです。
休憩地点ではカメラを外し、自撮りで現在地や感想を話します。景色の良い場所ではミニ三脚へ置いて、自転車と自分が通過する固定映像を撮ります。
これだけでも「出発→走行→景色→休憩→目的地」というストーリーを作れます。高価なミラーレスやドローンがなくても十分動画作品になります。
具体例:日帰り登山動画なら
登山ではアクションカメラをバックパックのショルダーストラップへ取り付け、特徴的な場所だけ短時間録画します。
山頂へ到着したら自撮り棒やミニ三脚へ変更し、景色と自分を撮影します。スマートフォンのカメラ性能が高ければ、山頂の静止画やゆっくりした風景映像はスマホで補完してもよいでしょう。
この構成ならミラーレスを持たずに済むため荷物を軽くできます。まずはこの方法で数回撮影し、スマホでは物足りないと感じたときにミラーレスを追加するのが合理的です。
具体例:映像表現を重視したサイクリングなら
普通の前方映像では物足りなくなったらInsta360 X5のような360度カメラを追加すると撮影方法が大きく変わります。
自撮り棒を使って自転車と自分を一緒に撮り、編集時に前方→自分→横の景色というように視点を動かせます。一度の撮影から複数の構図を作れるため、一人で撮影しているとは思えない映像を作りやすくなります。
ただし360度動画はファイル容量も編集負荷も大きくなりやすいため、PCやスマートフォンの処理能力、ストレージ容量も考慮してください。
編集ソフトは最初から高価なものを買わなくてもいい
趣味の動画なら、最初からプロ向け編集ソフトを購入する必要はありません。カメラメーカーが提供するアプリや、無料・低価格の動画編集ソフトから始めても十分です。
最初に覚えたいのは「不要部分を切る」「クリップを並べる」「BGMを入れる」「音量を調整する」「テロップを少し入れる」という基本操作です。
色編集や複雑なトランジションは後から覚えればよく、まず一本完成させることを優先すると動画制作を続けやすくなります。
カメラ選びで一番大切なのは「持って行けること」
アウトドア動画では、スペック上の最高画質より携帯性が非常に重要です。高性能なカメラでも重すぎて家へ置いていけば映像は残りません。
特に登山では、カメラ本体だけでなくレンズ、三脚、バッテリーまで含めた総重量を考える必要があります。その点、146g程度のOsmo Action 5 Proや200g程度のInsta360 X5などの小型カメラには大きなメリットがあります。[参照:DJI「Osmo Action 5 Pro」][参照:Insta360「X5」]
「毎回持って行ってすぐ撮影できる」という性能は、趣味の動画クリエイターにとって画素数と同じくらい重要です。
結局どのカメラを買えばいい?
サイクリングと登山の両方を一台で撮影するなら、まずDJI Osmo Action 5 ProやGoPro HERO13 Blackのようなアクションカメラから始めるのがおすすめです。走行時の振動、雨、携帯性、マウントの自由度など、アウトドアで必要になる条件をまとめて満たしやすいからです。
自転車に乗る自分自身を第三者視点のように撮ったり、撮影後に自由に構図を決めたりしたいならInsta360 X5のような360度カメラが面白い選択です。
さらに山頂の風景、人物、料理、キャンプなどを高画質に撮りたくなった段階でSony ZV-E10 IIなどのAPS-Cミラーレスを追加すると、アクションカメラとは違う映像を組み合わせられます。
まとめ:趣味ならアクションカメラ1台から始めて必要な機材だけ追加する
サイクリングや登山系の動画クリエイターを趣味で始めるなら、最初から大量の機材を購入する必要はありません。アクションカメラ、microSDカード、予備バッテリー、用途に合ったマウントがあれば十分スタートできます。
候補としては、1/1.3インチセンサー、RockSteady手ブレ補正、本体のみで20mの防水性能、約146gの重量を持つDJI Osmo Action 5 Proがアウトドア用途と相性の良い一台です。[参照:DJI「Osmo Action 5 Pro スペック」] GoProのマウント・アクセサリー環境を重視するならHERO13 Blackも有力です。[参照:GoPro「HERO13 Black」]
撮影に慣れて「もっと自分を映したい」と思ったら、8K/30fpsの360度動画やFlowState手ブレ補正に対応するInsta360 X5などを追加すると映像表現を広げられます。[参照:Insta360「X5」] 一方、「山頂の風景をもっときれいに撮りたい」「背景をぼかした映像を撮りたい」という不満が出たら、APS-Cセンサーを搭載したSony ZV-E10 IIなどのミラーレスを検討する順番が効率的です。[参照:ソニー「VLOGCAM ZV-E10 II」]
そして機材以上に重要なのが、短いカットを複数の視点から撮ることです。前方走行映像だけを長時間撮るのではなく、出発、走行、休憩、景色、自撮り、目的地というカットを組み合わせるだけで動画は格段に見やすくなります。
最初の目標は高価な機材をそろえることではなく、手持ちのスマートフォンとアクションカメラで一本の動画を完成させること。何本か作れば、自分には360度カメラが必要なのか、ミラーレスなのか、マイクなのかが自然に分かってきます。サイクリングでも登山でも安全を最優先にし、撮影そのものが本来のアウトドアの楽しさを邪魔しない範囲で機材を増やしていくのが、長く続けやすい方法です。


コメント