Androidで録音した音声をあとからカットしたり、不要部分を削除したりしたい場合は、一般的なボイスレコーダーより「録音+波形編集」に対応したオーディオエディターが便利です。
特に注意したいのが、編集後に上書き保存しても元の録音へ戻せるかという点です。パソコンの動画編集ソフトのように、保存後も元音源と編集履歴を完全に保持する「非破壊編集」をすべてのAndroid録音アプリが採用しているわけではありません。そのため、大切な録音では上書き保存に頼らず、原本を残して編集後の音声を別ファイルとして保存する方法が最も安全です。
2026年8月時点で、録音と編集を1つのAndroidアプリで行いたい場合は「Lexis Audio Editor」や「WaveEditor」が有力候補です。録音の手軽さと音質補正を優先するなら「Dolby On」も選択肢になります。
- 結論:編集重視ならLexis Audio Editorが使いやすい
- 「上書き保存してもあとから元に戻せる」は別に考えたほうが安全
- おすすめ1:Lexis Audio Editor|録音と細かな編集を1つで行いたい人向け
- おすすめ2:WaveEditor|マルチトラック編集までしたい人向け
- おすすめ3:Dolby On|編集の細かさより録音の手軽さと音質補正を重視
- 3つのAndroid録音アプリを用途別に比較
- 元の録音を絶対に残したいなら「上書きしない」のが一番確実
- 録音アプリを選ぶときは保存形式も確認する
- 録音内容によってはプライバシーや録音ルールにも注意
- まとめ:Androidで録音と編集をしたいならLexis Audio EditorやWaveEditorが有力
結論:編集重視ならLexis Audio Editorが使いやすい
Androidで「録音したあとに不要部分を切りたい」「途中だけ削除したい」といった用途なら、まず候補になるのがLexis Audio Editorです。Google Playの公式説明では、録音と再生に加え、切り取り・コピー・貼り付け・削除・無音挿入・トリミング・フェードイン/アウトなどに対応しています。Google Play・Lexis Audio Editor[参照]
さらにノイズリダクション、ノーマライズ、10バンドイコライザー、コンプレッサー、テンポ・速度・ピッチ変更なども用意されています。単なるボイスメモというより、スマートフォン上で波形を見ながら編集するオーディオエディターに近いアプリです。
例えば60分の会議を録音して、最初の5分と最後の10分だけ不要という場合、録音データを開いて不要部分を選択し、トリミングや削除を行うといった使い方ができます。
「上書き保存してもあとから元に戻せる」は別に考えたほうが安全
録音アプリを選ぶ際、「元に戻す」には2種類あることを理解しておく必要があります。1つは編集中のUndo(直前の操作を取り消す)、もう1つは編集済みファイルを保存してアプリを終了した後でも、元の録音状態まで復元する機能です。
この2つは同じではありません。編集中なら削除した部分をUndoで戻せるアプリでも、元ファイルそのものへ編集結果を上書きしてアプリを終了すると、後日完全な原音へ戻せるとは限りません。
「何日後でも元の録音に戻したい」という条件なら、アプリのUndo機能に依存せず、録音した原本を編集しないことが確実です。「録音_original.wav」と「録音_edit.wav」のように原本と編集版を分けて保存すれば、編集を失敗しても最初からやり直せます。
おすすめ1:Lexis Audio Editor|録音と細かな編集を1つで行いたい人向け
Lexis Audio Editorは、録音した音声をそのまま編集したい人に向いています。Google Playでは1,000万回以上ダウンロードされており、2026年8月にも更新されています。Google Play公式[参照]
| 機能 | Lexis Audio Editor |
|---|---|
| アプリ内録音 | ○ |
| カット・コピー・貼り付け | ○ |
| 削除・トリミング | ○ |
| フェード | ○ |
| ノイズ低減 | ○ |
| 速度・ピッチ変更 | ○ |
| WAV・M4A・AAC・FLAC等 | ○ |
試用版でもWAV、M4A、AAC、FLAC、WMA形式への保存が可能と案内されています。MP3形式での保存については有料版が必要です。録音した会話やナレーションの不要部分を細かく切る用途なら、比較的条件に合いやすいアプリです。
おすすめ2:WaveEditor|マルチトラック編集までしたい人向け
より本格的に編集したい場合はWaveEditor Record & Edit Audioも候補です。Google Play公式説明では、録音機能と既存音声ファイルの編集に加え、複数トラックを扱うマルチトラック編集に対応しています。Google Play・WaveEditor[参照]
カット、コピー、貼り付け、削除だけでなく、複数のオーディオクリップを組み合わせることもできます。WAV、MP3、FLAC、OGGなど複数形式のインポート・エクスポートにも対応しています。
例えば「自分の声を録音し、その下にBGMを重ねたい」「録音した2種類の音源を1つにしたい」という用途なら、単純なボイスレコーダーよりWaveEditorのほうが適しています。イコライザー、リバーブ、ノーマライズなどのエフェクトも利用できます。
おすすめ3:Dolby On|編集の細かさより録音の手軽さと音質補正を重視
細かな波形編集より「簡単に録音して、聞きやすい音にしたい」という場合はDolby Onも候補です。Dolby Laboratoriesが提供しているAndroid録音アプリで、Google Playでは500万回以上ダウンロードされています。Google Play・Dolby On[参照]
Dolby Onでは、ノイズリダクション、EQ、コンプレッション、リミッティングなどの音声処理を利用できます。録音後には開始位置・終了位置のトリミングなども行えます。
例えば歌、楽器、ナレーション、ポッドキャストなどをスマートフォンだけで手軽に録りたい場合に向いています。一方、音声の途中だけを細かく切り貼りすることが目的なら、Lexis Audio EditorやWaveEditorのほうが適しています。
3つのAndroid録音アプリを用途別に比較
| アプリ | 録音 | カット編集 | 細かな波形編集 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| Lexis Audio Editor | ○ | ○ | ○ | 会話・音声の録音と編集 |
| WaveEditor | ○ | ○ | ◎ | 本格編集・複数音源 |
| Dolby On | ○ | △ | △ | 簡単録音・音質補正 |
「普通のボイスレコーダーに編集機能を足したもの」が欲しいならLexis Audio Editor、「録音後にかなり細かく加工したい」ならWaveEditor、「操作の簡単さや自動的な音質補正を優先したい」ならDolby On、という分け方が分かりやすいでしょう。
アプリの機能や料金体系はアップデートで変更される可能性があるため、インストール時にはGoogle Playの最新説明も確認してください。
元の録音を絶対に残したいなら「上書きしない」のが一番確実
重要な録音では、アプリ選び以上にファイルの管理方法が重要です。編集履歴を保持できるかどうかにかかわらず、録音直後の原本を1つコピーしてから編集する習慣をつけると安全性が大きく上がります。
例えば「interview_original.wav」を原本として保存し、それを複製して「interview_edit01.wav」を作ります。さらに編集する場合は「edit02」のように別名保存します。こうすれば、途中で必要な部分まで削除して保存してしまっても原本へ戻れます。
特に仕事の会議、取材、授業、演奏など二度と同じ内容を録れない音声では、原本をGoogle DriveやPCなど別の場所にもバックアップしておくと安心です。
録音アプリを選ぶときは保存形式も確認する
録音後に別のアプリやPCでも編集する可能性があるなら、保存形式も重要です。WAVはファイルサイズが大きい反面、編集用の素材として扱いやすい形式です。MP3やAACなどは圧縮されるため容量を抑えやすく、長時間録音の保存や共有に便利です。
例えば重要なナレーションを録って後から加工するならWAVで原本を残し、編集後にMP3などへ書き出す方法があります。単なる会議メモなら、容量を節約できるM4A・AACなどでも十分な場合があります。
Lexis Audio EditorはWAV、FLAC、M4A、AACなど複数形式に対応し、WaveEditorもWAV、MP3、FLAC、OGGなどを扱えます。将来的にPCへ持っていく予定があるなら、こうした汎用的な形式に対応したアプリを選ぶと便利です。
録音内容によってはプライバシーや録音ルールにも注意
録音アプリは手軽ですが、他人との会話、会社の会議、学校の授業などを録音する場合は、利用する場所のルールや情報管理にも注意が必要です。社外秘の会議などでは、個人のスマートフォンへの録音自体が禁止されている場合もあります。
また、録音データには声や会話など重要な情報が含まれることがあります。クラウド同期や共有機能を使う場合は、アプリのプライバシーポリシーやGoogle Playの「データセーフティ」欄も確認しておくとよいでしょう。
仕事用の録音なら、便利さだけでなく「録音してよい内容か」「どこに保存されるか」まで確認してアプリを選ぶことが大切です。
まとめ:Androidで録音と編集をしたいならLexis Audio EditorやWaveEditorが有力
Androidで録音し、そのまま不要部分の削除やカットなどを行いたいなら、手軽さならLexis Audio Editor、本格的な編集ならWaveEditorが有力な候補です。音質補正を手軽に行いたい場合はDolby Onも選択肢になります。
ただし、「上書き保存した数日後でも、必ず編集前の状態へ戻せる」という条件については、通常のUndo機能とは別に考える必要があります。アプリが編集履歴を永続的に保持することを明示していない限り、保存後の完全復元を前提にしないほうが安全です。
確実に元へ戻せるようにしたいなら、録音した原本には上書きせず、コピーを作ってから編集し、編集版を別ファイルとして保存する方法がおすすめです。この方法ならアプリのUndo仕様に左右されず、大切な録音を残したまま何度でも編集をやり直せます。


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