FRONTIER(フロンティア)で購入した自作系パソコンのBIOS更新では、マザーボードメーカーの公式BIOSをそのまま使うべきか、購入元のサポートページにあるBIOSを使うべきか迷うことがあります。特にセキュアブート関連の更新では、BIOSバージョンやCPU対応状況が気になる方も多いでしょう。
ASRock B450 Pro4を搭載したFRONTIER製パソコンの場合、基本的にはFRONTIERが提供している対象機種向けBIOSを優先して利用することが重要です。この記事では、BIOS 10.50や10.60の違い、Ryzen 7 3700Xとの互換性、メーカー版と購入元版BIOSの違いについて詳しく解説します。
FRONTIER製パソコンは公式サイトのBIOSを使うべき理由
同じASRock B450 Pro4というマザーボード名でも、メーカー製パソコンに搭載されているものは一般販売品と完全に同じとは限りません。FRONTIER向けにカスタマイズされたBIOS設定や管理用情報が含まれている場合があります。
そのため、FRONTIERのサポートページにシリアル番号を入力して表示されたBIOSファイルは、そのパソコン向けに動作確認されたものと考えられます。購入元が提供しているBIOSがある場合は、まずそちらを利用するのが安全です。
一方で、ASRock公式サイトにあるBIOSは一般販売されているB450 Pro4向けのものです。自作で購入した通常版マザーボードなら公式BIOSを使用しますが、メーカーBTOパソコンの場合は注意が必要です。
BIOS 10.50の「Secure Boot Key更新」とは何か
ASRock B450 Pro4のBIOS 10.50にある「Update Secure Boot Key (2023 KEK/DB/PK)」は、セキュアブートで利用される認証キーを更新するためのBIOSアップデートです。
セキュアブートとは、パソコン起動時に許可されたソフトウェアのみ実行できるようにする仕組みです。Windowsのセキュリティ強化や将来的な認証方式への対応などを目的として、メーカーがキー情報を更新することがあります。
この更新はCPU性能を向上させるものではなく、主に起動時のセキュリティ機能や互換性に関わる変更です。そのため、Ryzen 7 3700Xを使用している場合でも、CPU交換を目的としたBIOS更新とは意味が異なります。
BIOS 10.60の「システム安定性と互換性改善」とは
ASRock公式にある「10.60 Optimized system stability and compatibility」は、システムの安定性や周辺機器との互換性を改善するための更新です。
具体的には、メモリ動作、PCI Express機器、USB機器、特定のCPUや周辺チップとの組み合わせなどで発生する問題を改善する目的で提供されることがあります。
ただし、FRONTIER側のサポートページに10.60が掲載されていない場合、必ずしもFRONTIER製パソコンで検証済みとは限りません。一般的な自作向けB450 Pro4用BIOSとして公開されている可能性があります。
Ryzen 7 3700XはBIOS 10.50で使用できるのか
Ryzen 7 3700Xは第3世代Ryzen(Zen 2)に分類されるCPUで、B450チップセットで広く利用されているCPUです。B450 Pro4では対応BIOSへ更新することで利用できます。
また、現在使用しているBIOSがP4.11Iで動作している時点で、すでにRyzen 7 3700Xを認識できている状態です。BIOS対応表にP3.20などの記載がある場合、それは最低限必要なBIOSバージョンを示しているだけであり、それ以降のバージョンでも基本的に対応します。
例えばCPU対応表に「P3.20以降対応」と書かれている場合、P4.11やP10.50など数字が大きいBIOSでも対応範囲に含まれます。BIOS番号は単純な数字の大小だけでなく、CPU対応開始バージョンを確認することが大切です。
FRONTIERが10.50を掲載している意味
FRONTIERのサポートページで対象シリアル向けに10.50が公開されている場合、そのBIOSはそのパソコン構成で利用できるものとして提供されています。
特にBTOメーカーの場合、CPU、メモリ、マザーボード、電源などを組み合わせた状態で動作確認を行っているため、メーカーが案内しているBIOSを使うほうがトラブルを避けやすくなります。
逆に、マザーボード名だけを見てASRock公式版へ変更すると、設定項目の違いやメーカー独自設定が失われる可能性があります。問題なく動いているパソコンでは、必要な理由がない限り公式汎用BIOSへ変更する必要はありません。
BIOS更新前に確認しておきたい注意点
BIOS更新は通常のソフトウェアアップデートとは異なり、途中で電源が切れるとパソコンが起動できなくなる可能性があります。作業前には必ず安定した電源環境を用意してください。
更新前には現在のBIOS設定を確認しておくことも重要です。例えば、メモリ設定、起動順序、セキュアブート設定、仮想化設定などが初期化される場合があります。
また、BitLockerなどの暗号化機能を利用している場合は、BIOS更新前に回復キーを確認しておくことをおすすめします。BIOS変更後にセキュリティチェックが働き、回復キー入力を求められる場合があります。
セキュアブート目的なら10.50で十分なのか
セキュアブート関連のキー更新が目的であり、FRONTIERのサポートページに10.50が掲載されている場合は、基本的には10.50を使用する判断で問題ありません。
10.60は安定性や互換性改善を目的としたバージョンですが、FRONTIERが提供していない場合は、特別な不具合が発生していない限り無理に適用する必要はありません。
BIOS更新は「新しいほど必ず良い」というものではなく、自分のパソコン環境で必要な修正が含まれているか、安全に動作するかを基準に選ぶことが大切です。
まとめ:FRONTIER製B450 Pro4なら購入元提供BIOSを優先する
FRONTIER製パソコンに搭載されたASRock B450 Pro4のBIOS更新では、まずFRONTIERのシリアル検索から提供されるBIOSを利用するのが安全です。10.50はセキュアブートキー更新を含むBIOSで、Ryzen 7 3700Xでも問題なく利用できる可能性が高いバージョンです。
ASRock公式の10.60は安定性や互換性改善を目的とした更新ですが、FRONTIER側で公開されていない場合は、必ずしもBTO構成向けに検証されたものではありません。
現在のBIOSがP4.11でRyzen 7 3700Xが正常動作しているなら、CPU対応について過度に心配する必要はありません。セキュアブート対策が目的なら、FRONTIERが提供している10.50を使用するのが最もトラブルの少ない選択肢です。


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