電話機とFAX機を同じ電話回線で使用している場合、「電話は電話機で受けたい」「FAXはFAX機で自動受信したい」と考える方は多くいます。しかし、接続方法やFAX側の設定を間違えると、電話機ではなくFAX機ばかりが鳴ってしまうことがあります。この記事では、電話機とFAX機を用途別に使い分けるための基本的な接続方法や設定ポイントについて解説します。
電話とFAXを別々に受けるための基本的な仕組み
一般的な電話回線では、電話用の信号とFAX用の信号が同じ回線を通っています。そのため、単純に電話機とFAX機を分岐して接続しただけでは、どちらが着信を受けるかを完全に分けることはできません。
FAX機には自動受信機能があり、設定によっては着信すると一定回数ベルを鳴らした後、自動的にFAX受信へ切り替わります。その場合、電話機を取る前にFAX機が反応してしまうことがあります。
例えば、電話番号が1つしかない家庭や事務所では、電話とFAXが同じ番号を共有するため、FAX機側の受信設定を調整する必要があります。
電話機が鳴らずFAX機だけ鳴る主な原因
電話機ではなくFAX機だけが鳴る場合、最も多い原因は接続順序の間違いです。電話回線をFAX機の「回線端子(LINE)」に接続し、FAX機の「電話機端子(TEL)」から電話機へ接続する構成が基本になります。
逆に電話回線を電話機側へ接続し、そこからFAX機へ分岐すると、FAX機が回線を優先して取得してしまい、電話機が鳴らない場合があります。
また、FAX機の設定が「自動受信」になっている場合も確認が必要です。FAXを優先する設定では、着信時にFAX機が先に反応するため、電話として受けたい場合には不便になります。
おすすめの接続方法と設定例
電話番号が1つしかない場合は、次のような接続を試してください。
| 接続順 | 役割 |
|---|---|
| 壁の電話コンセント | 電話回線の入口 |
| FAX機のLINE端子 | 電話回線を受け取る |
| FAX機のTEL端子 | 電話機へ接続 |
この方法では、まず電話回線をFAX機に入れ、FAX機から電話機へ回線を渡します。電話機能とFAX機能を両方利用できる一般的な接続方法です。
さらにFAX機側では「受信モード」「呼出回数」「自動受信設定」を確認しましょう。電話を優先したい場合は、自動受信までの呼出回数を長めに設定すると、電話に出る余裕ができます。
電話とFAXを確実に分けたい場合の方法
電話とFAXを完全に分けて利用したい場合は、電話番号を2つ用意する方法が最も確実です。例えば、NTTなどの電話サービスでFAX専用番号を追加すれば、電話番号への着信は電話機だけ、FAX番号への着信はFAX機だけで受けられます。
また、ひかり電話などのIP電話サービスでは、複数番号サービスを利用できる場合があります。仕事用としてFAXを使う場合や、FAX受信の頻度が高い場合には、この方法が安定します。
例えば、店舗や事務所で「電話注文はスタッフが対応し、FAX注文は自動受信したい」という場合は、番号を分けることで誤着信を防げます。
FAX機側で確認したい設定項目
接続を変更しても改善しない場合は、FAX機の設定を確認してください。メーカーによって名称は異なりますが、以下の項目がポイントになります。
- 受信モードが「FAX専用」になっていないか
- 自動受信が有効になっていないか
- 呼出回数が少なく設定されていないか
- 電話優先モードが利用できるか
特に新品のFAX機や初期化後のFAX機では、自動受信が標準設定になっていることがあります。取扱説明書で「受信設定」や「電話/FAX切替設定」の項目を確認すると改善できる場合があります。
まとめ|電話機とFAXを使い分けるには接続と設定確認が重要
電話機とFAX機を同じ回線で利用する場合、単純な分岐接続では思った通りに動作しないことがあります。基本は「電話回線をFAX機のLINE端子へ接続し、FAX機のTEL端子から電話機へ接続する」方法です。
それでもFAX機だけが鳴る場合は、FAX機の自動受信設定や呼出回数を確認しましょう。電話とFAXを確実に分離したい場合は、FAX専用番号を取得する方法が最も安定します。
接続方法と設定を正しく見直すことで、電話は電話機で、FAXはFAX機で受ける環境を作ることができます。


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