防犯カメラの設置工事や提案をしていると、「3画面表示」「5画面表示ができる録画装置はないか」と相談されることがあります。しかし、一般的な4分割や8分割表示はよく見かけても、3画面や5画面のような少し特殊な表示パターンは、実機を見たことがないというケースも少なくありません。
この記事では、防犯カメラ用録画装置における分割表示の仕組みや、3画面・5画面表示に対応する主なメーカー、実際の導入事例についてわかりやすく解説します。
防犯カメラの「3画面」「5画面表示」とは
防犯カメラの録画装置では、複数のカメラ映像を1台のモニターに同時表示する「分割表示機能」が搭載されています。
一般的には以下のような表示パターンが多く採用されています。
| 表示形式 | 用途例 |
|---|---|
| 1画面 | 特定カメラの拡大監視 |
| 4画面 | 店舗や事務所の基本監視 |
| 8画面・9画面 | 広範囲監視 |
| 16画面 | 大型施設や工場 |
その中で、3画面表示や5画面表示は、メイン画面を大きく表示しながら、残りのカメラを小窓表示するレイアウトとして採用されるケースがあります。
つまり、単純に「3台専用」「5台専用」という意味ではなく、表示レイアウトの一種として搭載されている場合が多いです。
3画面・5画面表示に対応する主なメーカー
防犯カメラ用DVRやNVRでは、比較的多くのメーカーがカスタム分割表示に対応しています。
特に以下のメーカーでは、3分割・5分割・6分割など柔軟な画面レイアウトを採用している機種があります。
- Panasonic(i-PRO)
- HIKVISION
- Dahua
- Canon
- TOA
- AXIS
- NSK
海外系メーカーのHIKVISIONやDahuaでは、比較的安価なモデルでも多彩な分割表示に対応していることが多く、店舗案件などで採用されるケースがあります。
一方で、国内メーカーでは業務用モデルに限定される場合もあり、事前の仕様確認が重要です。
実際によくある5画面表示のレイアウト
5画面表示では、中央または左側に大きなメイン映像を表示し、周囲に小画面を配置するパターンが一般的です。
例えば、店舗入口をメイン表示にして、レジ・通路・駐車場・バックヤードを小窓表示するといった使い方があります。
実際の監視現場では、すべてを均等サイズで表示するよりも、重要カメラを大きく映したいという要望が多く、このような特殊分割表示が選ばれています。
特に店舗監視では5画面表示の需要が比較的多い傾向があります。
古い録画装置では対応していない場合もある
古いDVRでは、1画面・4画面・9画面など固定パターンしか選択できない機種もあります。
そのため、「5画面表示が欲しい」という場合は、単純にチャンネル数だけで選ばず、表示モードの仕様確認が必要です。
特に安価なOEM製品では、カタログに詳細表示パターンが記載されていないこともあるため、メーカー資料やデモ画面確認が重要になります。
また、録画装置によってはライブ表示のみ5画面対応で、再生画面では非対応というケースもあります。
DVRとNVRで表示仕様が異なることもある
防犯カメラの録画装置には、アナログHD対応の「DVR」と、ネットワークカメラ用の「NVR」があります。
最近のNVRはCPU性能が向上しているため、より柔軟な画面レイアウトを搭載している傾向があります。
一方、古いDVRでは処理性能の制約から、特殊分割表示に対応していない場合があります。
そのため、現在新規提案するなら、将来的な拡張性も考えてNVR系を選択する業者も増えています。
仕様確認でチェックしたいポイント
3画面・5画面表示対応を確認する際は、以下のポイントを事前にチェックすると安心です。
- ライブ表示時の分割パターン数
- 再生画面でも同じ分割が可能か
- HDMI出力時の最大解像度
- カメラ増設時の表示変更
- スマホアプリ側の表示仕様
特に最近は、PCやスマホ側アプリでのみ自由レイアウト対応しているケースもあります。
現場によっては「モニター側で固定表示できるか」が重要になるため、用途確認も大切です。
まとめ
防犯カメラの3画面・5画面表示は、特殊な専用機ではなく、分割表示レイアウト機能の一種として搭載されているケースが多くあります。
HIKVISIONやDahuaなどの海外メーカーをはじめ、Panasonic(i-PRO)など業務用機器でも対応モデルがあります。
ただし、機種によって対応表示パターンが異なるため、チャンネル数だけでなく、ライブ表示仕様や再生画面仕様まで確認することが重要です。
実際の現場では、重要カメラを大きく表示する目的で5画面表示が選ばれるケースも多く、店舗監視などでは現在でも需要のある機能となっています。


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