EOS 90Dから中古15万円でCanonフルサイズへ乗り換えるなら?EOS R・RP・R6・5D Mark IVを比較

デジタル一眼レフ

Canon EOS 90Dからフルサイズへ乗り換え、自動車と風景、街のスナップ、風景写真を中心に撮るのであれば、単純に「新しいフルサイズほど良い」と考えるより、現在所有しているEFレンズをどう生かすかまで含めて選ぶことが重要です。

特にEF 50mm F1.8 STM、EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM、SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artはフルサイズ対応なので、ボディを変えることで本来の画角を生かせます。APS-CのEOS 90Dでは24-105mmが約38-168mm相当の画角でしたが、フルサイズなら24mm始まりとなり、愛車と風景を一緒に入れる写真や街歩きではかなり使いやすくなります。

中古ボディ+必要なアダプターを含めて15万円以内という条件なら、2026年8月時点ではEOS Rが最もバランスの良い候補です。約3030万画素のフルサイズセンサーを持ち、現在のEFレンズ資産を生かしながらRFマウントへ移行できます。一方、軽さ優先ならEOS RP、一眼レフの操作感を残したいならEOS 5D Mark IVも有力です。

予算15万円なら第一候補は中古EOS R

EOS RはCanonが2018年に発売したRFマウント初代のフルサイズミラーレスです。有効約3030万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、マウントアダプター EF-EOS Rを使えばEF・EF-Sレンズを装着できます。Canon EOS R基本情報[参照]

2026年8月末時点の中古市場では、EOS Rボディは11万円台から見つかる状況です。Canon純正の標準マウントアダプター EF-EOS Rは新品21,725円なので、例えばボディ約11万4,000円+アダプター約2万2,000円なら合計約13万6,000円となり、15万円以内に収められます。中古価格は個体の状態や在庫によって変動するため、購入時には改めて確認してください。EOS R中古価格[参照] マウントアダプター EF-EOS R[参照]

鉄道の高速連写を最優先する用途から、愛車、風景、街のスナップへ撮影対象が変わるのであれば、EOS Rの弱点になりやすい連写性能をそれほど重視する必要もありません。むしろ約3030万画素、フルサイズ、バリアングル液晶、RFマウントへの移行という点が今回の撮影ジャンルに合います。

EOS RにするとSIGMA 24-105mm F4 Artがかなり使いやすくなる

現在のレンズ構成でフルサイズ化の恩恵を最も感じやすいのは、SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artでしょう。「DG」はフルサイズ対応レンズなので、Canon EFマウント仕様であればフルサイズEOSでも使用できる設計です。

EOS 90DはAPS-Cなので、24-105mmを装着すると35mm判換算では約38-168mm相当の画角になります。望遠側には強いものの、愛車と背景の山や海、建物まで一緒に写したい場面では38mm相当だと狭く感じることがあります。

フルサイズへ移行すると同じレンズが本来の24-105mmとして使えます。24mmで車+風景、35~50mm付近で街のスナップ、70~105mmで車体の一部分や圧縮した風景という使い方ができ、一本でかなりの撮影をこなせます。

EF 50mm F1.8 STMもフルサイズで性格が変わる

EF 50mm F1.8 STMもフルサイズ対応レンズです。EOS 90Dでは約80mm相当の画角になるため、中望遠に近く、狭い街中では少し扱いにくいことがあります。

フルサイズでは文字どおり50mmの標準レンズとして使えます。街角のスナップ、愛車のディテール、人物と車を絡めた撮影、夕方や夜の撮影などに使いやすくなります。

F1.8まで開けられるため、背景をぼかして車のエンブレムやヘッドライトを目立たせたり、街灯のある夜の街でISO感度を上げすぎず撮ったりする用途にも向いています。今持っているレンズをそのまま使える点は、新たにRFレンズを購入するより大きな節約になります。

EF 70-300mmは使えるがEOS 90Dより望遠感は弱くなる

EF 70-300mm F4-5.6 IS II USMもフルサイズ対応なので、EOS Rシリーズへマウントアダプター経由で装着できます。ただし画角については注意が必要です。

EOS 90Dでは約112-480mm相当の画角になりますが、フルサイズでは70-300mm本来の画角になります。そのため鉄道を遠くから大きく撮っていた場合は「以前より寄れなくなった」と感じます。

反対に、今回のような風景や愛車撮影では70~300mmは十分活用できます。遠くの山を大きく見せたり、車と背景の距離感を圧縮したり、細部を切り取ったりする用途には非常に便利です。

EF-S 18-55mmだけはフルサイズ移行後の主力にならない

EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMはAPS-C専用レンズです。EOS RやEOS RPなどではマウントアダプター経由でEF-Sレンズを使用できますが、カメラ側が約1.6倍クロップの撮影になります。フルサイズセンサー全体を利用することはできません。

つまり「フルサイズへ移行したのに18-55mmを主力として使う」という運用はメリットが小さくなります。広角~標準域については、すでに所有しているフルサイズ対応のSIGMA 24-105mm F4 Artを使うほうが自然です。

なおEOS 5D Mark IVなどEFマウントのフルサイズ一眼レフにはEF-S 18-55mmを装着できません。フルサイズ移行後は18-55mmをEOS 90Dと一緒に残す、売却するなどの扱いを考えることになります。

EOS Rは約3030万画素で風景との相性が良い

風景写真では、細かな木々、建物、車体などを残したい場面が多いため、ある程度の画素数があるとトリミングもしやすくなります。EOS Rは約3030万画素なので、現在でも静止画用途には十分な解像度があります。

ただしEOS 90Dは約3250万画素なので、フルサイズへ変えれば画素数そのものが増えるわけではありません。EOS Rへの変更を「解像度を大幅に上げるための買い替え」と考えるのは適切ではありません。

違いを感じやすいのは、センサーサイズ、レンズ本来の画角、高感度撮影、被写界深度などです。特に24mmや50mmのレンズを本来の画角で使えることは、車・風景・スナップでは大きなメリットになります。

EOS RPならさらに安く、軽くフルサイズ化できる

予算をできるだけ残したい場合はEOS RPも候補です。約2620万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、RFマウントを採用しています。マウントアダプターを使えばEF・EF-Sレンズを使用できます。Canon EOS RP仕様[参照]

2026年8月29日時点では中古7万円台後半からの出品例があり、専門店でも9万円台の中古品が確認できます。そこへ約2.2万円のマウントアダプターを追加しても、15万円の予算にはかなり余裕があります。EOS RP中古相場[参照]

余った予算をバッテリー、SDカード、三脚、PLフィルターなどへ回せるのがメリットです。愛車と風景を撮る場合、PLフィルターはボディの性能とは別の意味で効果が大きく、車体やガラス、濡れた路面などの反射を調整できる場合があります。

EOS RPとEOS Rならどちらを選ぶ?

項目 EOS R EOS RP
センサー フルサイズ フルサイズ
有効画素数 約3030万画素 約2620万画素
マウント RF RF
EFレンズ アダプターで使用可能 アダプターで使用可能
特徴 画素数・EVF・操作系に余裕 小型軽量・中古価格が安い
今回の用途 風景・愛車撮影を重視するなら有力 街歩きと軽さを重視するなら有力

車と風景をしっかり作品として撮り、トリミングの余裕も欲しいならEOS Rを優先したいところです。反対に街へカメラを持ち出す頻度を増やしたいなら、EOS RPの小ささと軽さには魅力があります。

EOS R8は非常に魅力的だが中古15万円では厳しい

現在の性能まで考えるとEOS R8は魅力的です。約2420万画素フルサイズCMOSセンサー、DIGIC X、デュアルピクセルCMOS AF IIを搭載し、本体はバッテリー・カード込み約461gです。電子シャッターでは条件付きながら最高約40コマ/秒にも対応しています。Canon EOS R8仕様[参照]

しかし2026年8月末の中古市場では、状態Bクラスで17万1,000円程度の出品例があり、ボディだけですでに15万円を超えています。さらに既存EFレンズを使うならマウントアダプター代も必要です。EOS R8中古価格[参照]

予算を2~4万円程度増やせるのであれば検討価値は高いものの、「総額15万円」を守るなら無理にR8を選ばずEOS Rへ回したほうが現実的です。

中古EOS R6は15万円付近まで下がっているが総額では予算オーバーしやすい

初代EOS R6も中古価格が下がり、2026年8月末には最安14万円台前半の出品があります。約2010万画素フルサイズセンサー、デュアルピクセルCMOS AF II、最高約20コマ/秒の電子シャッター連写、ボディー内手ブレ補正を備えた高性能機です。EOS R6中古価格[参照]

特にボディー内手ブレ補正は、手持ちの風景や夕方のスナップではEOS R、RP、R8にはない魅力です。しかし14万3,000円程度の個体を買っても、純正マウントアダプターを追加すれば約16万5,000円になります。

また風景中心であればEOS Rの約3030万画素に対してR6は約2010万画素です。R6はAF、連写、手ブレ補正では強いものの、今回の静止した車・街・風景という用途では必ずしもR6でなければならないわけではありません。

一眼レフを続けるならEOS 5D Mark IVも非常に合理的

ミラーレスへ移行する必要がないのであれば、EOS 5D Mark IVは今でも強力な選択肢です。有効約3040万画素のフルサイズセンサーを搭載したCanon EFマウントの一眼レフで、EF 50mm F1.8 STM、EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM、EFマウント版SIGMA 24-105mm F4 Artをアダプターなしで装着できます。

2026年8月末の価格.comでは中古最安値が約10万9,300円から確認でき、専門店でも15万円前後の整備済み個体などがあります。個体差が大きいのでシャッター回数や修理履歴、保証の有無を比較して選ぶ必要があります。EOS 5D Mark IV中古価格[参照]

EOS 90Dから持ち替えても操作感に馴染みやすく、光学ファインダーを好む場合には魅力的です。既存レンズへ追加費用がほぼ必要ないため、純粋なコストパフォーマンスも高いといえます。

ただし今からシステムを変えるならRFマウントのほうが将来性は高い

5D Mark IVの弱点は画質ではなく、システムの世代です。Canonの現在のレンズ交換式カメラはRFマウントが中心で、新しいレンズもRF系が主流になっています。

EOS Rを購入してEFレンズをアダプターで使えば、今は手持ちレンズを利用しながら、将来的にRF35mm、RF50mm、RF24-105mmなどへ少しずつ交換できます。

そのため「この先も5年以上Canonを使う」「今後新しいレンズも買っていきたい」という場合はEOS R、「EFレンズを最後まで安く使い切りたい」という場合は5D Mark IVという分け方が分かりやすくなります。

愛車撮影ではフルサイズ+24mmがかなり役立つ

車を風景と組み合わせて撮影するときは、車だけでなく周囲の景色をどれだけ入れられるかが重要です。狭い駐車場、山道の展望スペース、海沿いなどでは撮影者が自由に後ろへ下がれないこともあります。

EOS 90D+24-105mmでは広角端が約38mm相当なので、車全体と背景を同時に入れるには距離が必要です。フルサイズでは24mmをそのまま使えるため、同じ場所からより広い範囲を写せます。

ただし広角で車へ近づきすぎると、近い側が大きく、遠い側が小さく写る遠近感が強くなります。車の形を自然に見せたい場合は35~70mm付近まで下がって撮るなど、狙う表現に応じて焦点距離を変えるとよいでしょう。

街のスナップなら重量も重要になる

スペックだけを比較すると大きく重いカメラにも魅力がありますが、スナップでは「持って出掛けるかどうか」が画質以上に重要になることがあります。

5D Mark IVはボディだけでも約800gある一方、EOS RPはかなり小型軽量です。ただしSIGMA 24-105mm F4 Art自体が大きく重いレンズなので、軽いボディを選んでも組み合わせ全体はそれなりの重量になります。

街歩き用として将来的にRF50mm F1.8 STMなどの小型レンズを追加すると、EOS R系へ移行したメリットが分かりやすくなります。車・風景ではSIGMA 24-105mm、スナップでは小型単焦点という2本体制も使いやすい構成です。

90Dからフルサイズにすると必ず画質が劇的に上がるわけではない

EOS 90Dは約3250万画素を持つ高性能APS-C機です。そのため明るい昼間にISO100で撮影し、十分良いレンズを使った風景写真では、フルサイズへ変更しただけで写真が別物になるほど劇的に解像度が上がるとは限りません。

フルサイズ移行のメリットは、同じ画角・同じ構図での高感度性能や階調、浅い被写界深度を作りやすいこと、そしてフルサイズ対応レンズを本来の画角で使えることにあります。

今回の所有レンズでは特に24-105mmと50mmの使い勝手が変わるため、スペック表以上に撮影スタイルへ影響する可能性があります。

EOS 90Dをすぐ手放さず2台体制にする方法もある

フルサイズ購入後もEOS 90Dをすぐ売却する必要はありません。70-300mmをEOS 90Dへ装着すれば約112-480mm相当の画角になるため、鉄道、飛行機、野鳥など望遠が必要な場面では依然として便利です。

一方、EOS Rには24-105mmや50mmを付け、車、風景、スナップへ使えます。APS-Cを望遠担当、フルサイズを広角~標準担当にすれば、それぞれの長所を利用できます。

しばらく2台使ってみて本当に90Dを使わなくなってから売却すれば、「フルサイズにしたら望遠が足りなくなった」という後悔も避けやすくなります。

予算15万円でのおすすめ順位

順位 機種 おすすめする理由 注意点
1 EOS R 約3030万画素、RFマウント、既存EFレンズを活用でき、風景・車・スナップとのバランスが良い EFレンズにはアダプターが必要
2 EOS 5D Mark IV 約3040万画素、EFレンズを直接使用可能、予算内で買いやすい 大きく重い、今後はRFシステムが中心
3 EOS RP 安価で軽量、余った予算をアクセサリーやレンズへ回せる EOS Rより画素数や基本性能を抑えたモデル
4 EOS R6 IBISとAFが強力、動体にも強い アダプター込みでは15万円を超えやすい、約2010万画素
5 EOS R8 新しいAF、軽量、高感度性能など魅力が大きい 現在の中古相場では予算15万円を超える

中古価格は2026年8月末時点の参考で、状態・付属品・保証によって大きく変わります。安い個体だけを狙うのではなく、保証のある中古専門店も含めて比較するのがおすすめです。

中古ボディ購入時に確認したいポイント

中古カメラでは外観の傷だけでなく、センサー、シャッター、液晶、ファインダー、ダイヤル、カードスロットなどを確認します。一眼レフならシャッター回数も判断材料になります。

ミラーレスでも、センサーに大きな傷がないか、端子やマウントが正常か、バッテリーや充電器が付属しているかを確認してください。EOS Rシリーズで現在のEFレンズを使うなら、マウントアダプター EF-EOS Rの予算も忘れないようにします。

SIGMAなどサードパーティー製EFレンズについては、アダプター経由での動作状況をレンズメーカーの対応情報でも確認するとより確実です。Canonも他社製レンズで生じた不具合についてはレンズメーカーへの確認を案内しています。

今回の用途ならボディだけでなくレンズの画角変化を重視したい

EOS 90Dからフルサイズへ移行する最大のポイントは、「フルサイズという肩書き」そのものではなく、所有しているフルサイズ対応レンズが本来の画角へ戻ることです。

特にSIGMA 24-105mm F4 Artが24mmから使えること、EF 50mm F1.8 STMが80mm相当ではなく自然な50mmになることは、愛車、街、風景という新しい撮影対象に非常によく合っています。

そのためレンズを買い直さず15万円で撮影ジャンルを変えるなら、中古EOS R+純正EF-EOS Rアダプターという構成が最も無理の少ない選択です。

まとめ:中古15万円ならEOS Rが最有力、EF資産重視なら5D Mark IVも魅力

EOS 90DからCanonのフルサイズへ移行し、今後は愛車と風景、街のスナップ、風景写真を中心に撮るのであれば、中古15万円という予算ではEOS Rを第一候補にするとバランスが取りやすいでしょう。

EOS Rは約3030万画素のフルサイズセンサーを搭載し、2026年8月末現在は中古11万円台から見つかります。純正マウントアダプター EF-EOS Rを加えても15万円以内を狙えるため、EF 50mm F1.8 STM、EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM、SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artという現在の資産をそのまま生かせます。

特にSIGMA 24-105mmがAPS-C時代の約38-168mm相当から本来の24-105mmになるため、愛車と景色を組み合わせる撮影ではフルサイズ化のメリットを実感しやすいはずです。50mm F1.8も標準レンズとして街のスナップに使いやすくなります。

光学ファインダーが好きでRFレンズへ移行する予定がないなら、中古EOS 5D Mark IVも非常に合理的です。軽量さと価格を優先するならEOS RP、予算を17~20万円程度まで広げられるならEOS R6やR8まで候補を増やせます。

一方、EOS 90Dは現在でも高画素で望遠に強いカメラです。70-300mm使用時の約112-480mm相当という利点もあるため、すぐ売却せず、EOS Rを車・風景・スナップ、EOS 90Dを望遠撮影という2台体制で試してから整理する方法も失敗しにくい選択です。

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