SONYのBMC-100は、1983年に発売された家庭向け一体型ビデオカメラとして有名ですが、それ以前にもテレビ番組やイベント映像、個人撮影と思われる動画が存在しています。
そのため、「BMC-100以前はどうやって撮影していたのか?」「1978年や1982年の映像は業務用カメラだったのか?」と疑問に思う人も多いでしょう。
この記事では、1980年代前半以前の映像撮影事情や、当時使われていた機材、家庭用ビデオカメラ誕生前の録画方法についてわかりやすく解説します。
SONY BMC-100は『初の家庭用ビデオカメラ』ではあるが…
BMC-100は、カメラと録画機を一体化した家庭向けビデオカメラとして有名です。
ただし、「それ以前に家庭用ビデオ撮影が存在しなかった」という意味ではありません。
それ以前はカメラと録画機が別だった
BMC-100以前の家庭用ビデオ機器では、カメラ部分とビデオデッキ部分が分離していました。
肩掛け型の録画機へケーブル接続して撮影するスタイルが一般的でした。
つまり、撮影自体は1970年代から可能でしたが、非常に大型で高価だったのです。
一般家庭にはまだ普及していなかった
1970年代後半の家庭用ビデオ機器は、現在の感覚では非常に高額でした。
機材一式で数十万円以上するケースもあり、一般家庭ではかなり裕福な層や映像マニア向けでした。
1978年や1982年の映像は何で撮影されたのか
当時の映像は、用途によって使われる機材が大きく異なっていました。
テレビ番組・企業映像・イベント記録・個人撮影で、それぞれ撮影環境が違います。
テレビ局や関係者は業務用機材を使用
1970年代後半〜1980年代前半のテレビ映像は、多くが業務用ビデオカメラで撮影されていました。
ENGカメラ(Electronic News Gathering)と呼ばれる大型業務機材が主流で、放送局や制作会社が使用していました。
特にイベント記録やロケ映像では、U-maticなどの業務用VTRシステムが使われることもありました。
個人撮影でもビデオ機器は存在した
一方で、一般向けのビデオカメラも完全に存在しなかったわけではありません。
SONYやJVCなどは1970年代後半から家庭向けポータブルビデオ機器を販売していました。
ただし現在のような小型機ではなく、肩掛け録画機と別体カメラを組み合わせる大型システムでした。
当時の家庭用ビデオ撮影はどれくらい大変だった?
現在のスマートフォン撮影と比べると、当時の家庭用ビデオ撮影はかなり大掛かりでした。
そのため、1978年や1982年の家庭撮影映像が残っているだけでも、当時としては珍しいケースと言えます。
録画機を肩にかけて撮影していた
当時は、カメラと録画デッキをケーブルで接続し、録画機を肩から下げて使うスタイルが一般的でした。
例えばSONYのBetamax系ポータブル録画機では、かなり重量がありました。
長時間撮影するだけでも相当な体力が必要だったと言われています。
画質も現在より大きく劣っていた
当時の家庭用ビデオは、ノイズや色ズレも多く、現在のデジタル映像とは大きく異なります。
しかし逆に、その独特な質感が「昭和映像らしさ」として現在では懐かしさを感じる要素にもなっています。
フィルム撮影だった可能性もある
1978年頃の映像では、ビデオではなくフィルム撮影の可能性もあります。
特に8mmフィルムは一般家庭でも広く使われていました。
8mmフィルム文化がまだ強かった時代
1970年代後半までは、家庭映像といえば8mmフィルムが主流でした。
旅行・運動会・家族記録などをフィルムカメラで撮影し、映写機で上映する文化がありました。
YouTube映像はデジタル化されている
現在YouTubeで見られる古い映像の多くは、後年デジタル変換されたものです。
そのため、元がフィルムなのかビデオなのかは、映像の質感やノイズ特徴を見ると判断しやすい場合があります。
BMC-100が画期的だった理由
BMC-100が注目されたのは、「家庭用として現実的なサイズ感になった」という点です。
それ以前にも撮影機材は存在しましたが、一般家庭で扱うにはかなりハードルが高いものでした。
一体型で扱いやすくなった
BMC-100では、カメラと録画機が一体化され、持ち運びが大幅に簡略化されました。
これによって、家庭用ビデオ撮影が一気に普及していきます。
『ホームビデオ時代』の入口だった
1980年代後半になると、さらに小型化が進み、Video8やVHS-Cなどが普及します。
現在の「家庭で気軽に動画撮影する文化」の原点とも言える時代でした。
まとめ
SONY BMC-100以前でも、映像撮影自体はすでに行われていました。
1978年や1982年の映像は、テレビ局や関係者による業務用ビデオ機材、あるいは高価な家庭用別体型ビデオシステム、場合によっては8mmフィルムで撮影されていた可能性があります。
当時の家庭用ビデオ機器は現在とは比べものにならないほど大型で高価でしたが、BMC-100の登場によって一体型ビデオカメラ時代が本格化しました。
そのため、古い映像を見る時は「どんな機材で、どんな苦労をして撮影されたのか」という背景を知ると、さらに興味深く感じられるでしょう。


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