アパートやマンションなどでパソコンを使っていると、キーボードのタイピング音が隣室や階下へ響かないか気になることがあります。静音タイプのキーボードを選んだ場合、さらにデスクマットや防振マットを敷く必要があるのでしょうか。
結論からいえば、静音キーボードを軽い力でタイピングするのであれば、最初からマットを用意する必要性はそれほど高くありません。まずキーボード単体で使用し、机に伝わる振動や低い打鍵音が気になる場合にマットを追加する方法が合理的です。
ただし、キーそのものから発生する音と、キーボードから机へ伝わる振動音では対策方法が異なります。集合住宅で音を抑えたい場合は、この違いを理解しておくと必要以上に防音用品を購入せずに済みます。
静音キーボードでもマットを敷く意味はある?
キーボードの下へマットを敷く最大のメリットは、キーの音を直接消すことではなく、キーボードから机へ伝わる振動を弱められることです。
タイピングすると、キーを押した衝撃がキーボード本体から机へ伝わります。硬い天板では机自体がわずかに振動し、「コトコト」「ゴトゴト」という低めの音として聞こえることがあります。厚みと弾力のあるマットを間に入れると、この振動をある程度抑えられます。
一方、「カチャカチャ」というキーそのものの動作音については、マットを敷いても劇的には小さくなりません。この部分については、静音設計のキーボードを選ぶことのほうが効果的です。
BUFFALO BSKBU345BKならまずマットなしで試してよい
BUFFALOのBSKBU345BKは、USB Type-A接続の日本語109キー仕様で、静音性を意識した有線キーボードです。そのため、一般的なキーボードから交換するだけでも打鍵音を抑える効果が期待できます。
特に普段からキーを強く底まで叩きつけるようなタイピングをしていない場合は、キーボードが届いた段階ではマットを買わず、そのまま数日使用して確認するのがおすすめです。
実際に使ってみて「キーの音は静かなのに机からコトコト響く」「Enterキーやスペースキーを押したときだけ振動を感じる」といった問題があれば、その段階でデスクマットを追加すれば十分でしょう。
アパートで問題になりやすいのは打鍵音より振動音
集合住宅では、空気中を伝わる音だけでなく、机や床、壁などの構造物を通じて伝わる振動にも注意する必要があります。
例えば机が壁へぴったり接触している状態でタイピングすると、キーボードから机へ伝わった振動が壁へ伝わる可能性があります。マットを購入する前に、机と壁の間に少し隙間を作るだけでも改善することがあります。
また、机の脚が硬い床へ直接接触している場合には、キーボードだけでなくマウス操作や机上の物を置いたときの振動まで床へ伝わります。この場合はキーボードマットだけを厚くするより、机の脚と床の間の防振も検討したほうが効果的な場合があります。
マットが必要か簡単に確認する方法
購入前にできる簡単な確認方法があります。まず普段どおりにキーボードを使用し、キーを押したときに机へ手を添えてみます。机の天板に「トントン」という振動を感じるようなら、マットを追加する意味があります。
次に、試しに厚手のタオルなどをキーボードの下へ敷いて、同じ強さでタイピングしてみます。これで低い打鍵音が明らかに小さくなるなら、デスクマットや防振マットでも改善が期待できます。
ただしタオルはキーボードが不安定になりやすいため、あくまで効果を確認するための一時的なテストとして使います。常用するなら、滑りにくく安定したマットのほうが適しています。
防音目的ならどんなキーボードマットを選ぶ?
防振を目的に選ぶ場合、単に「デスクマット」と書かれている商品なら何でも同じというわけではありません。薄く硬いプラスチック製マットは机の保護には便利ですが、振動対策としての効果は限定的です。
おすすめしやすいのは、ゴム、天然ゴム、発泡ゴム、厚めのウレタンなど、ある程度弾力のある素材です。一般的な大型マウスパッドのように、表面が布で裏側がゴムになっているタイプも使いやすいでしょう。
キーボードだけを置くならキーボードより一回り大きいサイズで十分です。マウスの操作音もまとめて抑えたい場合は、キーボードとマウスの両方を載せられる大型デスクマットが便利です。
選ぶときに確認したいポイント
- 素材:ゴムやウレタンなど弾力性があるもの
- 厚さ:極端に薄いものより数mm程度の厚みがあるもの
- サイズ:キーボード全体が余裕を持って載るもの
- 滑り止め:タイピング中にキーボードごと動かないもの
- 表面:手首が触れても不快になりにくいもの
特定の商品にこだわる必要はなく、「防音専用品」だけでなく厚手の大型マウスパッドから探すと、比較的安価な選択肢も見つけやすくなります。
厚いマットほど静かになるとは限らない
防音目的だからといって、極端に厚いスポンジを敷けばよいわけではありません。柔らかすぎるとキーボードが沈み込み、タイピング時に本体がぐらつく可能性があります。
キーボードが不安定になると、入力しにくくなるだけでなく、無意識に強くキーを押してしまうこともあります。静音性と使いやすさのバランスが重要です。
通常はデスクマットや大型マウスパッドとして販売されている程度の厚さから試し、それでも机への振動が気になる場合に追加対策を考えるのがよいでしょう。
深夜に使うならスペースキーとEnterキーにも注意
文字キーを静かに入力できていても、スペースキー、Enterキー、Backspaceキーなどの大型キーだけ音が目立つことがあります。
文章入力ではスペースキーやEnterキーを頻繁に使用するため、通常の文字キーよりこちらの音が気になるケースもあります。静音キーボードを購入したら、まず夜間の静かな部屋で大型キーを含めて入力してみると判断しやすくなります。
大型キーを強く叩かないだけでも音はかなり変わります。マットを購入する前に、普段より少し軽く押す入力方法を試す価値があります。
キーボード以外の音も確認しておく
パソコン作業では、意外にもキーボード以外から大きな音が発生していることがあります。マウスを机へ置き直す音、クリック音、椅子を動かす音、机へスマートフォンや飲み物を置く音などです。
例えば静音キーボードに交換してタイピング音が小さくなると、それまで気にならなかったマウスのクリック音が目立つことがあります。この場合は静音マウスを利用したり、大型デスクマットの上でマウスを操作したりする方法が有効です。
アパートでの騒音対策では、一つの機器だけを徹底的に静音化するより、パソコン周辺で発生している音を全体的に確認したほうが効率的です。
隣室への音が心配なら机の設置場所も重要
壁が薄い住宅では、キーボード選びと同じくらい机の位置が重要になることがあります。隣室との境界壁へ机を密着させているなら、数cm離して設置するだけでも振動が直接伝わりにくくなります。
可能であれば、隣室との境界壁ではなく室内側の壁へ机を配置する方法もあります。ただし部屋の間取りによって難しい場合もあるため、無理に家具を移動する必要はありません。
また机がぐらついていると、弱いタイピングでも振動音が発生しやすくなります。脚のアジャスターなどを調整して、机そのものを安定させることも静音化につながります。
マットを買う前に試したい静音対策
新しい静音キーボードを購入したのであれば、最初から追加費用をかける必要はありません。次の順番で確認すると無駄が少なくなります。
- まず静音キーボードだけで使用する
- 普段どおりの力でタイピングして音を確認する
- 机に手を当てて振動が伝わっていないか確認する
- 気になる場合はタオルなどで一時的に防振効果を試す
- 改善するようなら厚手のデスクマットを購入する
- それでも響く場合は机の壁との接触や脚部分を確認する
この順番なら、「せっかくマットを買ったのにほとんど変化がなかった」という失敗を避けやすくなります。
まとめ:静音キーボードならマットは後から追加しても遅くない
静音キーボードを使用し、もともとタイピングする力も弱いのであれば、キーボードマットは必須ではありません。まずキーボード単体で試してから判断するのがおすすめです。
実際に使用してみて、キーそのものは静かなのに机から「コトコト」と響く場合には、ゴムやウレタンなどの弾力があるデスクマットや大型マウスパッドを追加すると振動を軽減できる可能性があります。
また、集合住宅ではキーボードだけでなく、机と壁の接触、机のぐらつき、マウスや椅子などから発生する音も影響します。まず静音キーボードを使って実際の音を確認し、問題が残っている部分だけを順番に対策するのが、費用を抑えながら静かなパソコン環境を作る方法です。


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