VXE MAD R Majorをファームウェア更新したあと、2.4GHzワイヤレスでは使えるのにUSBケーブルで接続すると認識されない、というトラブルが起こることがあります。特にV3.01前後のファームウェアについては、海外のユーザーコミュニティでも有線接続が利用できなくなったという報告と、ファームウェアを書き直すことで復旧したという報告があります。
この症状では、単純なUSBケーブルの故障だけでなく、マウス本体のファームウェア更新が正常に完了していない、または更新後にUSB接続側が正常動作していない可能性も考える必要があります。ここではVXE MAD R Majorが有線で認識されなくなった場合に確認したいポイントと、ファームウェアを書き直す方法を順番に解説します。
VXE MAD R Majorは本来USB有線接続に対応している
まず確認しておきたいのは、VXE MAD R Major自体が有線接続に対応したマウスであるという点です。メーカーの製品情報でもMAD R Majorは有線/2.4GHz接続に対応するモデルとして案内されています。したがって、ファームウェア更新前には有線で使えていたのに更新直後から認識されなくなったのであれば、仕様ではなく何らかの不具合を疑うのが自然です。
ATK公式のVXE MAD Rシリーズ製品ページでも、MAD R MajorはPAW3950センサー、Nordic 52840、最大8000Hzのポーリングレートなどを備え、有線接続にも対応するとされています。製品仕様を確認したい場合はATK公式VXE MAD Rシリーズ製品ページ[参照]を確認できます。
なお、ワイヤレスでは正常に動作している場合、センサーやメイン基板が完全に故障しているとは限りません。USBケーブル、USBポート、Windows側のUSB認識、そしてマウス本体のファームウェアを切り分けて調べることが重要です。
V3.01更新後の有線認識トラブルはほかのユーザーからも報告されている
VXE MAD Rシリーズでは、V3.01系ファームウェアへの更新後に有線接続が使えなくなったというユーザー報告があります。その中には、ATK HUBのデスクトップ版を利用してファームウェアを書き直したところ復旧した、という事例も確認できます。
重要なのは、必ずしも旧ファームウェアへダウングレードしなければ直らないわけではないという点です。同じV3.01を再度書き込むことで復旧したという報告もあるため、いきなり古いファームウェアを無理に書き込むより、まず正しい機種用ファームウェアの再書き込みを試す方が安全です。
ただし、これらはユーザーによる復旧事例であり、すべての個体で同じ方法が成功するとは限りません。ファームウェア更新中にUSBケーブルを抜いたりPCを終了したりすると、さらに復旧が難しくなる可能性があります。
最初にUSBケーブルとUSBポートを切り分ける
ファームウェアを書き直す前に、USB接続そのものに問題がないか確認します。USB-Cケーブルには充電専用のものもあるため、データ通信対応ケーブルを使用してください。可能であれば付属ケーブル、または別のデータ通信対応USBケーブルで試します。
次に、USBハブやモニターのUSB端子などを経由せず、PC本体のUSBポートへ直接接続します。デスクトップPCなら前面端子だけでなく背面のマザーボード直結USB端子も試すと切り分けやすくなります。
例えば「2.4GHzでは正常」「USBケーブルを挿すと充電ランプは点灯する」「しかしWindowsではマウスとして認識されない」という状態なら、電力は供給されていてもUSBデータ通信部分だけが正常に動いていない可能性があります。一方、別ケーブルに交換しただけで認識するならファームウェアではなくケーブルが原因だった可能性が高くなります。
Windowsがマウスを認識しているかデバイスマネージャーで確認する
Windowsでは、画面上でマウスポインターが動かなくてもUSB機器としては検出されている場合があります。VXE MAD R MajorをUSBケーブルで接続した状態で「デバイスマネージャー」を開き、「マウスとそのほかのポインティング デバイス」「ヒューマン インターフェイス デバイス」「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」などを確認します。
ケーブルを抜き差しした瞬間に一覧が変化する場合、Windows側では何らかのUSBデバイスとして認識できている可能性があります。「不明なUSBデバイス」などが現れる場合も、ファームウェア復旧の手掛かりになります。
逆に、複数のデータ通信対応ケーブルと複数のUSBポートを使ってもデバイスマネージャーにまったく変化がない場合は、ファームウェアだけでなくUSB端子や基板側の故障も候補になります。
ATK HUBからファームウェアを再度書き込む方法を試す
V3.01への更新直後に有線接続だけが使えなくなった場合は、ATK HUBを利用してマウス本体のファームウェアを再度書き込む方法が有力な復旧手段になります。ユーザー報告では、Web版ではなくWindows用のATK HUBデスクトップアプリから再書き込みして復旧した例があります。
このとき、2.4GHz接続でマウスを操作できるなら、その状態でATK HUBを起動して必要なファームウェアを準備しておきます。その後、更新画面の指示に従ってUSBケーブルでマウスを接続します。有線状態ではカーソルが動かないこともあるため、必要ならキーボードのTabキー、Enterキー、矢印キーなどを使って画面を操作します。
実際にV3.01更新後に有線接続が使えなくなったユーザーからは、ATK HUBのデスクトップ版を使ってV3.01を書き直したところ復旧したという報告があります。つまり「有線で普通のマウスとして動かない=ファームウェア更新ツールからも絶対に検出できない」とは限りません。
再書き込みするときの注意点
機種違いのファームウェアを書き込まないことが非常に重要です。VXE MAD RシリーズにはMAD R、MAD R+、MAD R Major、MAD R Major+など複数モデルがあります。名称が似ていますが、必ず自分が所有しているモデル用のファームウェアであることを確認してください。
また、更新中はUSBケーブルを抜かず、PCをスリープさせないようにします。ノートPCならACアダプターを接続しておくと安心です。ファームウェア書き込み中に通信が途切れると、マウスがさらに認識されにくい状態になる可能性があります。
旧ファームウェアへのダウングレードは最後の選択肢にする
ネット上では「以前のバージョンへ戻す」という解決方法も見つかります。しかし、現在のファームウェアとマウスのハードウェアリビジョンによっては、古いファームウェアが適合するとは限りません。そのため、最初から非公式サイトで見つけた古いファームウェアを書き込む方法はおすすめできません。
まずは現在使用しているモデルに対応する公式ファームウェアを入手し、同じバージョンの再書き込みを試すのが無難です。それでも改善しない場合に、メーカーが正式に提供している旧バージョンが存在し、ダウングレード可能であることを確認したうえで検討します。
特にMAD RとMAD R Major、MAD R+とMAD R Major+を取り違えないよう注意してください。「名前が似ているから動くだろう」と別モデル用ファームウェアを書き込むことは避けるべきです。
マウス本体とドングルのファームウェアは別物として考える
VXE MAD Rシリーズではマウス本体だけでなく、ワイヤレスレシーバー側にもファームウェアが関係します。そのため、ATK HUB上に複数の更新項目が表示された場合は、どちらを更新しているのかを確認する必要があります。
今回のように「2.4GHzでは使えるが有線では使えない」という症状では、まずマウス本体側のUSB接続・ファームウェアを重点的に確認します。ワイヤレス通信が正常だからといって、本体側ファームウェアが完全に正常とは断定できません。
反対に、ファームウェア更新後からワイヤレスだけ接続できない場合は、マウスとレシーバーのファームウェアの組み合わせやペアリング状態も確認対象になります。症状によって切り分けることが大切です。
再書き込みできない場合はメーカーサポートを利用する
ATK HUBでもUSB接続のマウスをまったく検出できず、別のPC・USBポート・ケーブルでも同じ場合は、無理に非公式のフラッシュツールなどを使用するよりメーカーや販売店へ相談する方が安全です。ATK公式サイトでは製品トラブルについてサポートを案内しており、問い合わせ時には注文番号、製品モデル、症状が分かる写真や動画などを用意すると確認がスムーズです。
特に保証期間内であれば、自分で特殊な書き換え作業を続ける前に保証対応の可否を確認しておくことをおすすめします。ATK公式のMAD Rシリーズ製品ページからサポート情報を確認できます。ATK公式サイト[参照]
問い合わせる際は「VXE MAD R Major」「更新前のバージョン」「更新したV3.01」「2.4GHzでは使用可能」「USB有線接続ではWindowsおよびATK HUBに認識されるか」といった情報を整理して伝えると、原因を切り分けてもらいやすくなります。
まとめ:V3.01後に有線で認識しないなら再書き込みを検討する
VXE MAD R Majorは本来、有線接続と2.4GHzワイヤレス接続に対応しています。そのため、V3.01などのファームウェア更新直後から有線だけ認識しなくなった場合は、単純な仕様変更と決めつけず、USB接続とファームウェアの両方を確認する必要があります。
まずデータ通信対応USBケーブル、別USBポート、別PC、Windowsのデバイスマネージャーを確認します。それでも更新直後から有線のみ使えない場合は、ATK HUBのデスクトップ版を利用し、正しいMAD R Major用ファームウェアを再度書き込む方法を検討できます。V3.01を再書き込みすることで有線接続が復旧したユーザー事例もあります。
一方、別モデル用ファームウェアの書き込みや、出所の分からないファームウェアを使った強制的なダウングレードにはリスクがあります。公式ファームウェアでも復旧できず、USB接続時にPCからまったく検出されない場合は、ハードウェア故障も含めてメーカーまたは購入店のサポートへ相談するのが安全です。


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