2年返却プログラムのスマホはSIMを古い端末で使っても大丈夫?SIM差し替えと返却時の注意点を解説

スマートフォン

スマートフォンを2年程度で返却する購入プログラムを利用すると、購入した端末とSIMカードは常にセットで使わなければならないのか、古いスマホへSIMを戻しても問題ないのか迷うことがあります。

結論からいうと、端末の返却プログラムとSIM・回線契約は必ずしも一体ではありません。実際、ドコモの「いつでもカエドキプログラム」のように、回線契約がなくても加入・利用できる返却プログラムもあります。そのため、対応するSIMであれば購入したスマホとは別の端末へ差し替えて利用できるケースがあります。ただし、通信会社、料金プラン、SIMの種類、端末の対応周波数などによって条件が異なるため、単純にどの端末でも自由に差し替えられるとは限りません。

2年返却プログラムとSIMカードは別々に考える

いわゆる「2年返却プログラム」は、スマートフォン本体の購入代金と返却条件に関する仕組みです。一定期間後に対象端末を返却して条件を満たすことで、その後の機種代金の一部が支払い不要になる、といった仕組みが一般的です。

一方、SIMカードは電話番号や通信サービスを利用するためのものです。そのため、「返却プログラムで買った端末だから、その端末にSIMを入れ続けなければならない」とは限りません。

例えばドコモの「いつでもカエドキプログラム」は、公式案内で回線契約がなくても加入・利用でき、回線解約後も利用可能とされています。つまり少なくともこのプログラムでは、プログラムの対象となる「購入した端末」と、実際に日常的に通信する「回線」を分けて考えることができます。[参照]

新しいスマホが届いたら最初にSIMを入れないといけない?

端末購入後に必ずその新端末へSIMを入れなければ返却プログラムが成立しない、という一般的なルールがあるわけではありません。端末単体で購入できる返却プログラムも存在するためです。

ただし、新規契約・MNP・機種変更などでSIMや回線の切り替え手続きも同時に行った場合は話が別です。新しいSIMの開通処理、回線切り替え、APN設定、eSIMのダウンロードなどが必要になることがあります。この部分は契約した通信会社の手順に従う必要があります。

また、新しい端末が正常に動作するかを確認する意味では、一度SIMを入れて通話・モバイルデータ通信・SMSなどをテストしておくと安心です。初期不良やSIMとの相性、設定上の問題を早い段階で発見しやすくなります。

古いスマホと新しいスマホでSIMを入れ替えて使える条件

物理SIMを使っている場合、SIMのサイズと通信仕様が両方のスマートフォンに対応していれば、差し替えて利用できることがあります。現在のスマートフォンではnanoSIMが一般的ですが、古い端末ではSIMサイズが異なる場合もあります。

さらに重要なのが通信会社への対応です。同じnanoSIMが挿入できても、その端末が契約している通信会社の周波数帯やVoLTEなどに対応していなければ、通信できなかったり、一部の場所で電波をつかみにくくなったりする可能性があります。

例えば「外出するときは新しいスマホ、自宅では古いスマホ」のように1枚の物理SIMを入れ替えること自体は、対応条件を満たしていれば可能な場合があります。ただし頻繁な抜き差しはSIMカードやSIMトレイを傷める原因になるため、毎日のように交換する使い方にはあまり向いていません。

eSIMの場合は物理SIMのように簡単には入れ替えられない

注意したいのがeSIMです。eSIMはスマートフォン本体に通信契約情報をダウンロードして利用する仕組みなので、物理SIMのようにカードを抜いて別のスマートフォンへ挿すことはできません。

端末を変更する場合は、通信会社が提供するeSIM転送機能や再発行などの手続きが必要になる場合があります。そのため、古いスマホと新しいスマホを頻繁に行き来する予定なら、契約しているSIMが物理SIMなのかeSIMなのかを最初に確認しておきましょう。

また、端末によって「物理SIM+eSIM」「eSIMのみ」など対応方式が違います。新しいスマートフォンを購入する前に、現在使用しているSIMをそのまま利用できる機種なのか確認しておくことが重要です。

返却プログラムで本当に重要なのは返却する端末の状態

SIMをどの端末で使うかとは別に、返却プログラムでは購入した対象端末を指定された期間・方法で返却できる状態にしておくことが重要です。

例えばドコモの「いつでもカエドキプログラム」では、プログラム加入時に購入した対象機種を所定の条件に従って返却することが利用条件になっています。また、返却時の端末状態によっては故障時利用料などが発生する場合があります。[参照]

ソフトバンクの「新トクするサポート+」についても、対象機種を所定の時期に回収・査定することを前提とした仕組みです。返却プログラムを利用するときは「SIMを入れていた期間」よりも、契約しているプログラム固有の返却時期や査定条件を確認することが大切です。[参照]

新しいスマホを使わず保管する場合にも注意が必要

新しく購入した端末をほとんど使わず、古いスマートフォンへSIMを入れて使い続けることも考えられます。ただし、新端末を長期間まったく確認せずに保管するのはおすすめできません。

購入直後には、画面、カメラ、スピーカー、マイク、充電、Wi-Fi、Bluetooth、モバイル通信などの基本機能を確認しておきましょう。初期不良があった場合、長期間経過してから発見すると購入直後とは対応方法が変わる可能性があります。

また、長期保管する場合でもバッテリーを完全放電したまま放置するのは避けたほうがよいでしょう。返却時には端末が正常に動作することが重要になるため、定期的に電源を入れて状態を確認しておくと安心です。

SIMを差し替える前に確認したいチェックポイント

返却プログラムで購入したスマートフォンと古いスマートフォンを併用するなら、次の項目を確認しておくとトラブルを減らせます。

  • 現在のSIMが物理SIMかeSIMか
  • 両方の端末が同じSIMサイズに対応しているか
  • 古い端末が契約中の通信会社・周波数帯・VoLTEなどに対応しているか
  • SIMを入れ替えた際にAPN設定が必要か
  • 新端末で回線開通や初期設定が必要になっていないか
  • 契約した返却プログラムの利用条件に問題がないか
  • 返却する端末を破損・紛失しないよう管理できるか

特に通信会社によって条件は異なるため、「2年返却だから大丈夫」と一括りにするのではなく、契約したプログラムの最新の提供条件書を確認するのが確実です。

まとめ

2年程度で端末を返却するプログラムでスマートフォンを購入しても、購入した端末とSIMカードを常にセットで使わなければならないとは限りません。対応する物理SIMであれば、新旧のスマートフォンへ差し替えて利用できるケースがあります。

ただし、新規契約やMNPなどを同時に行った場合の開通手続き、SIMの種類、端末の対応周波数、APN設定などは別途確認が必要です。eSIMの場合は物理SIMのような単純な差し替えもできません。

また、返却プログラムでは最終的に「どのSIMを使ったか」ではなく、購入した対象端末を期限内に所定の条件で返却できるかが重要になるケースが一般的です。新しいスマートフォンが届いたら一度は動作確認を行い、そのうえで古い端末と使い分けるとトラブルを避けやすいでしょう。

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