Canon EOS R50を使っていて、「荷物を減らすためにコンパクトデジタルカメラへ替えたい」と考える場合、最初に知っておきたいのは、小型化・EOS R50と同等クラスの画質・高速動体・望遠をすべて同時に満たすのはかなり難しいということです。
特に「日常や人物だけでなく馬などの速い動物も撮りたい」「イルカショーでジャンプや水しぶきを止めたい」という条件になると、単純に高画質なコンデジを選ぶだけでは足りません。AF追従性能、連写速度、シャッタースピードに加えて、イルカまで届く望遠側の焦点距離が重要になります。
結論からいえば、EOS R50を完全に手放してコンデジ1台へ置き換えるより、まずEOS R50を残したままコンデジをサブ機として試すのがおすすめです。2026年時点の現行・継続販売機を比較すると、画質寄りならCanon PowerShot V1、動体と望遠を含む携帯性ならSony RX100 VIIが有力ですが、どちらもEOS R50の完全な代用品ではありません。
- まずEOS R50の実力を確認するとコンデジ選びが分かりやすい
- 「EOS R50と同じ画質」の意味を分けて考える
- 2026年の注目候補はCanon PowerShot V1
- PowerShot V1は高速連写と水しぶき撮影に強い
- ただしPowerShot V1には「イルカショーで重要な弱点」がある
- 馬撮影でもPowerShot V1には注意点がある
- Sony RX100 VIIは動体+望遠+小型化のバランスが優秀
- RX100 VIIは最高約20コマ/秒でAF・AE追従
- RX100 VIIなら馬を自動認識してくれる?
- EOS R50とRX100 VIIでは画質に差がある
- Panasonic LUMIX TZ99は720mm相当まで届く
- 候補3機種の特徴を比較
- イルカショーなら200mmでも足りるとは限らない
- 水しぶきをきれいに撮る鍵は画素数ではなくシャッタースピード
- 電子シャッターの「30コマ/秒」だけで選ばない
- そもそもEOS R50は馬の専用認識に対応していない
- EOS R50を手放す前に「小さいレンズ」も検討したい
- PowerShot V1は思ったほどポケットサイズではない
- 買い替えより「EOS R50+コンデジ」の2台運用がおすすめな理由
- 一眼・ミラーレスからコンデジへ変えて良かったと感じやすい点
- コンデジへ変えて後悔しやすい点
- 家電量販店では「電源を入れて持つだけ」で終わらせない
- 店頭でPowerShot V1を見るときのチェックポイント
- 店頭でRX100 VIIを見るときのチェックポイント
- 「画質最優先」なら今は買い替えを見送る選択も正解
- 日常撮影だけならPowerShot V1が魅力的
- 日常からイルカまで一台ならRX100 VIIが最も条件に近い
- イルカショー撮影の具体的な設定例
- 走る馬を撮る具体的な設定例
- 買い替え前にスマートフォンの写真とも比較する
- 売却は新しいコンデジを十分使ってからでも遅くない
- 最終的な選び方を目的別に整理
- まとめ:EOS R50から完全にコンデジへ替えるより使い分けが現実的
まずEOS R50の実力を確認するとコンデジ選びが分かりやすい
EOS R50は小型の入門ミラーレスですが、撮像素子は約22.3×14.9mmのAPS-C CMOSセンサーで、有効画素数は最大約2420万画素です。デュアルピクセルCMOS AFにも対応しています。[参照:キヤノン「EOS R50 仕様」]
つまり「小さな初心者向けカメラだからコンデジへ替えても画質は同じだろう」と考えると注意が必要です。EOS R50は本体こそ小型でも、APS-Cという比較的大きなセンサーを搭載する本格的なレンズ交換式カメラです。
一般的な1.0型や1/2.3型センサーのコンデジへ変更すると、晴天の屋外では差が小さく見える場合があっても、暗所、高感度、背景ボケ、細かな階調などではEOS R50のほうが有利になりやすくなります。
「EOS R50と同じ画質」の意味を分けて考える
画質には解像感、ノイズ、ダイナミックレンジ、色、背景ボケなど複数の要素があります。そのため「同じ画質」を一つの数値だけで比較することはできません。
例えば晴れた屋外でISO100~200程度を使い、SNSへ投稿するサイズまで縮小するなら、1.0型クラスの高級コンデジでもEOS R50との差が気にならない写真を撮れることがあります。
一方、夕方の動物を高速シャッターで撮影するとISO感度が上がります。このような条件では、より大きなAPS-Cセンサーを搭載したEOS R50のメリットが出やすくなります。したがって、どんな条件でもEOS R50と同等以上の画質を維持したまま大幅に小型化するという条件は厳しいと考えたほうがよいでしょう。
2026年の注目候補はCanon PowerShot V1
キヤノン製品の操作感を継続したい場合にまず候補になるのがPowerShot V1です。PowerShot V1は最大約2230万画素の1.4型CMOSセンサーを搭載しています。センサーサイズは約18.4×12.3mmで、一般的な1.0型コンデジより大きいのが特徴です。[参照:キヤノン「PowerShot V1 仕様」]
キヤノンも1.0型センサーと比較して面積が約2倍の1.4型センサーを採用し、高画質・高感度を狙ったモデルとして説明しています。レンズ交換なしで高画質を狙いたい人には興味深い存在です。[参照:キヤノン「PowerShot V1 特長」]
ただしEOS R50のAPS-Cセンサーよりは小さいため、「EOS R50と完全に同じ画質」と断定できるものではありません。特に高感度や背景ボケまで含めれば、EOS R50+明るいレンズのほうが有利になる場面があります。
PowerShot V1は高速連写と水しぶき撮影に強い
PowerShot V1は電子シャッター使用時に最高約30コマ/秒、メカシャッターでも最高約15コマ/秒の高速連写へ対応しています。メカシャッターは最高1/2000秒、電子シャッターは最高1/16000秒です。[参照:キヤノン「PowerShot V1 高速AF・連写」]
キヤノン自身もメカシャッターについて、スポーツ、水しぶき、動物などの一瞬を切り取る用途を例として挙げています。したがって、イルカが水面へ飛び込んだ瞬間の飛沫を一粒ずつ止めるような撮影そのものには適性があります。
水しぶきを止めるには、カメラ名以上にシャッタースピードが重要です。明るい昼間なら1/1000~1/2000秒程度を出発点として、イルカの速度や光量に応じて調整するとよいでしょう。
ただしPowerShot V1には「イルカショーで重要な弱点」がある
PowerShot V1の最大の注意点は望遠です。静止画の光学ズームは35mm判換算で約16~50mm相当で、1.4倍クロップを使用しても約23~71mm相当です。[参照:キヤノン「PowerShot V1 仕様」]
日常、人物、街歩き、料理、近距離のペットなどには便利ですが、大きな水族館の客席から遠くのイルカを画面いっぱいに撮影するには望遠が不足する可能性があります。
つまりPowerShot V1は「水しぶきを止める高速性能」は持っていても、「遠くのイルカを大きく撮る望遠性能」は強くありません。この二つは別の能力として考える必要があります。
馬撮影でもPowerShot V1には注意点がある
PowerShot V1は犬・猫について瞳、顔、全身を検出できますが、キヤノン公式仕様では鳥と馬は検出不可と明記されています。[参照:キヤノン「PowerShot V1 高速AF・連写」]
これは「馬を撮影できない」という意味ではありません。通常のサーボAFやAFエリアを利用して撮影することはできます。しかし馬をカメラが自動認識して瞳や頭部へ合わせ続けてくれる専用認識機能を期待して購入すると、想定と異なる可能性があります。
さらに競走馬や走っている馬を遠くから撮る場合、50mm相当までという望遠不足も問題になります。そのため今回のように「馬などの速い動物」を重要な用途に含める場合、PowerShot V1だけで決めるのはおすすめできません。
Sony RX100 VIIは動体+望遠+小型化のバランスが優秀
荷物を大幅に減らしながら、イルカショーや動物まで狙いたい場合に現在も比較候補になるのがSony Cyber-shot RX100 VII(DSC-RX100M7)です。
RX100 VIIは1.0型の積層型CMOSセンサーと24~200mm相当F2.8~4.5の光学8倍ズームを搭載しています。[参照:ソニー「RX100 VII 主な仕様」]
PowerShot V1の約16~50mm相当に対して200mm相当まで伸ばせるため、水族館の客席、動物園、屋外イベントなどで遠くの被写体を大きく写しやすいのが大きなメリットです。
RX100 VIIは最高約20コマ/秒でAF・AE追従
RX100 VIIは最高約20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影に対応し、連写中に最大60回/秒のAF・AE演算を行います。ソニーは速度に変化のある動体にも高精度に追従できる設計と説明しています。[参照:ソニー「RX100 VII スピード性能」]
またリアルタイムトラッキングを搭載しているため、画面内で指定した被写体を追い続ける撮影ができます。高速で不規則に動く被写体をファインダーで追う用途では大きなメリットです。
イルカがジャンプする位置を予測し、あらかじめ被写体を捉えて高速連写する、といった撮り方にも向いています。
RX100 VIIなら馬を自動認識してくれる?
RX100 VIIは動物のリアルタイム瞳AFに対応していますが、ソニーは「すべての動物が対象ではありません」と注意書きをしています。公式情報では犬や猫などを例としており、馬専用認識を保証する機能ではありません。[参照:ソニー「RX100 VII 高いAF性能」]
したがって馬撮影では、動物瞳AFが必ず働くことを前提にせず、リアルタイムトラッキングや通常のAF-Cを使って追うことを想定したほうが安全です。
それでも24~200mmというズーム域と高速AF・連写を小型ボディにまとめているため、日常+人物+動物+イルカショーを一台のコンデジでなるべく広くカバーしたいという条件では非常に有力です。
EOS R50とRX100 VIIでは画質に差がある
ここで重要なのは、RX100 VIIが高速だからEOS R50と同じ画質になるわけではないということです。RX100 VIIは1.0型センサー、EOS R50はAPS-Cセンサーです。
明るい屋外ならRX100 VIIでも非常に高画質な写真を撮れますが、夕方や室内で速いシャッターを使いISO感度が上がる条件では、EOS R50の大きなセンサーが有利になりやすくなります。
背景を大きくぼかした人物写真についても、EOS R50へ明るい単焦点レンズを付けた場合の表現をRX100 VIIでそのまま再現するのは難しくなります。
Panasonic LUMIX TZ99は720mm相当まで届く
とにかく小さな一台で遠くの動物を大きく撮りたい場合には、Panasonic LUMIX TZ99という方向性もあります。24~720mm相当の光学30倍ズームを搭載しているため、望遠性能は圧倒的です。[参照:Panasonic「LUMIX TZ99 仕様」]
約2030万画素でRAW撮影にも対応し、AF固定なら最高10コマ/秒、AF追従では最高5コマ/秒です。遠くにいる動物を大きく写せることは大きなメリットです。
しかしセンサーは1/2.3型なので、EOS R50と同等の画質を最優先する用途には向きません。特に暗い場所や高ISOでは画質差が出やすいため、「望遠を取る代わりに画質面では妥協する」タイプの選択になります。
候補3機種の特徴を比較
| 機種 | センサー | レンズ | 高速連写の目安 | 得意な用途 | 主な弱点 |
|---|---|---|---|---|---|
| Canon PowerShot V1 | 1.4型・最大約2230万画素 | 約16~50mm相当 | 最高約30コマ/秒・電子 | 日常、人物、動画、近距離の動体 | 望遠が短い、馬認識非対応 |
| Sony RX100 VII | 1.0型・約2010万画素クラス | 24~200mm相当 | 最高約20コマ/秒・AF/AE追従 | 旅行、人物、動物、イルカショー | APS-Cよりセンサーが小さい |
| Panasonic TZ99 | 1/2.3型・約2030万画素 | 24~720mm相当 | AF追従最高5コマ/秒 | 遠距離の動物、旅行 | EOS R50との画質差が大きい |
この比較からも分かるように、コンデジは「小さい代わりに何を妥協するか」で選ぶ製品です。画質、望遠、AF、サイズをすべてEOS R50以上にする魔法のような一台はありません。
イルカショーなら200mmでも足りるとは限らない
RX100 VIIの200mm相当はコンデジとして非常に便利ですが、イルカショーで十分かどうかは座席によって変わります。
プールの近くなら200mm相当でもイルカを大きく撮れますが、大型施設の後方席からイルカだけを画面いっぱいに撮りたい場合は、さらに長い望遠が欲しくなることがあります。
その意味ではEOS R50にRF-S55-210mm F5-7.1 IS STMなどの望遠レンズを組み合わせたほうが、撮影の自由度は高くなります。APS-CのEOS R50では焦点距離210mmが35mm判換算約336mm相当の画角になるためです。
水しぶきをきれいに撮る鍵は画素数ではなくシャッタースピード
イルカショーで水しぶきが線のように流れてしまう場合、「もっと画素数の多いカメラが必要」と思いやすいのですが、主な原因は画素数ではなくシャッタースピードです。
水滴を止めたい場合は1/1000秒以上を目安にし、激しいジャンプや飛沫なら1/1600~1/2000秒以上も試します。十分な光がある昼間なら高速シャッターを使いやすくなります。
例えばシャッター優先モードで1/1600秒、AF-CまたはサーボAF、高速連写、ISOオートという設定から始めると、イルカのジャンプを撮影しやすくなります。
電子シャッターの「30コマ/秒」だけで選ばない
連写性能を見るとPowerShot V1の最高約30コマ/秒など非常に魅力的な数字があります。しかし速く動く被写体では、単純な連写枚数だけでなくAF追従や電子シャッター特有の歪みも考える必要があります。
電子シャッターではセンサーの読み出し方式によって、高速移動する被写体が変形して写う「ローリングシャッター歪み」が発生することがあります。
キヤノンもPowerShot V1について、メカシャッターは動体歪みが少なく、スポーツ、水しぶき、動物の一瞬を切り取る用途に有効と説明しています。最高連写速度だけではなく、被写体によってメカと電子を使い分けることが大切です。[参照:キヤノン「PowerShot V1 高速シャッター」]
そもそもEOS R50は馬の専用認識に対応していない
現在のEOS R50では、動物優先AFの公式な検出対象として犬、猫、鳥が案内されています。瞳、顔、全身を検出し、動きをトラッキングする機能です。[参照:キヤノン「EOS R50 高速AF・連写」]
つまりEOS R50自体も「馬専用の被写体認識」を持つカメラではありません。馬を撮る場合は通常のトラッキングやAFエリアを利用することになります。
そのため馬を本格的に撮影するなら、「動物AF対応」という商品説明だけではなく、実際に馬を対象としてメーカーが対応を明記しているか確認することが重要です。
EOS R50を手放す前に「小さいレンズ」も検討したい
荷物を減らすことが最大の目的なら、カメラそのものを買い替える前にEOS R50へ小型レンズを組み合わせる方法も検討できます。
例えば日常撮影では小型のRF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMを使い、イルカや動物を撮る日だけ望遠レンズを持っていくという運用です。毎日すべてのレンズを持ち歩く必要はありません。
コンデジへ完全移行すると小さくなる一方、後から「今日はもっと望遠が欲しい」「暗い場所なので明るいレンズが欲しい」と思ってもレンズを交換できません。レンズ交換式の不便さは、同時に最大の強みでもあります。
PowerShot V1は思ったほどポケットサイズではない
PowerShot V1はレンズ一体型なのでシステム全体は小さくできますが、昔の薄型コンデジのようなサイズではありません。本体サイズは約118.3×68.0×52.5mm、バッテリーとカード込みで約426gです。[参照:キヤノン「PowerShot V1 仕様」]
したがって「ズボンのポケットへ常時入れたい」という目的では、店頭で実物を見ると想像より大きく感じる可能性があります。
一方で交換レンズを持ち歩かなくてよいので、EOS R50+複数レンズから荷物を減らす効果はあります。家電量販店では重量だけでなく、普段使用するバッグへ無理なく入るかを意識して確認するとよいでしょう。
買い替えより「EOS R50+コンデジ」の2台運用がおすすめな理由
現在すでにEOS R50を持っているなら、急いで売却する必要はありません。特に動物とイルカショーを撮影するなら、EOS R50のレンズ交換能力を失うデメリットは大きいからです。
例えば普段の買い物、街歩き、友人との外出ではRX100 VIIなどのコンデジだけを持ち、動物園、水族館、乗馬イベントなど「撮影が目的の日」はEOS R50+望遠レンズを使う方法があります。
毎日EOS R50を持ち歩く必要がなくなるだけでも、「荷物を減らしたい」という目的のかなりの部分を達成できます。
一眼・ミラーレスからコンデジへ変えて良かったと感じやすい点
最大のメリットは、やはり持ち出すハードルが下がることです。レンズ交換を考えなくてもよく、一台をバッグへ入れるだけで出かけられます。
レンズキャップ、交換レンズ、レンズポーチなども減らせます。RX100 VIIのように広角から望遠まで一台でカバーできる機種なら、旅行では特に便利です。
「EOS R50なら撮れるけれど重いので家へ置いてきた」という状態より、小型カメラを毎日持っているほうが結果として撮影枚数は増えることがあります。
コンデジへ変えて後悔しやすい点
一方、EOS R50から完全移行すると最も気付きやすいのが暗所画質と背景ボケです。APS-Cセンサー+明るい交換レンズを使った経験があるほど、1.0型コンデジとの差を感じる可能性があります。
次にレンズを交換できないことです。購入時には24~200mmで十分と思っていても、後から400mm相当が必要になってもレンズだけ追加することはできません。
さらに機種によってはグリップ、ファインダー、ボタンの数が小さくなり、望遠で高速動体を追う際にはEOS R50のほうが操作しやすいと感じる場合があります。
家電量販店では「電源を入れて持つだけ」で終わらせない
実機を確認できるのであれば、単にサイズを比べるだけではもったいありません。高速動体を撮る予定があることを店員へ伝え、連写とAF-C・サーボAFを実際に試しましょう。
店内を歩く人などへカメラを向け、ファインダーや液晶で被写体を追ってみます。ズームを広角から望遠まで動かし、「200mm相当で動く被写体を追いやすいか」も確認します。
特にRX100 VIIのような小型機では、スペックが優秀でもボディが小さいため、手の大きさによって操作感の評価が大きく変わります。
店頭でPowerShot V1を見るときのチェックポイント
PowerShot V1では、まず50mm相当の望遠端までズームし、「この大きさでイルカを撮れると思えるか」を確認してください。
家電量販店の売り場で数m先の商品を50mm相当で写し、その後200mmクラスの別カメラと比較すると、望遠の差を実感できます。
また約426gという重さとボディの厚みも確認しましょう。「EOS R50より荷物を減らしたい」のか、「本当にポケットへ入るカメラが欲しい」のかによって評価が変わります。
店頭でRX100 VIIを見るときのチェックポイント
RX100 VIIでは24mmから200mmまでズームし、200mm側で動いている人へAFを合わせてみるのがおすすめです。
ポップアップ式電子ビューファインダーも実際に覗きましょう。イルカショーや屋外の馬撮影では、強い日差しで背面液晶が見にくくなることがあり、ファインダーの存在が役立ちます。
また望遠端200mmでは撮影距離や手ブレの影響も大きくなるため、自分が小さなボディを安定して保持できるかも確認してください。
「画質最優先」なら今は買い替えを見送る選択も正解
最優先条件が「EOS R50と同じ画質」で、次に「馬などの高速動体」「イルカショー」なのであれば、無理にコンデジへ完全移行しないことも合理的です。
EOS R50はAPS-Cセンサー、交換レンズ、動体追従AFという組み合わせを小型ボディで実現しています。コンデジへ変更すると本体は小さくできますが、センサーか望遠かレンズの明るさなど、どこかに妥協点が出やすくなります。
「画質を落としたくない」という気持ちが非常に強いなら、現在のEOS R50を使い続け、小型コンデジ市場に自分の条件へより合う新機種が登場するまで待つのも立派な選択です。
日常撮影だけならPowerShot V1が魅力的
用途を日常、人物、食事、近距離のペットなどへ限定するならPowerShot V1の魅力はかなり高くなります。1.4型センサーとF2.8~4.5のレンズ、高速AF・連写を一体化しているためです。[参照:キヤノン「PowerShot V1」]
EOS R50と同じキヤノンなので、色作りやメニューなどに馴染みやすい点もメリットです。
ただし、馬とイルカを重要な撮影対象に含めると50mm相当という望遠端が大きな制約になります。ここを理解したうえで選ぶ必要があります。
日常からイルカまで一台ならRX100 VIIが最も条件に近い
「とにかく一台だけ」「小さくしたい」「人物も撮る」「高速動体も撮る」「イルカショーにも持っていく」という条件を総合すると、RX100 VIIは現在でも非常に条件へ近いコンデジです。
24~200mm F2.8~4.5、最高約20コマ/秒のAF・AE追従連写、リアルタイムトラッキング、動物瞳AF、電子ビューファインダーという構成は、コンパクトさと動体撮影の両立という点で特徴的です。[参照:ソニー「RX100 VII」]
ただし2019年登場のモデルであり、動物認識は現在の最新ミラーレスほど細分化されていません。また画質面でもEOS R50のAPS-Cセンサーを完全に置き換えるものではありません。
イルカショー撮影の具体的な設定例
晴天の屋外ショーなら、まずシャッター優先モードで1/1600秒程度、ISOオート、AF-CまたはサーボAF、高速連写を基準にしてみましょう。
イルカがジャンプする場所がある程度決まっているなら、ジャンプしてから慌ててカメラを向けるのではなく、出てくる場所の少し手前から追い始めます。水面から出る前にAFを捕捉しておくと成功率が上がります。
写真が暗くなりISO感度が極端に上がる場合は1/1000秒程度まで下げて比較します。逆に明るさに余裕があり、水滴をさらに細かく止めたいなら1/2000秒以上を試します。
走る馬を撮る具体的な設定例
走っている馬では、AF-CまたはサーボAF、高速連写、シャッター速度1/1000~1/2000秒程度を基準にします。横方向へ高速で走る場合はさらに速いシャッターが必要になることもあります。
馬認識に正式対応していないカメラでは、被写体追尾AFを馬の頭部や胴体へ合わせ、一度捕捉したら追い続けます。瞳AFが反応しないからといって撮影できないわけではありません。
また馬が遠い場合にはAF性能以前に焦点距離が重要です。50mm相当では小さくしか写らない場面でも、200mm、300mm相当なら大きく撮影できます。
買い替え前にスマートフォンの写真とも比較する
日常写真だけを目的としてコンデジを追加するなら、現在使用しているスマートフォンとも比較しておきましょう。最近のスマートフォンは明るい場所の広角撮影では非常に高画質です。
高級コンデジのメリットが出やすいのは、光学望遠、高速連写、RAW、細かな露出設定、物理シャッター、ファインダーなど、スマートフォンでは扱いにくい領域です。
「日常はスマホ、動物とイルカはEOS R50」という運用にすると、新しいカメラを買わなくても荷物問題が解決する場合があります。
売却は新しいコンデジを十分使ってからでも遅くない
コンデジを購入する場合も、可能であればEOS R50をすぐ売却せず、しばらく2台を使い比べることをおすすめします。
晴天、夕方、人物、室内、動物、イルカショーなどで比較すると、「この程度ならコンデジで十分」なのか、「やはりEOS R50が必要」なのかが自分の写真で判断できます。
スペック表では許容できると思っていた画質差が実際には気になることもあれば、反対にSNSやスマートフォンで見る限りまったく気にならず、小ささのメリットのほうが大きいと感じることもあります。
最終的な選び方を目的別に整理
| 最優先したいこと | おすすめの方向性 |
|---|---|
| EOS R50に近い画質+日常・人物 | PowerShot V1を比較 |
| 小型+動体+イルカショー | RX100 VIIを比較 |
| とにかく遠くまで撮りたい | TZ99など高倍率ズーム機 |
| 画質を絶対に落としたくない | EOS R50を継続 |
| 馬・イルカを本格的に撮りたい | EOS R50+望遠レンズを継続 |
| 普段の荷物だけ減らしたい | EOS R50を残してコンデジまたはスマホと使い分け |
一台ですべてを満たそうとすると選択肢が極端に少なくなります。「普段用」と「撮影目的の日」を分けて考えると、より満足度の高い機材構成になります。
まとめ:EOS R50から完全にコンデジへ替えるより使い分けが現実的
Canon EOS R50からコンデジへの変更を検討していて、条件が「EOS R50と同じような画質」「日常・人物」「馬などの高速動物」「イルカショーの水しぶき」なら、EOS R50をすぐ売却して完全移行するのは慎重に考えたほうがよいでしょう。
画質を重視するコンデジとしては1.4型センサーを搭載したCanon PowerShot V1が有力です。最大約2230万画素、最高約30コマ/秒の電子シャッター連写など高い性能を持っています。[参照:キヤノン「PowerShot V1」] ただし静止画の光学ズームは約16~50mm相当で、馬の被写体検出にも対応していないため、遠距離の馬やイルカショーを主目的にすると望遠不足が問題になります。
小型化しながらイルカショーまで一台で対応したい場合は、24~200mm相当のズーム、最高約20コマ/秒のAF・AE追従連写、リアルタイムトラッキングを備えるSony RX100 VIIが比較候補になります。[参照:ソニー「RX100 VII」] ただし1.0型センサーなので、APS-CのEOS R50とあらゆる条件で同等画質になるわけではありません。
また、水しぶきを鮮明に写すために最も重要なのは「高画質なカメラ」という商品分類ではなく高速シャッターです。1/1000~1/2000秒以上を目安に、サーボAF・AF-Cと高速連写を組み合わせることで成功率を上げられます。
家電量販店で比較するなら、PowerShot V1では50mm相当の望遠端が十分か、RX100 VIIでは200mm相当で動く被写体を追いやすいかを実際に確認してください。そしてEOS R50も一緒に持参できるなら、同じ売り場を同じ条件で撮り比べるのが最も確実です。
画質を最優先するならEOS R50を残す、携帯性を最優先するならRX100 VIIなどを追加する、日常の高画質撮影を重視するならPowerShot V1を比較するという3方向で考えると整理しやすくなります。特に馬やイルカの撮影を今後も続けるのであれば、EOS R50はまだ手放さず、「普段はコンデジ、撮影目的の日はEOS R50+望遠」という2台の使い分けから始めるのが、画質と荷物の両方で後悔しにくい選択です。


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