Canon EOS R7で飛行機を撮影するための望遠レンズを選ぶとき、候補になりやすいのがRF100-400mm F5.6-8 IS USMと、マウントアダプターを介して使用するEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMです。さらにEF100-400mmへEXTENDER EF1.4×やEF2×を組み合わせれば、より長い焦点距離も狙えます。
ただし、この2つは単純に「LレンズだからEF100-400mmのほうが上」と比較できる組み合わせではありません。特に候補に挙がっているEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMが初代モデルであることは重要です。1998年発売のレンズで、約1,380g、手ブレ補正約2段という設計であり、現在の軽量なRF100-400mmとは性格が大きく異なります。[参照:キヤノン「EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM 機種仕様」]
飛行機撮影用としてゼロから購入するなら、軽さ・AF・手ブレ補正・取り回しを重視してRF100-400mmを選ぶ方法がかなり合理的です。一方、画質や明るさを重視してEF系を選ぶなら、初代EF100-400mmだけでなく後継のEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMまで比較したほうがよいでしょう。
- まずEOS R7は飛行機撮影と非常に相性のよいAPS-C機
- 候補1のRF100-400mm F5.6-8 IS USMは飛行機撮影にかなり使いやすい
- RF100-400mmの弱点は望遠端F8という暗さ
- 候補2のEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMはどんなレンズ?
- 初代EF100-400mmは約1,380gある
- 手ブレ補正もRF100-400mmのほうが新しい
- EOS R7でEFレンズを使うこと自体は問題ない
- 初代EF100-400mmを今から買うなら修理対応終了に注意
- EF100-400mm+1.4倍エクステンダーなら560mmになる
- 2倍エクステンダーなら800mmだが常用目的には慎重に
- さらに重要:初代EF100-400mmとエクステンダーの仕様を混同しない
- 予算を考えないならEF100-400mm II型も比較したい
- RF100-400mmと初代EF100-400mmを比較
- 飛行機撮影では軽さがAF性能と同じくらい重要になる
- 旅客機撮影ならRF100-400mmの400mmで足りる場面は多い
- 航空祭の戦闘機では400mmでも足りない場面がある
- エクステンダーとトリミングはどちらがよい?
- ジェット機なら高速シャッターを基本にする
- プロペラ機ではシャッターを速くしすぎない
- 飛行機撮影ならRF100-400mmを第一候補にしやすい
- 初代EF100-400mmを選ぶ価値があるのはどんな場合?
- 予算を考えないならRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMも比較対象
- 航空祭と空港では最適なレンズが少し違う
- 実際に選ぶならこのように考えると分かりやすい
- レンズを買う前にレンタルするのもおすすめ
- まとめ:R7で飛行機ならRF100-400mmが基本、EFを選ぶなら初代以外も比較したい
まずEOS R7は飛行機撮影と非常に相性のよいAPS-C機
EOS R7は最大約3250万画素のAPS-C CMOSセンサーを搭載し、レンズに記載された焦点距離の約1.6倍相当の画角になります。したがって100-400mmを装着すると、35mm判換算では約160-640mm相当の画角を得られます。[参照:キヤノン「EOS R7 仕様」]
400mmでも換算約640mm相当になるため、空港の展望デッキ、空港周辺の撮影ポイント、航空祭などではかなり強力です。フルサイズ機で400mmを使う場合より被写体を大きくフレームへ入れやすく、遠くの機体を撮る用途ではAPS-Cの画角がメリットになります。
EOS R7は高速連写やデュアルピクセルCMOS AF IIも搭載しています。飛行中の航空機を追い続ける撮影では、単純な解像度だけでなくAF性能と連写性能も重要なので、R7の特性を活かすにはレンズ側の取り回しも考えて選びたいところです。[参照:キヤノン「EOS R7」]
候補1のRF100-400mm F5.6-8 IS USMは飛行機撮影にかなり使いやすい
RF100-400mm F5.6-8 IS USMは、100-400mmをカバーしながら質量が約635gしかありません。EOS R7がバッテリーとカード込みで約612gなので、組み合わせても単純合計で約1.25kgです。望遠ズームとしては非常に軽量なシステムになります。[参照:キヤノン「RF100-400mm F5.6-8 IS USM 仕様」]
飛行機撮影では、この軽さが数字以上に効いてきます。航空祭で数時間カメラを構えたり、離陸した機体をファインダーで追いながら大きく振ったりする場面では、レンズが500g、700g軽くなるだけでも疲労度が変わります。
さらにキヤノンはRF100-400mmについて、EOS R7装着時には400mmで協調制御による6.0段の手ブレ補正効果を案内しています。キヤノン自身もEOS R7のアクセサリーページで「機動性が高く、動体撮影に適した一本」と紹介しています。[参照:キヤノン「EOS R7 レンズ・アクセサリー」]
RF100-400mmの弱点は望遠端F8という暗さ
RF100-400mmの大きな弱点は開放F値で、100mm側F5.6から400mm側ではF8になります。晴天の昼間に飛行機を撮るなら問題になりにくい一方、夕方、曇天、雨天、夕景などではISO感度が上がりやすくなります。
例えば飛行中のジェット機を止めるため1/1600秒や1/2000秒といった高速シャッターを使いたい場合、F8では十分な露出を得るためISOを上げる場面があります。APS-CのEOS R7は高画素機なので、ISO感度が大きく上がればノイズとのバランスも考える必要があります。
反対に晴天の航空祭でISO100~400程度を使える状況なら、F8という数字だけを理由にRF100-400mmを避ける必要はありません。飛行機撮影ではもともと高速シャッターを使うため、光量の多い屋外なら軽さのメリットのほうが大きく感じられることもあります。
候補2のEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMはどんなレンズ?
EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMは、1998年11月に発売された初代100-400mm Lズームです。蛍石とスーパーUDレンズを使用し、当時のキヤノンを代表する望遠ズームとして報道、スポーツ、動物など幅広く使用されました。[参照:キヤノンカメラミュージアム「EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM」]
最大のメリットは、400mmでもF5.6を確保できることです。RF100-400mmの400mm F8と比べると約1段明るいため、同じシャッタースピードならISO感度を低くしやすくなります。
夕方や曇天で高速シャッターを使う航空機撮影では、この1段は無視できません。ただしレンズ設計そのものが古いため、「Lレンズだから現在のRF100-400mmよりすべての面で優れている」と考えないほうがよいでしょう。
初代EF100-400mmは約1,380gある
初代EF100-400mmの大きな違いが重量です。キヤノンの現行サポート情報では質量約1,380g、最大径92mm、長さ189mmとなっています。対してRF100-400mmは約635gです。[参照:キヤノン「EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM 機種仕様」]
さらにEOS R7へ装着するには約110gのマウントアダプター EF-EOS Rが必要です。レンズ1,380g+アダプター約110g+EOS R7約612gなので、単純合計では約2.1kgになります。[参照:キヤノン「マウントアダプター EF-EOS R」]
RF100-400mm構成が約1.25kgなのに対して、初代EF100-400mm構成は約2.1kgです。およそ850gもの差があるため、航空祭で一日振り回すと体感差はかなり大きくなります。
手ブレ補正もRF100-400mmのほうが新しい
初代EF100-400mmのレンズ内手ブレ補正効果はキヤノン公称で約2段です。一方RF100-400mmはレンズ単体で5.5段、EOS R7との協調制御では6.0段とされています。測定条件や世代が違うため数値を単純比較することはできませんが、手ブレ補正技術の世代差は大きいと考えてよいでしょう。[参照:キヤノン「EOS R7 レンズ・アクセサリー」]
ただし飛行機を高速シャッターで撮る場合、静止物ほど手ブレ補正段数の差がそのまま結果へ現れるわけではありません。1/1600秒などを使用していれば、被写体の動きを止めるシャッタースピードそのものがカメラブレも抑えてくれます。
むしろプロペラ機の流し撮りで1/100秒、1/80秒などへ落とす場合には、手ブレ補正と撮影者のパンニング技術が重要になります。
EOS R7でEFレンズを使うこと自体は問題ない
EOS R7はマウントアダプター EF-EOS Rを使用することでEFレンズを装着できます。キヤノンはEOS RシリーズでEF/EF-Sレンズを使用できることを公式に案内しています。[参照:キヤノン「EOS RシリーズでEFレンズ・EF-Sレンズは使用できますか?」]
マウントアダプターは単純な機械的変換だけではなく、AF、手ブレ補正、電子ダイヤルによる制御、光学補正などEFレンズが持つ機能をほぼそのまま利用できるよう設計されています。[参照:キヤノン「マウントアダプター EF-EOS R」]
したがって「ミラーレスだからEF100-400mmは使えない」という心配はありません。問題は使えるかどうかではなく、2026年に新規購入するレンズとして初代EF100-400mmを選ぶメリットがどの程度あるかです。
初代EF100-400mmを今から買うなら修理対応終了に注意
初代EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMはすでに販売終了しており、中古で探すことになります。さらにキヤノンの製品情報では修理対応期間が2021年8月に終了しています。[参照:キヤノン「EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM 機種仕様」]
航空機撮影ではAF駆動、ズーム操作、ISなどを頻繁に使います。中古個体でISユニットやAF駆動系に問題が出た場合、メーカー修理を期待できない点は仕事・趣味を問わず考慮したほうがよいでしょう。
中古で購入する場合はレンズ内のカビ・曇りだけでなく、AF、IS、ズームリング、鏡筒のガタ、三脚座、前玉・後玉、絞り動作などを十分確認したいところです。
EF100-400mm+1.4倍エクステンダーなら560mmになる
EF100-400mmへ1.4倍エクステンダーを装着すると、焦点距離は140-560mm相当になります。さらにEOS R7のAPS-C画角を考えると、35mm判換算では約224-896mm相当という非常に強力な望遠域になります。
400mm側F5.6に1.4倍エクステンダーを装着すると、開放F値は1段暗くなってF8になります。つまり560mm F8です。EOS R7はキヤノンが公開しているEXTENDER EF1.4×IIIのAF互換表でAグループに含まれ、F8でもAF可能とされています。なおキヤノンは1.4×III使用時にAF速度が約1/2へ抑えられると案内しています。[参照:キヤノン「エクステンダーEF1.4×III 製品仕様」]
遠くを飛ぶ機体を大きく写せる一方、飛行機撮影ではAF速度低下がデメリットになります。エクステンダーは「焦点距離だけ無料で伸びるアクセサリー」ではなく、明るさ、AF速度、画質、重量との交換条件があるものと考えましょう。
2倍エクステンダーなら800mmだが常用目的には慎重に
2倍エクステンダーを使えば100-400mmは200-800mmとなり、EOS R7では画角として約320-1280mm相当になります。数字だけを見ると航空機撮影には非常に魅力的です。
しかし400mm F5.6へ2倍エクステンダーを装着すると開放F値はF11相当になります。光量を2段失うため、高速シャッターを維持しようとするとISO感度が大幅に上がります。さらにエクステンダーによる光学的な影響もあるため、元レンズ単体と同じ解像感をそのまま維持できるわけではありません。
特にEOS R7は約3250万画素のAPS-Cセンサーなので画素密度が高く、レンズ側の解像性能が結果へ出やすいカメラです。飛行機撮影の常用レンズとして「とにかく2倍エクステンダーを付ければ有利」と考えるのはおすすめしません。
さらに重要:初代EF100-400mmとエクステンダーの仕様を混同しない
EF100-400mmには初代のEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMと、後継のEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMがあります。名称が非常によく似ていますが、別世代のレンズです。
キヤノンカメラミュージアムでは、初代EF100-400mmについてEXTENDER EF1.4×、EF2×をマニュアルフォーカスで使用可能と記載しています。一方、現在のEXTENDER EF1.4×IIIの互換情報ではEOS R7を含むミラーレスとのAF互換情報も公開されています。エクステンダーの世代、カメラ、レンズの組み合わせによって条件が変わるため、購入予定の正確な型番同士でキヤノンの互換情報を確認する必要があります。[参照:キヤノンカメラミュージアム「EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM」][参照:キヤノン「エクステンダーEF1.4×III 製品仕様」]
中古市場では初代、II型、エクステンダーII型・III型などが混在しています。「EF100-400なら全部同じ条件」と判断せず、購入前に型番を確認することが重要です。
予算を考えないならEF100-400mm II型も比較したい
EF系を選びたいのであれば、初代ではなくEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMも比較する価値があります。II型は初代の後継として光学性能、機能、操作性が改良され、蛍石とスーパーUDレンズを採用しています。手ブレ補正は公称4段で、初代の約2段から強化されています。[参照:キヤノン「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 機種仕様」]
II型は現在もキヤノンの修理対応対象製品一覧に掲載されており、2026年8月時点では修理対応期間が「未定」とされています。初代のメーカー修理対応がすでに終了していることを考えると、中古で長期間使用する場合には大きな違いです。[参照:キヤノン「修理対応期間」]
予算をいったん無視して「EF100-400mm Lを使いたい」と考えるなら、初代+エクステンダーを買う前にII型を実際に試してみることをおすすめします。
RF100-400mmと初代EF100-400mmを比較
| 項目 | RF100-400mm F5.6-8 | EF100-400mm F4.5-5.6L 初代 |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 100-400mm | 100-400mm |
| R7での画角 | 約160-640mm相当 | 約160-640mm相当 |
| 400mm開放F値 | F8 | F5.6 |
| 質量 | 約635g | 約1,380g |
| アダプター | 不要 | 必要・約110g |
| 手ブレ補正 | レンズ単体5.5段、R7協調6.0段 | 約2段 |
| 最短撮影距離 | 0.88m | 1.8m |
| 最大撮影倍率 | 0.41倍 | 0.2倍 |
| メーカー修理 | 現行RFレンズ | メーカー修理対応終了 |
| 特徴 | 軽量・新しいRF設計 | 明るい・Lレンズ・非常に重い |
こうして比べると性格の違いが明確です。RF100-400mmは「多少暗くても軽くて機動力が高い望遠ズーム」、初代EF100-400mmは「重い代わりに400mm F5.6を確保できる旧世代Lズーム」と考えると分かりやすいでしょう。
飛行機撮影では軽さがAF性能と同じくらい重要になる
航空祭では頭上を高速で横切る戦闘機を追いながら、カメラを左右・上下へ大きく動かします。重量が増えると疲れるだけではなく、フレーミングの追従そのものが難しくなります。
例えばEOS R7+RF100-400mmなら約1.25kgなので、比較的気軽に手持ちできます。対して初代EF100-400mm+アダプターでは約2.1kgです。さらにエクステンダーを追加すれば重量と全長が増えます。
朝から夕方まで撮影する航空祭では、午後になって腕が疲れ、機体をファインダーへ入れ続けられなくなれば、レンズの理論上の画質差より大きな問題になります。
旅客機撮影ならRF100-400mmの400mmで足りる場面は多い
空港の展望デッキや滑走路周辺から大型旅客機を撮る場合、EOS R7+400mmは換算約640mm相当です。被写体がボーイング777や787、エアバスA350などの大型機なら、400mmまで必要ない場面もあります。
離陸直後を追いながら100mm側までズームアウトできる100-400mmは使いやすく、機体が近づいてきても画面からはみ出しにくいという利点があります。
むしろ常時560mmや800mmにすると、近づいてきた機体をフレームへ収められない場合があります。飛行機撮影では「長ければ長いほど良い」わけではありません。
航空祭の戦闘機では400mmでも足りない場面がある
一方、航空祭で遠方を旋回する戦闘機や、高高度の機体を大きく撮りたい場合には400mmで不足を感じることがあります。R7では換算約640mm相当ですが、それでも機体が画面の中央に小さく写ることはあります。
ここで1.4倍エクステンダーや、より長い超望遠レンズが魅力になります。ただし遠距離の航空機撮影では、焦点距離だけでなく大気の揺らぎも大きな制限になります。
晴天の滑走路周辺では地面からの熱で空気が揺れます。800mmや1000mm相当まで伸ばしても、陽炎によって機体の輪郭そのものが崩れていれば、レンズを長くしても解像度は改善しません。
エクステンダーとトリミングはどちらがよい?
EOS R7には最大約3250万画素あるため、400mmで撮影して後からトリミングする余地もあります。これは飛行機撮影で非常に重要なポイントです。
1.4倍エクステンダーなら光学的に被写体を大きく投影できますが、1段暗くなり、AF速度にも影響します。一方トリミングなら撮影時のF値やAFレスポンスを維持できますが、残る画素数は減少します。
晴天下で非常に遠い機体を撮るなら1.4倍エクステンダーが役立つことがありますが、高速で近づいてくる戦闘機を確実に追いたいなら、400mm単体で撮影して後から少しトリミングするほうが成功率を上げやすい場合があります。
ジェット機なら高速シャッターを基本にする
飛行中のジェット機をシャープに止めたい場合は、1/1000~1/2000秒程度を基準に、速度や焦点距離に応じて調整すると扱いやすいでしょう。高速で近距離を通過する戦闘機ならさらに速いシャッターが必要になることもあります。
この条件ではRF100-400mmのF8が暗さとして影響することがあります。晴天なら問題になりにくい一方、曇天で1/2000秒・F8を維持するとISOが高くなりやすいためです。
その意味ではEF100-400mmの400mm F5.6という1段の明るさには確実なメリットがあります。ただし初代を選ぶ場合は重量や古さとの交換になります。
プロペラ機ではシャッターを速くしすぎない
プロペラ機やヘリコプターでは、ジェット機と同じように1/2000秒で撮るとプロペラが完全に停止し、模型のように見えることがあります。
プロペラの回転感を残したい場合は、1/250秒、1/160秒、1/100秒などへ徐々に落として撮影します。シャッターを遅くするほど背景や機体がブレる失敗率も上がるため、最初から極端な低速にする必要はありません。
このような流し撮りでは、軽いRF100-400mmはカメラを滑らかに振りやすいという実用上のメリットがあります。
飛行機撮影ならRF100-400mmを第一候補にしやすい
これからEOS R7と一緒に望遠レンズを新規購入するという条件なら、まずRF100-400mm F5.6-8 IS USMを選ぶのが最も無難で実用的です。
理由は画質だけではありません。約635gという軽さ、マウントアダプター不要、EOS R7との協調手ブレ補正、100-400mmという使いやすいズーム域があり、R7では換算約160-640mm相当までカバーできます。
航空祭、空港、遠征など「カメラを持って移動し、長時間手持ちで飛行機を追う」用途では、この機動力が非常に大きな武器になります。
初代EF100-400mmを選ぶ価値があるのはどんな場合?
すでに状態のよい初代EF100-400mmを所有しているなら、わざわざ使わない理由はありません。マウントアダプターを購入してEOS R7で試し、実際のAFや画質に満足できるならそのまま活用できます。
また夕方や曇天の撮影が多く、400mm F5.6という明るさを重視する場合にもメリットがあります。
しかしゼロから中古で初代を購入し、さらにマウントアダプターとエクステンダーまで追加するのであれば、後継II型や別のRF超望遠レンズまで含めて比較することをおすすめします。
予算を考えないならRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMも比較対象
予算をとりあえず考えないのであれば、2択だけで決めずRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMも候補へ加えたいところです。R7では500mmが35mm判換算約800mm相当の画角になります。
つまり初代EF100-400mmへ1.4倍エクステンダーを追加して560mmまで伸ばす考え方に近い望遠域を、RFネイティブのズームとしてカバーできます。航空機撮影で100mm側から500mm側まで素早く画角を変えられるのは大きなメリットです。
価格は大幅に上がりますが、「予算より飛行機撮影での性能を優先する」という条件なら、RF100-400mmと初代EF100-400mmだけで決めるより、RF100-500mm Lを実際に試してから判断するほうが後悔を防ぎやすいでしょう。
航空祭と空港では最適なレンズが少し違う
空港で旅客機を撮る場合は、撮影場所が固定され、機体の動きも比較的予測しやすいため、重いレンズでも対応しやすい傾向があります。三脚や一脚を利用できる場所なら重量の問題も小さくなります。
航空祭では事情が変わります。立った状態で何時間も待ち、高速で頭上を横切る機体を突然追うことがあります。ここではRF100-400mmの軽さが大きなメリットになります。
「空港で夕方の旅客機をじっくり撮る」のか、「航空祭で戦闘機を一日中追う」のかによって、明るさと重量のどちらを優先するかが変わります。
実際に選ぶならこのように考えると分かりやすい
| 撮影条件 | 向いている選択 |
|---|---|
| 航空祭で一日手持ち | RF100-400mmが有力 |
| 空港で旅客機中心 | RF100-400mmで十分な場面が多い |
| 夕方・曇天が多い | F5.6まで使えるEF100-400系が有利 |
| 遠くの戦闘機を大きく撮りたい | 500mm以上も検討 |
| 初代EF100-400をすでに所有 | アダプターで活用する価値あり |
| 初代EF100-400をこれから中古購入 | II型やRF100-500mmも比較 |
| 軽さ最優先 | RF100-400mm |
| 予算制限がほぼない | RF100-500mm Lまで比較 |
このように整理すると、「どちらのレンズが高性能か」という一軸ではなく、撮影スタイルとの相性で選ぶべきことが分かります。
レンズを買う前にレンタルするのもおすすめ
初代EF100-400mmとRF100-400mmでは重量差が非常に大きいため、スペック表だけで判断せず実際に持って比較する価値があります。
可能であればRF100-400mm、EF100-400mm II型、RF100-500mm Lなどをレンタルし、普段利用する空港や航空祭に近い条件で試してみるとよいでしょう。
特に500mmが本当に必要なのか、400mm+トリミングで十分なのかは、撮影場所によって大きく変わります。普段の撮影ポイントで400mmの写真を確認し、「いつも大幅にトリミングしている」なら500mm以上を検討する根拠になります。
まとめ:R7で飛行機ならRF100-400mmが基本、EFを選ぶなら初代以外も比較したい
EOS R7で飛行機撮影をする場合、RF100-400mm F5.6-8 IS USMと初代EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMの2択なら、これから一式を新規購入する用途ではRF100-400mmを第一候補にするのがおすすめです。
EOS R7では100-400mmが約160-640mm相当の画角となり、RF100-400mmは約635gと非常に軽量です。さらにEOS R7装着時には400mmで6.0段の協調手ブレ補正が案内されており、キヤノン自身も動体撮影に適したレンズとして紹介しています。[参照:キヤノン「EOS R7 レンズ・アクセサリー」]
初代EF100-400mmの強みは400mmでもF5.6で、RF100-400mmのF8より約1段明るいことです。しかしレンズだけで約1,380gあり、マウントアダプターも必要です。さらに1998年発売のモデルで、キヤノンのメーカー修理対応はすでに終了しています。[参照:キヤノン「EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM」]
エクステンダーについても、1.4倍なら560mm、2倍なら800mmまで焦点距離を伸ばせますが、開放F値はそれぞれ暗くなり、AF速度や画質にも影響します。特に飛行機撮影ではAFレスポンスが重要なので、単純に焦点距離が長くなることだけをメリットとして考えないほうがよいでしょう。1.4×IIIについてキヤノンは、EOS R7をF8でAF可能なグループに含める一方、エクステンダー装着時のAF速度が約1/2になることも明記しています。[参照:キヤノン「EXTENDER EF1.4×III」]
そして予算をあまり考えないのであれば、候補2を初代EF100-400mm+エクステンダーに固定する前に、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMやRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMまで含めて比較するのが合理的です。特に初代EF100-400mmをこれから中古で買う場合、修理対応終了という点は長期使用で無視できません。
航空祭で長時間手持ちしながら戦闘機を追うならRF100-400mmの軽さは強力です。夕方の旅客機などでF5.6の明るさを優先するならEF100-400系に魅力があります。そして遠距離の機体をもっと大きく撮りたいなら、エクステンダーだけでなく500mm以上のRFレンズも検討する価値があります。EOS R7は400mmだけですでに約640mm相当になるため、まず400mmでどこまで撮れるかを基準にし、それでも不足する撮影場所でだけ追加の望遠を考えるのが失敗しにくい選び方です。


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