電子レンジが突然壊れると、困るのがご飯や作り置きのおかず、冷凍食品などの温めです。修理や買い替えまで数日かかる場合でも、鍋、フライパン、蒸し器、オーブントースターなどがあれば、多くの食品は電子レンジなしで温め直せます。
むしろ料理によっては、電子レンジよりフライパンやトースターを使ったほうが食感を戻しやすいこともあります。例えば揚げ物はトースター、ご飯は蒸す方法、汁物は鍋というように、食品に合わせて加熱方法を変えることがポイントです。
ただし、故障した電子レンジを何度も通電して試すのは避けましょう。焦げ臭い、煙が出た、火花が出た、異常音がする、電源コードやプラグが異常に熱いといった症状がある場合は使用を中止し、修理・点検を依頼してください。
電子レンジなしで温める方法は意外と多い
電子レンジは食品を短時間で温められる便利な家電ですが、食品を温める方法そのものはほかにもあります。家庭にある調理器具だけでも、かなりの範囲を代用できます。
| 温めたいもの | おすすめの方法 |
|---|---|
| ご飯 | 鍋・フライパンで蒸す |
| 煮物・カレー | 鍋 |
| 揚げ物 | オーブントースター・フライパン |
| パン・ピザ | オーブントースター・フライパン |
| 焼き魚・肉料理 | フライパン |
| 汁物 | 鍋 |
| 冷凍食品 | 商品ごとの調理表示に従う |
特に注意したいのは冷凍食品です。「電子レンジ専用」の商品もあれば、フライパン、鍋、オーブントースターなど別の調理方法が記載されている商品もあります。パッケージの調理方法を確認し、記載されていない方法で容器ごと加熱しないようにしましょう。
ご飯は鍋やフライパンで蒸すように温める
冷蔵ご飯は鍋やフライパンで温められます。ご飯を入れて少量の水を加え、ふたをして弱火で加熱すると、蒸気によって温まりやすくなります。焦げないよう火加減を弱めにし、途中で状態を確認してください。
例えば茶碗1杯程度なら、ご飯をほぐして少量の水を振りかけ、ふたをして温めます。水分が少なくなった冷やご飯でも、蒸気を利用することでふっくらした状態へ戻しやすくなります。
蒸し器があるなら、ご飯を耐熱容器へ入れて蒸す方法もあります。電子レンジほど短時間ではありませんが、均一に温めやすい方法です。
カレー・煮物・スープは鍋で温めるのが簡単
カレー、シチュー、味噌汁、スープ、煮物など水分の多い料理は、鍋へ移して温める方法がもっとも分かりやすいでしょう。弱火から中火程度で、底が焦げ付かないよう適宜混ぜながら加熱します。
特にカレーやシチューのように粘度の高い料理は、表面だけでは温度を判断しにくいため、全体を混ぜることが大切です。中心まで十分に熱くなったことを確認してから食べます。
冷蔵していた作り置き料理では、単に表面が温かくなっただけで終了せず、全体を十分に再加熱することが食品衛生上も重要です。
揚げ物はトースターで温めると食感を戻しやすい
唐揚げ、コロッケ、天ぷら、フライなどは、電子レンジよりオーブントースターのほうが衣の食感を戻しやすい場合があります。レンジ加熱では水分によって衣がしんなりすることがありますが、トースターなら表面を再び加熱できます。
焦げやすい食品はアルミホイルなどを適切に利用し、使用するトースターの取扱説明書に従ってください。油が多い食品では、ヒーターへ油が落ちたり発火したりしないよう注意が必要です。
トースターがなければ、フライパンへ食品を置き、弱火で両面を温める方法もあります。焦げ付きやすいので、強火で一気に加熱するより低めの火力で状態を見ながら温めるほうが失敗しにくくなります。
パンやピザもフライパン・トースターで温められる
パンはオーブントースターとの相性がよく、電子レンジがなくても困りにくい食品です。食パンや総菜パンなどは、焦げないよう時間を調整しながら温めます。
ピザもトースターで温められるほか、フライパンへ入れてふたをし、弱火で加熱する方法があります。底面を温めながら上部まで熱を回せるため、電子レンジとは違った食感になります。
ただし包装材やプラスチック容器は、電子レンジ対応であってもトースターや直火に対応しているとは限りません。加熱方法を変える場合は、食品だけをその調理器具に適した耐熱容器へ移すのが基本です。
冷凍食品はパッケージの調理方法を最優先する
冷凍食品については、「電子レンジが壊れたから、とりあえずフライパンで温める」という判断はおすすめできません。商品によって製造時の加熱状態や想定されている調理方法が異なるためです。
パッケージに「フライパン調理」「ボイル」「オーブントースター」など別の方法が記載されていれば、その方法を利用できます。一方、電子レンジ専用の商品は、メーカーが案内していない方法で無理に調理するより、レンジが復旧するまで避けるほうが確実です。
特に肉・魚などを含む食品では、外側だけ熱く中心が冷たい状態を避け、表示された方法で十分に加熱してください。
湯せんできる食品なら鍋だけで温められる
レトルトカレーやパウチ入り食品など、パッケージに湯せん可能と表示されている商品なら、電子レンジを使わず鍋のお湯で温められます。停電時などを除けば非常に使いやすい代替方法です。
ただし、すべての袋や保存容器が湯せんに対応しているわけではありません。普通の保存袋やプラスチック容器を自己判断で熱湯へ入れると、変形する可能性があります。
「電子レンジ対応」と「湯せん対応」も別の表示です。必ず商品の包装に記載された加熱方法を確認してください。
蒸し器がなくても鍋で蒸す方法が使える
蒸し料理は電子レンジの代用品として幅広く使えます。専用の蒸し器がなくても、鍋に対応した蒸し台などを利用すれば、ご飯、シュウマイ、肉まんなどを温められます。
蒸気を使う方法は食品を乾燥させにくいのがメリットです。冷蔵ご飯や肉まんなど、水分を残したい食品との相性がよい方法です。
ただし鍋の空焚きに注意し、加熱中に水がなくならないようにします。また、ふたを開けたときの蒸気は非常に熱いため、顔や手を近づけないよう注意してください。
コンビニやスーパーの電子レンジを利用する方法もある
修理まで数日程度なら、すべてを家庭で代用しようとせず、購入した弁当などを店舗の電子レンジで温められる場合は、そのサービスを利用する方法もあります。利用条件は店舗によって異なるため、店員へ確認してください。
また、修理に長期間かかる場合は、一時的に安価な単機能電子レンジを購入する、家電レンタルを利用するという選択肢もあります。普段から毎日レンジを使う家庭なら、調理の手間と修理期間を比較して判断するとよいでしょう。
一方、数日だけなら鍋・フライパン・トースターの組み合わせでもかなり対応できます。電子レンジがない期間をきっかけに、食品ごとに適した再加熱方法を使い分けるのも一つの方法です。
壊れた電子レンジを無理に使わない
電子レンジが「時々動く」という状態でも、故障原因が分からないまま使い続けるのは避けたほうが安全です。特に煙、火花、焦げ臭さ、異常音、プラグやコードの異常発熱などがあった場合は使用を中止します。
内部には高電圧を扱う部品があるため、コンセントを抜いた後でも利用者自身が分解して修理するのは危険です。メーカーや販売店などへ修理を依頼してください。
また、電子レンジの故障によってブレーカーが落ちた場合やコンセントに焦げ・変色がある場合は、レンジ本体だけでなく電源側にも異常がないか確認する必要があります。
まとめ:電子レンジがなくても鍋・フライパン・トースターで代用できる
電子レンジが壊れて修理まで時間がかかる場合でも、多くの食品は別の方法で温められます。ご飯は鍋や蒸し器、カレー・スープ・煮物は鍋、揚げ物やパンはオーブントースター、焼き物はフライパンというように使い分けると便利です。
電子レンジの代わりになる万能な方法を一つ探すより、食品の種類によって「蒸す・焼く・煮る・湯せん」を使い分けるのがコツです。特に揚げ物やパンなどは、レンジ以外で温めたほうがおいしく仕上がることもあります。
冷凍食品やパウチ食品についてはパッケージに記載された調理方法を優先し、電子レンジ用容器をそのまま直火やトースターへ入れないよう注意しましょう。そして故障した電子レンジに火花・煙・焦げ臭さなどがある場合は無理に再使用せず、修理が完了するまでは安全な別の加熱方法を利用してください。


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