ホログラムステッカーを作成するときは、白版(ホワイト版)の扱いによって仕上がりの見え方が大きく変わります。特に、ホログラムの輝きをそのまま活かしたい部分と、通常のカラー印刷をきれいに見せたい部分が混在するデザインでは、白版データの作り方を理解しておくことが重要です。
ホログラムステッカー印刷で白版が必要になる理由
ホログラム素材は透明感や金属感のある特殊な下地を持っているため、通常のカラーインクだけで印刷すると、下地の影響を受けて色味が変化します。白版は、その下地の影響を抑えて発色を安定させるために使用されます。
例えば赤いロゴをホログラム素材に印刷する場合、白版なしではホログラムの色が透けて赤が暗く見えたり、メタリックな印象になったりします。一方で白版を下に入れることで、一般的な白い紙に印刷したような鮮やかな赤に近づけることができます。
白版は必要な部分だけ作成できるのか
ホログラムステッカーでは、デザイン全体に白版を入れる必要はありません。ホログラムの質感を残したい部分と、色をはっきり出したい部分を分けて白版を作成することが可能です。
例えば、キャラクターの顔や文字など色をきれいに見せたい部分だけ白版を配置し、背景や装飾部分には白版を入れずホログラムの輝きを見せる、といったデザイン表現ができます。
ただし、印刷会社によって白版データの作成ルールや対応方法が異なるため、入稿前にプリントパックの入稿ガイドや対象商品の仕様を確認しておくと安心です。
白版を入れない部分にインクを乗せる場合の仕上がり
白版を作成しない部分には、ホログラム素材の上に直接カラーインクが印刷されます。そのため、インクの下から素材の光沢が見え、通常とは違った透明感やキラキラした表現になります。
例えば、星や光のエフェクト部分だけ白版を抜いておくと、ホログラムの反射によって角度によって見え方が変わるデザインになります。ステッカーの個性を出したい場合には、この方法がよく使われます。
一方で、細かい文字や小さいイラストは白版なしだと下地の影響で読みにくくなる場合があります。そのため、重要な情報部分には白版を入れる設計がおすすめです。
ホログラムステッカー用の白版データ作成方法
白版を部分的に使用する場合は、通常のデザインデータとは別に白版用のレイヤーやデータを作成します。印刷会社が指定する方法に合わせて、白版を黒一色で作成するケースが一般的です。
例えばAdobe IllustratorやCLIP STUDIOなどで作成する場合、カラー用のデザインレイヤーとは別に「白版」という名前のレイヤーを作り、白を印刷したい場所だけ形を配置します。
注意点として、白版の位置がカラー部分とずれると、白いフチが見えたり色がずれたように見えたりする場合があります。細かいデザインでは、白版のサイズ調整やトラッピング処理も重要になります。
入稿前に確認しておきたいポイント
ホログラムステッカーは通常のシール印刷とは異なる工程があるため、入稿前に以下の点を確認しておくと失敗を防げます。
- 白版を部分的に使用できる商品か確認する
- 白版データの作成方法が印刷会社の指定通りになっているか確認する
- 白版なし部分の色味変化を想定してデザインする
- 細かい文字や重要なイラストには白版を入れる
例えば、全面に白版を入れた場合は発色重視の仕上がりになり、部分的に白版を抜いた場合はホログラム感を活かした仕上がりになります。目的に合わせて使い分けることが大切です。
まとめ
ホログラムステッカーでは、白版は必ず全面に入れるものではなく、必要な箇所だけ配置してデザインすることができます。色をきれいに見せたい部分には白版を入れ、輝きや透明感を出したい部分は白版を抜くことで、印象的なステッカーを作成できます。
ただし、印刷会社ごとに対応できる白版の仕様や入稿ルールが異なるため、作成前に公式の入稿方法を確認し、仕上がりをイメージしながらデータを作ることが失敗しないポイントです。

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